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誤字脱字があると思いますが、暖かい目で読んでください

瞼がゆっくりと動き、意識が戻る。

現実を見たくないと思い、開きかけの瞼を閉じる。



「なぜ?なぜ生きているのだろう?」


「ああ・・・死にきれなっかったのね・・・」



生きていくには辛すぎる現実に目を背け、あの日命を絶とうとしたはずなのに。

愛する人達は、私から離れ・・・置いていく・・


私も同じ所に行きたくて逝きたくて・・・


何故、私は生きているのだろう・・・生きるのに何の意味が在るかわからない。

お願いだから、連れて行って・・・お願いだから・・・




などと考えていた。



====================================

私『小西 友里ゆうり』アラサー女性。独身。ファンタジー系ゲーム、小説が好きなオタクだ。

両親はもう居ない。天外孤独の身

こんな私でも、つい最近まで彼氏もいた。


いた・・・

はい。過去形です・・


お別れしま・・・・されました・・・


私を愛してくれる人は、誰も傍にいてくれません。


悲しくて苦しくて寂しくて、自分で命を絶ったはずなのに・・・


そんなに簡単には絶たせてくれない。


愛する人は私の元を絶つのにね。


心が闇に落ちていく。


====================================


《人の子よ》


ん?

何か聞こえた?


《人の子よ起きなさい》



え!

びっくりして、瞼を開けるてみると、真っ暗な空間。

ん?

ここ何処?

私の部屋じゃない!

真っ暗で何も見えない。



《人の子よ、私の声が聞こえますか?》

「え?あ、はい。聞こえます」


嬉しかった!!

私は逝けたんだ!

もう、心を持っていかれなくて済むんだ!

きっとここは、三途の川みたいな所なんだろうな。



《いいえ。あなたは死んでいません》

「え?でも、ここ現実世界では無いですよね?」

《正確に言うと、現実世界では無いが、半分生きています》

「????」

「どういう事?」

《あなたの肉体はもうありません。今は精神世界と言ったところでしょうか。》


うん!やっぱり逝けたんだ!



《あなたの心と魂は闇に魅了され、落ちました。上には逝けません。》

「いいよ!この記憶を全て消してくれれば、何処へだって、何にだってなってもいい!」

もう心がもっていかれないなら、なんでもいい。


《記憶は消す事は出来ません》


「え!なぜ?

お願い。苦しいの!心が引き裂かれそうなの!記憶を消して!」

《闇に魅了されし者の魂は、記憶とともに転生するのです」

「いやだ!この記憶は要らない!」

《闇に魅了されし者の運命です。諦めなさい》

「じゃ!転生なんてしたくない!」

「お願い!私を逝かせて!」

《無理な願いです。あなたは闇に魅了されし者。異世界で魔王となり、生きていかねばなりません。》


・・・・

ん?異世界??魔王???

ゲームやりすぎて、厨二病にでもなったか?

って事は、これは夢か・・・



残念すぎる。

やっと逝けたと思ったのに。



《逝くこと以外で、あなたの願いを聞こうと思い、私が来ました》

《何かありますか?》


夢だしねー

ここの場面ってチュートリアル的な感じかー。

うーん


「聞いておきたい事があります。」

《何でしょう?》

「性別は選べるのでしょうか?」


ゲームの世界だよなぁー

どっちにしよう。


《魔王に性別はありません。いつでも好きな方になれます》


お、便利だねー


「いきなり魔王なんですか?」

《そうですね・・・魔王の卵といった方がよいでしょう》


fm・・・レベル上げ的なのが必要なのか


「転生して、直ぐに逝ってもいいですか?」

《逝くことは可能ですが、同じことです》

「え?」

《闇の加護が付いていますから、記憶を持ったまま転生の繰り返しです》


!!!


《勇者や聖女に遣られると、記憶を無くし逝くことも可能です。色々と条件が付きますが》


はぁー

まぁー夢だし・・・・


《それでは、貴方をお送りします。闇に魅了されし者。闇の者が行き着く先に、何があるのか見極めて下さい。》


暗闇なのに闇の渦が出来た


「え!ちょ!まだ聞きたい事が!」


闇の渦が近づいてくる



ってか!願い聞きに来てくれたんじゃなかったの!?

何にも聞いてもらってないんですけど。

見極めるってなにぉぉぉぉぉぉぉぉぉ?!


《そうそう、あなたの望む強気ココロを送りましょう》



暗闇のそのまた闇の渦に飲み込まれた



最後までお読み頂きありがとうございます

更新はゆっくりです


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