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誤字脱字があると思いますが、暖かい目で読んでください
瞼がゆっくりと動き、意識が戻る。
現実を見たくないと思い、開きかけの瞼を閉じる。
「なぜ?なぜ生きているのだろう?」
「ああ・・・死にきれなっかったのね・・・」
生きていくには辛すぎる現実に目を背け、あの日命を絶とうとしたはずなのに。
愛する人達は、私から離れ・・・置いていく・・
私も同じ所に行きたくて逝きたくて・・・
何故、私は生きているのだろう・・・生きるのに何の意味が在るかわからない。
お願いだから、連れて行って・・・お願いだから・・・
などと考えていた。
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私『小西 友里』アラサー女性。独身。ファンタジー系ゲーム、小説が好きなオタクだ。
両親はもう居ない。天外孤独の身
こんな私でも、つい最近まで彼氏もいた。
いた・・・
はい。過去形です・・
お別れしま・・・・されました・・・
私を愛してくれる人は、誰も傍にいてくれません。
悲しくて苦しくて寂しくて、自分で命を絶ったはずなのに・・・
そんなに簡単には絶たせてくれない。
愛する人は私の元を絶つのにね。
心が闇に落ちていく。
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《人の子よ》
ん?
何か聞こえた?
《人の子よ起きなさい》
え!
びっくりして、瞼を開けるてみると、真っ暗な空間。
ん?
ここ何処?
私の部屋じゃない!
真っ暗で何も見えない。
《人の子よ、私の声が聞こえますか?》
「え?あ、はい。聞こえます」
嬉しかった!!
私は逝けたんだ!
もう、心を持っていかれなくて済むんだ!
きっとここは、三途の川みたいな所なんだろうな。
《いいえ。あなたは死んでいません》
「え?でも、ここ現実世界では無いですよね?」
《正確に言うと、現実世界では無いが、半分生きています》
「????」
「どういう事?」
《あなたの肉体はもうありません。今は精神世界と言ったところでしょうか。》
うん!やっぱり逝けたんだ!
《あなたの心と魂は闇に魅了され、落ちました。上には逝けません。》
「いいよ!この記憶を全て消してくれれば、何処へだって、何にだってなってもいい!」
もう心がもっていかれないなら、なんでもいい。
《記憶は消す事は出来ません》
「え!なぜ?
お願い。苦しいの!心が引き裂かれそうなの!記憶を消して!」
《闇に魅了されし者の魂は、記憶とともに転生するのです」
「いやだ!この記憶は要らない!」
《闇に魅了されし者の運命です。諦めなさい》
「じゃ!転生なんてしたくない!」
「お願い!私を逝かせて!」
《無理な願いです。あなたは闇に魅了されし者。異世界で魔王となり、生きていかねばなりません。》
・・・・
ん?異世界??魔王???
ゲームやりすぎて、厨二病にでもなったか?
って事は、これは夢か・・・
残念すぎる。
やっと逝けたと思ったのに。
《逝くこと以外で、あなたの願いを聞こうと思い、私が来ました》
《何かありますか?》
夢だしねー
ここの場面ってチュートリアル的な感じかー。
うーん
「聞いておきたい事があります。」
《何でしょう?》
「性別は選べるのでしょうか?」
ゲームの世界だよなぁー
どっちにしよう。
《魔王に性別はありません。いつでも好きな方になれます》
お、便利だねー
「いきなり魔王なんですか?」
《そうですね・・・魔王の卵といった方がよいでしょう》
fm・・・レベル上げ的なのが必要なのか
「転生して、直ぐに逝ってもいいですか?」
《逝くことは可能ですが、同じことです》
「え?」
《闇の加護が付いていますから、記憶を持ったまま転生の繰り返しです》
!!!
《勇者や聖女に遣られると、記憶を無くし逝くことも可能です。色々と条件が付きますが》
はぁー
まぁー夢だし・・・・
《それでは、貴方をお送りします。闇に魅了されし者。闇の者が行き着く先に、何があるのか見極めて下さい。》
暗闇なのに闇の渦が出来た
「え!ちょ!まだ聞きたい事が!」
闇の渦が近づいてくる
ってか!願い聞きに来てくれたんじゃなかったの!?
何にも聞いてもらってないんですけど。
見極めるってなにぉぉぉぉぉぉぉぉぉ?!
《そうそう、あなたの望む強気ココロを送りましょう》
暗闇のそのまた闇の渦に飲み込まれた
最後までお読み頂きありがとうございます
更新はゆっくりです