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ライズライズ-ワールズ  作者: 田野実こむこ
【起】承転結
1/11

ライズ・ワーズの伝承

仕事の合間に週に1回くらいのペースでゆっくり書いていきたいと思います。1ページあたりの文章も少なめです。拙い部分もあるかと思いますがどうぞ宜しくお願いします。


昔々。


光をも掴んだ古の大賢者は言った。


「世界は、満ちていない、」


その大賢者、通称ライズ・ワーズは光の代弁者とも呼ばれた。


万物より大きな光のその力は、時に恩恵をもたらしたが、決して強大に使われることなく、やがて彼は人知れず姿を消した。

しかし、彼の残した「断片」。


それは様々な形で世界中に存在した。

不思議な力を持つとされるそれらの中でも、「大きな断片=ライズパーツ」は数百年の間にいくつも開拓者に発見された。

その恩恵は様々、栄華を誇る王国を立ち上げたもの、大賢者の持っていたうちの幾許かの知識を得た者、ひたすらにその力を試した者。


彼らはワーズチルドレンと呼ばれ、人々に便利を与え、はたまた畏怖を与え、多種多様な文明文化を作っていった。その子孫達もまた、保有者としてワーズチルドレンと呼ばれた。


ワーズと呼ばれるその力は生活の一部として当たり前になった。

もはや人々は、ライズ・ワーズの言葉を忘れていた。


しかしライズ・ワーズは、世界が「在る」様になる事を、間違いなく告げていたのだ。これはお伽噺ではない。


そう、

「世界は、満ちていない、そして……」



まだ未来の、とある時代。

もう取り尽くされたと思っていた「大きな断片」らしきものが、数百年ぶりに、ひとつ掘り出された。

それは傷一つない螺旋状の何か。この不思議な形に誰もが期待した。

だが、それも数日。

世界は落胆した。

なぜならばそれは、力を持ったライズパーツでは無かったのだ。



だが、眼を開いた者達がいた。

彼らは何世代もの間、待っていた。

それは、信じ抜いた者達が感じ得る、名も無きライズパーツ【断片の地図】であった。

何処かへ放棄されたか保管されたか。

彼らが触れることの出来ないそれは、それでも朧気ながらに伝えていた。断片のありかを。



いつかの未来、伝承を守り抜いてきた者達の時代が幕を上げる……

断片の中に有るであろう新たなるライズパーツを求めて。





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