ホワイトダガー
少しずつ更新してまいります♪
何かと至らない点はあるかと存じますが、何とぞご遠慮なくお声がけお願い致します。
皆さまに楽しんでいただけるようにがんばってまいります。
ではでは♪ホログラフィー、バーチャルリアリティーの世界へお進み下さい。
…ねぇ?知ってる?
雨降る路地裏。
「何だテメェは!?ギャア!?」
骸骨をモチーフにしたダサいバトルスーツ。
アリーナの裏掲示板に死神さんが建ててるスレッドがあるんだって。
骸骨スーツは転がしたチンピラを見下ろして呟く。
「…弱えぇ。」
何の話か?あっ、ごめん。いきなり言われても分かんないよね?
えっとね?その掲示板に死神様こんなことをされました、誰々を殺してくださいって書き込むと、死神様から選ばれた人に返信がきて、詳細を送り返すと殺してくれるんだって。…有り得ない?…まあ、そうだよね?
「ひっ!?こんなことしても意味ねっ、ねぇだろうよ!?くそっ!?何でいてぇんだ?痛覚はちゃんと設定でオフにしてるはずなのに!?」
そもそも死ぬことがないもんね?この世界って。
全部データだし。でも、死神さんから返信をもらった人が書き込んだ相手はちゃんと後で消えちゃうんだって。
骸骨スーツは両手に白い小太刀を持ち、小太刀を持ったままチンピラに右手を振り上げる。
「あ、後で覚えてろ!?俺には舎弟が四十人居るんだ!全員召集かけてキッチリシメてや…。」
「必要ねぇだろ。」
「あぁ!?」
ん?そのスレッドの名前?知りたいの?
「全員この中だ。」
骸骨スーツは手に白い小太刀を持ったまま振り上げた右手の人差し指でその握りをトントンッとつく。
「はぁ!?どういう!?」
骸骨スーツは小太刀を降りおろす。
「キルドレイン。」
小太刀に切られたチンピラは、光の粒子へ姿を変え、小太刀へ吸いとられた。
後には何も残らない。
白死神のスレッドだってさ。
「強姦集団のチンピラごときじゃ大して足しにもならなかったか。」
骸骨スーツが左腕に巻いた端末機を軽くいじる。
骸骨スーツを群青のブレザーへと換装した少年は、端末機から傘を出し、その場を後にした。
ご期待いただけるはじまりになっていれば幸いです♪コメント、意見、ご指摘、どんどんお待ちしております♪