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無。或いは綴るにあたっての注意書き。
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『倦怠』
1 物事に飽きて嫌になること。飽き飽きすること。
2 心身が疲れてだるいこと。「―感」 (国語辞書:大辞泉 より)
生きるのが嫌になるぐらい、日々が嫌になったことはございませんか?
だるくて指先を動かすことすら億劫になったことはございませんか?
飽き飽きする生活に共感を得たいと思ったことはございませんか?
大丈夫です。ひとは、あきて、いやになって、だるくなって、なげだす『イキモノ』なのです。だからここに、私と彼の記録を綴りましょう、残しましょう。百八という馬鹿馬鹿しくあきやすくいやになりやすくだるくなりやすい文章の量をもってして、人生のつまらなさから生活の嫌悪から、市井の美しさを伝えましょう。
それでは、長いだけの無意味な日本語を、花束に代えて貴方へと、貴女へと。
ゆったり、あくせく、気の済むまで。
言葉に、幸多からんことだけを。