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【プロットタイプ】そんなにチヤホヤされたいの?

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

今回はとても 純文学 らしい 話です。

最近流行りの小説が、部内のライトノベル愛好家達の中で盛り上がって、話題となった。

――あの子が可愛い。ツンデレなところが良い。

――俺ならサブヒロインに抱き着かれたら靡いちゃうかも。

そんな話が遠くの方で飛び交っている。

私の周りに居るのは人形師の同期と、副部長だった。二人はそんな話題にも目もくれず、自らの執筆に励んでいた。其れでも話題は耳に入っていたそうで、一息置く為か話が飛んでくる。

「……人気だね。私には刺さらなかったから、何処が面白いのか教えて欲しいかな」

「生憎……自分も見ていないので、何とも。ただ動画サイトで確認しただけで」

ラブコメはあんまり得意じゃない。ただドタバタとした恋愛事情や、ヒロインの可愛さだけを全面に映したものよりも、心理に重きを置いた物が良い。其れこそ、心が惹かれる様な、締め付けられる様な、そんな話が良い。

「……願望が入ってんだよね、あれ。周り皆美少女で囲んで、周り皆主人公の事大好きで、でも相手は何処にでも居る普通の男の子で。自分もそうでありたいって願望が透けて見える。

……って私も人の事言えないね」

話している時の声は冷たかった。まるで真剣に書いている時に邪魔をされた時のような、適当に読んで評価を下された時の様な、そんな独特の嫌悪願が剥き出しになっていた。

「嫌いなんですか?」

其れは人形師の耳にもしっかりと入っていた様で、筆を動かしながら質問を飛ばした。

副部長の空気がもう一段階冷たくなる。今まで隠していた嫌悪感が剥き出しになったのだ。

「……上手く言えないけれど、生理的に受け入れられ無かった。

私も何処かしかにそんな要素を入れているのに、そこから抜け出したいはずなのに、結局は何も変わらない。

……もしあの子の作品にそんな事言ったら、『駄目ですよ、先輩!! 全部言語化出来るまで離しません!! 私は私の作品の欠点を見つけ出したいんです』って返されちゃうね」

そう言うと大きなため息を吐いた。

後から聞いた話だと、クラスに苦手な男子が居るそうだった。その人は悪い人では無いらしい。なんなら面倒見も良い。けれども自分が世界の中心で、自分が注目を浴びてないと不機嫌になるそうだった。多分、重なったのだ。その人と。

凄く純文学はしく、ぐちゃぐちゃしてるじゃないですか。


女性が男性特有の願望(色んな可愛い女の子と付き合いたいとか)に、やるせなさを感じる。

けれども嫌いな物と同じ物を、視点を変えたら書いてしまってる。

周りにいません? 無自覚に面倒くさい人。

悪い人じゃないし、むしろ良い人で面倒見が良いけど、絡みが面倒くさい。ほっとくと不機嫌になる。

今少し此方の気持ちを汲んで欲しい。

そんな人。


そんなのを煮詰めた小説。

嫌いじゃないですよ。

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