聖女様の護衛
夜空を見上げると数えきれないほどの星が輝いていた。一つ一つは大したことのない僅かな光なのに、集まれば広大な大地をうっすらと白く染め上げてしまう。普段は何とも思わない地平線の輪郭も、この光の下ではどこか神秘的に見える。
それでも闇が深いことに変わりはない。眼下に広がる街では、人々が少ない明かりで慎ましく暮らしているのが分かる。
そんな貧弱な光で何をしようというのか。もっと多く、そして大きな光を用意しなければ夜に抗う事はできないというのに。
などと柄にもなく情緒的な考えをしてしまったのは、ここが煌々とした光で満ち溢れていたからだ。太陽が沈んだ世界の中で、唯一ここだけが昼間のように明るい。風流人でない私にも少々無粋だと感じるほどに。
私はとある城のとある部屋にいた。贅が尽くされたその部屋には老若男女が入り乱れ、皆が酒を片手に談笑にふけている。
床に敷かれたレッドカーペットには金の刺繍が施され、大きさも部屋の広さと寸分狂わず合っている。きっと職人に特注で作らせたのだ。
その上を複数の丸テーブルが並び、卓上を料理や酒で埋め尽くす。壁には銀の燭台がずらりと備え付けられていたが、ロウソクには1本たりとも火がつけられていなかった。
それもそのはず、天上には太陽のように光を放つ球体が無数に浮遊していたのだ。数多の光で満たされたこの空間に闇夜が付け入る隙間は存在しない。
人智を超えたその光景を、人々は往々に奇跡と呼んでいた。
「皆々様。今日は我が晩餐会にご出席いただきまして、大変ありがたく存じ上げます」
奇跡の光の下で恰幅の良い男が深々とお辞儀をする。彼はこの辺り一帯を治める領主であり、この城の城主でもあった。
富と腕力で成り上がった何かと黒い噂の絶えない男で、こうして豪華な会食を開いては権威を保とうと躍起になっている。
今日はそんな男からこの会食に招かれていた。私を招いたのは彼としては本意ではなかっただろうが、目的の為に致し方なくといったところか。
彼が求めたのは奇跡。彼はそれを金で買った。
己が権威を示すために買われた奇跡の光は見事に会場を埋め尽くし、来客達の度肝を抜いている。彼は弁舌を駆使して、さも自分の力だと誇示したいようだが、これが一人の少女によって成されていることは周知の事実であった。
「領主様、こないだの遠征もダメだったらしい」
「落ち目かな。栄光は所詮過去のモノってわけだ」
「ってことはあの噂は本当なのか?」
「隣国に寝返るってやつだろ。その可能性は大いに考えられるけど」
私は少し離れたバルコニーから会場の様子を伺っていた。招いた客からこうした会話が出るのも無理はない。先の遠征で失態が続いた領主に後がないことは誰の目にも明らかだ。
彼が隣国に寝返ろうが野垂れ死のうが知ったことでは無かったが、なかなかどうしてこの城からの眺望は悪くない。
何故身分の高い者が高い所を好むのか。甚だ疑問に思っていたのだが、この景色を手放したくないという気持ちは理解ができる。
彼に裏切り者の誹りを受ける覚悟があるのなら、次に必要なのは相応の代償だ。敵に寝返りを信じさせるだけの確固たる証拠。例えばそう、聖女の命なんかは最適な手土産になるだろう。
「と言うわけでして、」
領主は形式ばった挨拶を続けていたがまともに聞いてる人間は皆無であった。招かれた客人達は領主のことなどまるで興味がない。あるのは領主が買った奇跡の方だ。
そんな事を知ってか知らずか、額に滲んだ汗を拭った領主は締めくくりに大げさな動作で会場の入り口を指差した。
「これも神より遣わされた聖女様のご加護があってこそ。どうか盛大な拍手をもって彼女をお出迎え下さい」
彼の合図と共に開かれた扉の向こうには、年端もいかない少女の姿があった。客人達の盛大な拍手で迎えられた彼女は、頬を赤らめながらも無垢な微笑みを浮かべている。
領主が紹介した通り、彼女が件の聖女だった。
様々な奇跡をなせる聖女はこの国の最重要人物であり象徴でもある。故に取り入ろうとするものは後を絶たず、こうした晩餐会に参加しようものなら一躍人気者だ。
「あ、」
聖女、聖女と持て囃される様を見守っていると、辺りを見渡していた彼女と視線が合う。すると飼い主を見つけた子犬が思わずしっぽを動かすように、彼女は嬉しそうに手を振ってきた。
無視をするわけにもいかないので、こちらも小さく会釈を返しておく。彼女とはあくまでも仕事上の関係なので、あまり懇意にするわけにもいかない。無邪気に愛想を振り撒いてくれるからといって、プロとして一線は引いておくべきだろう。
そんな私の態度が気に入らなかったのか、彼女は不服だと言いたげにこちらを睨みつけてくる。どうやら対応を間違えたらしい。
賓客対応を退けて、彼女はウェイターからぶどう酒の入ったグラスをむんずと奪い取ると、憤懣やるかたないといった様子で近づいて来た。
そして甘くもない酒を、なんの躊躇いもなく口にする。
「ねぇ、どうして私が怒っているのか分かる?」
すでに酔っているのか中々に語気が強い。
「………」
「早く答えて、私の騎士様!」
首の裏がジリジリとするせいで返答が遅れる。どのみち何と答えた所で、怒りの矛先は変わらないのだ。ならば必要最低限の訂正だけして、後は甘んじて叱責を受けることにしよう。
「違います。私は聖女様の護衛です」
私は騎士なんて高尚なものではない。彼女が勝手に呼んでいるだけだ。確かに、与えられた役割は同類の輩なのかもしれない。さりとて正々堂々を生業とする彼等とは違い、私達の護衛業はどこまでいっても合理的であることに尽きる。
「そうやってとぼけるつもり───っえ!?」
「少し失礼をお許しください」
そう言って、私は彼女の腰に手を回して抱きかかえた。横抱きにした事で彼女の整った顔が私の目と鼻の先に来る。陶器のような白い頬が桃色に紅潮しているのは、おそらく先ほど飲んでいたお酒のせいだろう。
別に懸想してこんな事をした訳ではない。私は私の仕事を遂行したまでだ。さっきまで彼女が立っていた場所に目を向けると、そこには濡れたように光を反射する一本のナイフが突き刺さっていた。
サイレントキルを好む殺し屋がよく獲物にする、投擲に特化したダガータイプのナイフだ。殺傷力はいうほどなく、主に牽制などで使われる事がほとんどだが、聖女を脅かすには十分な効力を発揮する。
これがジリジリの正体はこれだ。いわゆる殺気というやつを私は感じ取ることが出来た。
私はグラスのお酒がこぼれないように、絹のように軽い彼女をそっと床に下ろす。そしてすかさず床に刺さったナイフを掴むと、城の上階に向けて投擲した。
彼女にバレないよう努めて冷静にそして自然な動作で。予め夜目に慣らしていたので、ナイフの弾道から害敵の位置は把握できていた。投擲から間も無くして、声にならない悲鳴を上げた肉の塊が、静かに奈落へと落ちていく。
「もう、騎士様ったら急に大胆になるんですもの。こちらにも心の準備というものが………」
「すいません。床にゴミが落ちてまして」
「ごみ?」
「ええ、ですがご安心ください。すでに処理しましたので」
私は靴裏でナイフの跡を隠しながら平然を装う。彼女は不信そうに足元を見渡したが、ゴミ何てどこにもないではないか。と、首を傾げるばかりだ。
早々に興味を無くしたのか、彼女はグラスに残ったお酒を飲み干すと、一層上気した顔でこちらを見上げてくる。
「きっと騎士様のことだから、また私のことを守ってくださったのね」
「はて?何のことでしょうか」
「謙遜なさらないで。常日頃から、私のことを守っていらっしゃる事は存じてますわ」
「………それが私の役目ですので」
本当に謙遜なんてしていなかった。合理的に害敵を排除したまでのこと。それも彼女を囮として使ったのだから、とても賞賛を貰うに値しない。
闇を味方にした殺し屋は往々にして厄介だ。磨き抜かれた殺しの技巧が気配も無しに襲いかかってくる。
常に神経を研ぎ澄ませていれば完璧に対処できる自信はあるものの、主導権が向こうにある以上は不測の事態が無いとも言い切れない。
なので殺し屋が仕掛け易いタイミングをわざわざ使った。そうした方が長期的にリスクが少ないと判断したからだ。
これが本物の騎士様であれば、昼夜問わず聖女の傍に立っては逞しい背中を見せつけて彼女を守ったはずだ。害敵を前にして正義の口上一つでも述べたかもしれない。
だが生憎と私に騎士道精神とやらは持ち合わせていなかった。誇りや忠義などと口走る自分を想像しただけでも身震いが止まらない。そもそも私に騎士の才能はないのだから。
───変な妄想をするのはやめておこう。今日日、センチメンタルな男など犬も食わない。
目下の懸念事項は聖女を狙う刺客についてだ。今日だけで何回襲撃を受けたことやら。こうも何度も襲撃を受けるということはつまり、聖女の行動が奴らに筒抜けだということだ。
要人警護の観点から、彼女がこの晩餐会に顔を出すことさえ公にはされていない。来客達も会場の奇跡の光を目の当たりにして自ずと察しただけだ。
そうなると、彼女の行動を予測できる者は自ずと限られてくる。彼女のスケジュールを考えた私か、ここに招いた領主ぐらいだろう。前者はありえないのだから、必然的に黒幕はあの肥えたブタとなるわけだが。
「ねぇ、今回は何から守って下さったの?」
ねこのような撫で声に思考を遮られる。淑女らしく振る舞ってもらいたいところだが、酒の力によるものか今日はやたらと距離が近い。
「………説明に値しない小事ですよ」
「もう!そうやっていつも教えて下さらないのですから。でも、そんな謙虚なところが騎士様らしいくて素敵ですわ」
「そんな事、」
「ですが会場を照らす奇跡を用意するのは些か疲れました。少しは私のことを労ってもバチは当たらないと思います」
そう言って彼女は私の手を握る。自分の半分ほどの小さな手。弱々しい印象を受けるのに、驚くほどしっかりと握られていて、簡単には振り解けそうにない。
「せ、聖女様、公衆の目がありますので」
「何か問題あります?私と騎士様との間柄ではありませんか」
「存じ上げませんが?」
「これだけ私のことを虜にしておいて、今更惚けるおつもりですか。それとも聖女の掟が気になります?でしたらすぐに聖女なんてやめて差し上げても」
「はぁ………相当酔ってますね」
酒のせいとはいえ、彼女は自身がとんでもないことを口走ってる自覚はあるのだろうか。自分から聖女を辞めると公言するなんて、自殺行為にも等しい背信行為だ。
幸いにも聞き耳は立てられていないようだったが、彼女に手を握られているのも事実。当然、領主を含めたその他大勢の視線を集めることになる。
このままでは良くないと分かっていても、彼女の機嫌を損ねれば後でどうなることか。ここは一つ芝居を打つしかなさそうだ。
「聖女様、実のところ怪我をしてまして。そう手を握られると少々痛むのです」
彼女だけに聞こえるよう、顔を近づけて耳打ちする。これは彼女を誘導する為の方便なのだが、果たして上手くいくだろうか。
「それは大変!すぐに癒して差し上げます」
だが、そんな心配は杞憂に終わる。
私の手は彼女の両手に祈るように挟まれた。そして柔らかな温かい光がそれを包み込む。これが聖女が成せる奇跡の一つ、癒しの力でどんな怪我でも立ち所に治してしまう。
「おお!聖女様。下賎な私の為に奇跡をお使いくださるとは」
「え、え!?」
「おかげで手の痛みが無くなりました」
私は大袈裟に驚くフリをして、手をそれとなく振り解く。彼女は名残惜しそうに腕を伸ばしたが、私が一歩下がって膝を折ると、満足そうな笑みを浮かべた。
奇しくも姫に傅く騎士のような姿になってしまったが、どうやら周りの目を誤魔化すことには成功したようだ。領主はともかく、その客人には慈悲深い聖女が哀れな民を救ったように見えたことだろう。
聖女の奇跡を無駄に使わせた事には胸を痛めるが、これも必要経費と割り切ってもらうしかない。領主に付け入る隙を見せてしまえば、私を排除するように働きかけるだろう。
「新しいお酒はいかがですか」
「あら、気が利きますのね」
人の目も捌けたところで、ベストにエプロンをした若い男が近づいてきた。トレンチを右手に酒を薦める姿はいかにも忠実に仕事をこなすウェイターといったところだったが、所々に違和感を感じる。
例えばトレンチの持ち手。特別理由がない限り左手に持つのが常識だ。他にもグラスを持つ場所もおかしい。あんなに高い場所を持っては酒の風味が損なわれる。
あの見栄っ張りな領主が、こんな粗忽なウェイターを召し抱えるかといえば答えはNoだろう。
「はぁ………次は素人か」
今日はこいつを含めて何人目だったか。全く数えるのも嫌になる。仕方がない多少の騒ぎは覚悟して、早々に制圧を開始してしまおう。
グラスに手を伸ばしていた彼女をグッと引き寄せる。少々乱暴にしたこともあり、可愛いらしい悲鳴を上げさせてしまった。
案の定、若い男は懐に空いた手を忍ばせていた。だがその手が抜かれるよりも早く、私は残った腕を捻りあげる。
「ぎゃあああ───」
効率よく痛みが加わるように、力加減に気をつけながら、男の腕関節を徐々に壊す。下手な待ち方をされていたトレンチは宙を舞い派手な音を立てる。酒の入ったグラスはバラバラに砕け、床にガラスの破片を撒き散らす。
ざわついた空気で会場の人々が動揺しているのが分かる。後ろで尻餅をついた聖女も同様に、恐怖からか両手を使って視界を閉ざしていた。
「お騒がせして申し訳ありません。どうやらネズミが紛れてしまったようです。すぐに片付けますので、少々お待ちを」
安心させるために最低限の口上だけは述べておく。このまま後数ミリ体重を掛ければ、若い男の肘は元に戻らなくなるだろう。
別にそれは構わなかったのだが、こうも騒ぎになってしまったのだ。いい機会なのでここで首謀者を自白させ、聖女の安全を確固たるものにしてしまおう。
「はぁ、はぁ………俺は何もやって、」
「余計な事は言わなくていい。腕を壊されたくなければ、誰から依頼されたか白状することだ」
「だから俺は、」
「この晩餐会で給仕する者の顔は全て把握している。下手な言い訳は時間の無駄だ」
「な!?」
所詮は素人、こんな釜掛けも見抜けないとは。若い男は観念したのか俯いた姿で固まってしまった。
さて、どうしたものか。
自白を取らずに領主を問い詰めたところで、シラを切られるのは分かりきっている。いっそのこと状況証拠だけを理由に拘束することも考えたが、それでは真の解決には至らない。
領主が逃げるような素振りは見せないのは、まだ切れる手札が残っているのだろう。会場の空気は静まり返っていたが、騒ぎを大きくしてしまった手前こちらも引くことはできない。
奴がその気なら、こちらはじっくりと尋問を続けよう。いざと慣れば骨を何本か折ってでも、若い男の口を割らせてやる。
「腕を折られなく無ければ早くしろ」
「わ、分かったよ………」
組み伏せられ自由の効かない若い男は、指差す代わりに顎をしゃくる。
「なんだと!?」
だがその先は全くの予想外で、頭が理解するのに数秒だけ時間を要した。
「えへへ、バレちゃったか」
首謀者は無邪気な少女の顔でそう答えた。
その様子はまるでイタズラのバレた子供のようで、何も知らない大人なら笑って許してしまいそうな天使の微笑みを浮かべている。いや、この場合は小悪魔と言うべきか。
確かにこの一連の騒ぎの黒幕が彼女ならば、刺客達に情報が筒抜けだったのも大いに納得できる。彼女の行動は彼女が一番よく知っていたのだから。
「分からない?」
「皆目検討もつきません」
口角を上げて問いかける彼女に対して、私は嘘偽りない言葉で返す。
誰だって殺されたくはないはずだ。それが自分のせいならなおのこと。どこの世界に自分で自分の首を絞める生物が居るというんだ。
「騎士様も知ってのとおり聖女って色々禁止されてるでしょ?恋愛はダメだし自由な行動も制限される。こんなにも恋焦がれている人がいるのに抱きしめても貰えない。だから辞めるの」
「一歩間違えば死んでいました」
「そこは騎士様を信じていましたから。理想は致命傷にならない程度に血を流して聖女から堕落すること。でも騎士様が強すぎたからほら、私は傷一つ付いてません」
「つまり本当に死ぬつもりは無かったと………」
疑問が一つ晴れたのは喜ばしいことだが、それでもまだ彼女の行いには謎が残る。
「聖女を辞めて、一体どうするおつもりで?」
「そんなの決まっていますわ!騎士様と結ばれるためよ!!!」
砕けたグラスの破片が踏まれる度に嫌な音を発する。彼女の叫びは懇願にも聞こえた。どうか願いが叶いますように、と神に縋るような。
だが、生憎と私は神ではない。その願いを叶えてやる事も、その先に待ち受ける狂気を止める術も持ち合わせないただの護衛だ。
「後悔しますよ」
「できないよりは幾分かマシです」
そう言うと彼女は床に落ちたガラスを手に取る。そして鋭利な断面で自身の手のひらを切り裂いた。
一線に開かれた傷口から、ぶどう酒とは違う赤い液体が溢れる。やがて手のひらに収まらなくなったその液体は、冷たい石の床を赤く染めた。
それとほぼ同時に、会場が夜の闇に包まれる。さっきまで照らしていた光の球体が突如として消えたのだ。それは聖女が終わったことを意味する。
皆が阿鼻叫喚するその場で唯一、聖女だった者だけが愉悦に微笑む。そこに少女の面影場なく、純粋な悪意が具現化したようだった。
「なんて清々しいのかしら。こんなに気持ちいいのなら、もっと早くにすればよかった」
「………聖女はそんなに窮屈でしたか?」
「もちろん。好きな男性と結ばれることも許されず、権力者達のために奇跡を起こす。まるで奴隷になった気分でした」
「その心中察するに余りあります」
「ふふ、これからはずっと一緒にいられるわね。私の愛しい騎士様」
「いえ、それは不可能です」
「!?」
光がなくとも彼女が驚いていることぐらい手に取るように分かる。それぐらいの長い付き合いが彼女とはあった。
だけど彼女の気持ちに応えるわけにはいかない。何故なら私は、
「私は聖女様の護衛ですので」
そうして放心した元聖女を置いて私はその場を後にする。申し訳ないが彼女の気持ちに応えることは決して出来ない。
私はあくまでも護衛。その矜持を守らなければ、ただの人殺しだ。そんな人殺しが理由もなく誰かの側にいて良いはずがないのだ。




