表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/33

ゴミ屋敷のような耳の中で①

 異世界で再度、理容師として再出発を果たして早2ヶ月。本当に夢のように充実した日々をすごしている。


 今の生活と仕事があるのはベルダさんという心優しい神様のおかげだ。

感謝してもしたりない。

いつか恩返しができればいいのだけど……


 もう一つ運が良かったのは、私がいるこのピエタムは大きな町ではないがルシンという、この世のものとは思えない程の美しい輝きを放つ鉱石が採れるソルランという所への中継地点らしく一攫千金狙いの冒険者が多く滞在し賑わいを見せている。


 冒険者たちは長い間髪を切れず、お風呂にもなかなか入れないそうだ。

なので、ありがたいことに理容師は重宝されているようだ。


 私も開院してから、20人以上の髪を切らせてもらった。


 どのお客さんの髪ももっさりと伸びきっていて、癖も強くて、ボリューム満点で非常に切り甲斐があった。


 故に耳の中もファンタスティックドリーム!!

珠玉のような耳垢の数々を掃除できて最高に幸せだったぁ。

長い旅路の苦労を感じさせるような素晴らしい汚れの数々に私の心は躍った。


 そして全部終わったあと、すっきりとした様子で笑顔になって帰られるお客さんの顔を見るのはたまらなく嬉しい。


 ひとりで愉悦に浸り不振な笑みを浮かべていたとき"ギギギ”

と音を立ててドアが開いた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ