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お鼻畑を摘み抜いて①

「よーし。今日も頑張るぞ!」


気合いを入れながらお店のシャッターを開けた。


「寒い。」


生憎の雨模様で肌寒い。

なので今日はお客さんは少ないだろうと思っていところに傘を差した男性がお店に向かってズンズンと

歩いてくる。


「もう、開いてる?」


「はい。今開店しました。どうぞ。」


そう言うと何も言わず男性は店の中に入っていき

スタイリングチェアに座った。


癖が強めのお客さんかも。

まぁ、前の世界?でも今の世界でも

いろんなお客さんに鍛えられた私の敵ではない。


「カットですか?」


「適当に切って。」


あるあるネタだが適当、いい感じに。

は本当に困る。

個々の価値観は本当に違う。

理容師になって間もないころ、カッコ良くと

注文され気合いを入れてスタイリングしたら

変だ!と怒られたことがあったなぁ


「申し訳ございません。適当は困ります。」


「……じゃあ、今の髪型のまま短く。」


「かしこまりました。」


それから細かく聞きながら長さを調整した。


「カットが終わりました。いかがでしょう?」


「ああそう。これでいい。」


お客さんは席を立とうとするが私は引き留めた。


「あの、オプションで耳掃除等の実施しておりますが……如何でしょうか?」


「……いや、それより鼻の黒いブツブツ取って。」


この、お客さん言葉数少なくて、無愛想なので

オプションを頼みそうにない雰囲気なのになかなかハードルの高い要求をしてくるな。

おもしろい。燃えてきた!

良いでしょう。貴方のお鼻畑の角栓全部摘み

抜いてみせましょう!


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