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あなたと…  作者: 澪
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私達の日常

響音(ことね)撫子(なでしこ)が出会って2週間。響音はいろんなことを知る。そんなある日撫子は…。

出会って2週間が経った。

私と撫子は登下校や休み時間を一緒に過ごす1番の友達になった。

「ことちゃんは好きな子いないの?」

「私はいないよー。なこちゃんは?」

「私はね…実はいるんだぁ。」

そんな恋バナをしながら今日ははしゃいでた。

内気な性格同士でもこんな話が出来るなんて夢にも思ってなかった私はすごく楽しい時間だった。

そして1ヶ月が過ぎた頃私はすごく気になっていたことを撫子にきいた。

「なこちゃん…。あのね、こんなこときいていいのかわからないんだけど…どうしていつも体育は見学なの?」

すると撫子は少し困った顔をした後笑顔で

「私、生まれたときから心臓が悪くて幼い頃は家にいるより病院にいる方が長かったんだ…。」

その話をきいた私は悪いことしたなって思った。でも続けて撫子は言った。

「今も本当は入院しないといけないくらい悪いらしいんだけど、見ての通り元気でしょ!だから私でもわかるくらい体調崩したときに入院するってわがまま言っちゃった。だから私は体調崩さないように激しい運動とかある体育は見学してるの。」

私は正直、きいて良かったのかわからなくなった。

それからも普通の子と変わりない生活を送る撫子だったが、季節の変わり目は体調が悪くなり欠席が増えた。

そして本格的な夏が来た頃撫子は久しぶりに登校した。初めは転校生が来たのかなと思うくらい姿が変わっていた。

髪は肩くらいまで短く切って身体もすごく痩せていた。肌は日焼けの後すらないくらいに白かった。

「なこちゃん、来て大丈夫なの?」

撫子は笑顔で

「大丈夫だから来たんだよ!ことちゃんは心配性だなぁ」

そう言われたがその裏に悲しい表情があるのが私にはわかった。でもあえてきかず

「そっか!それなら良かった!」

そんな会話を交わして1週間。夏休みに入った。

私と撫子は一緒に登下校はしてたが、家は互いに遠かった。だからほぼメールや電話でやりとりをしていた。

そして夏休みも半分くらい終わった頃、撫子との連絡が途絶えた…。

返事が来たのは1週間後だった。


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