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肆 年月
数日の間、ワル逹はおとなしくなり、代わりにレグルス逹には次第に友ができるようになった。そしてミカンバとレグルスは周りに集まる人だかりも気にせず、思い出を語り合っていた。
「なぁ、お前もしかして・・・」
「なんか会ったことがあるような・・・」
「「あ、あのときの!!!!!!!」」
∮ ∮ ∮
それは3年前のこと。二人の出逢いはまさに奇跡だった。海賊船に乗ったレグルスはミカンバに誘導され、船長室に連れてこられた。その部屋の中にはちょび髭を蓄えた、いかにも船長らしい男がいた。
「こんちわ!!」
「・・・」
その部屋にいた者はレグルスを除いて、絶句した。
「お、お前殺されるぞ」
「ん?」
さぁ、船長の船員認定試験が始まるぞ!!