平和って良いよね、でも暇だよね
まだまだ平和です。
次位から、平和をぶっ壊します
ゴトッガタッ…
馬車は走るよ~、まだまだカラクリの国まで半分はあるけど盗賊も魔物も出なくて護衛無くて良いんじゃね?と思い始めた二日目の馬車のなかに俺は居るぜ~、でもシャリルやヘブンスもガリルも完全に気が抜けて今さっきから、
「ツーペア!」
「クッ、ガリルに負けた…ワンペア…」
「あ!ストレートフラッシュだ!」
「えぇ!?3連続ストレートフラッシュ!?」
「シャリル…イカサマかぁ?」
「してないしてない!」
「あー!もう一度しよ!もう一度!」
ポーカー始めたからね……こう、なんと言うか…かき氷の中に食パンが入ってた~、見たいな衝撃が無いと暖かい日差しに耐えられないな…
「フルハウス!」
「よし、ストレートフラッシュだ!」
「やった!ロイヤルストレートフラッシュ!」
「「はい!?」」
おおー、始めてリアルのロイヤルストレートフラッシュ見たわー、あ!あの雲マグロに見えき来た!
「ちょっと!待ってくれないか~!」
何だ?何だ?と言うかよく考えて見たら一人足りないな、もう一人のAランカー
「待ってくれ~!待ってくれ~!」
「うわ!!」
急に馬車が止まり、目の前にはオレンジの髪を肩にかかるかかからないか位の所で髪を切って、胸当て等の急所だけを必要最低限の防具で守っている女が立っていた。
「やっとおいついた追い付いたか…ふさすか流石に寝過ごして一日ぶっ続けで走るのは私でもかなりキツかったな…」
「お前は誰だ?」
ガリルが二本の大剣を両手で持ち、かなりの警戒をしながら目の前の女を睨んでいる。
「ふむ、すまないが私はレイニア=ランドだ。この護衛のクエストを受けたAランカーだ。」
そう言ってガリルの警戒を解こうとしている。
まぁ警戒は早々解けるものでは無いはず
「そうなのか?じゃあよろしくな!」
じゃないのか!?まったく前衛としての効果が無いな…まぁいいや
「俺もよろしく頼むよ、アベル=グレイ・サガだ、一応Aランカーだ。」
「アベル=グレイ!?あ、え、う、宜しく御願い致しますゥ!!!」
「いや、止めてくれ、かなりそう言うのは心にこう、グシャッってくるから」
「そ、そうか、では宜しくだ…」
「あ、私はシャリルと言います。宜しくお願いします!」
「ウ、ウチはヘブンスや、宜しくお願いするよ」
「あぁ、カラクリの国までだが宜しくな!」
「あぁ、だが何も出てこないからけっこう暇なんだよな…」
「それならこの先にある、ラグーナ森林に最近盗賊が出たらしいんだ、元Bランクギルドメンバーだから気を付けないと」
「ヘヘッ!腕が鳴るぜ!」
「だがかレイニアさん」
「何だ?」
「今までどうして魔物や盗賊が出なかったのだろうか?全部森林に移住したんじゃあるまいし、説明がつかないのですが…」
「それは私にも分からないが、最近カラクリの国に行く道のりで人がどんどん失踪している、と言う話は知っている」
「う~ん、やっぱ護衛より探索の方が良かったかな?」
「フルハウス!」
「フォーカード!」
「ストレートフラッシュ…」
「またかよッ!!」
「シャリル………ウチにも分けて~その幸運」
「凄いな…」
「そうですね…」
「早く着かないかな~?」
「あの雲、サンゴに見える…」
「いや、あれは松の木でしょー」
「あー!暇!」
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何処かの小屋
「今日も収穫は無しか…仲間はどんどん減ってるしな…」
「お頭!森のなかで自分を縄で縛り上げてた女を見つけました!!」
「おおー!よくやった!」
「あれ?どうして?」
「フハハ、お前は捕まったんだよ!そりゃー驚くわな、どれ何か話せよ」
「何で!何で!私の楽しみを奪ったぁ!!」
「「は??」」