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契約条件

えぇーっと………。

ちょっと待ってくださいませ?


「私と結婚するのなら、あなたは嫌かもしれませんが、社交界に出席することはとても大切な事なので、よろしくお願いしますね。それに、そのほかの公的な行事にも参加をしていただかなければいけません。パーティーにもですから。その時と両親の前でだけ、ラブラブな夫婦を演じて貰えれば結構です。」


ちょ、ちょっと!!そんなザーッと言われても、頭に入んないから!!!

社交界やだ!!!あんなドロドロした雰囲気の中でお互いの腹の内を探っているような人の気が知れません!本当に大嫌いなのっー!!


でも、焦る私にぜんぜん気づかない、目の前のお方は、話し続けてます。(聞いてよ〜!!)


「普通の人のような結婚生活は出来ませんが、あなたは何をしようが基本は自由です。結婚といっても法的には結婚しているだけですので、あまり気にすることはありません。公爵家ではある程度は好きな事をしてもらってもいいですから。もちろん、恋愛もしていただいて構いませんよ」


そんでもって、ニコッとされましたわ…。浮気オーケーってどうなのっ!?お父様たちが私の結婚観の見本だから、貴族の考え方って分からないわ!

とりあえず、苦笑いを返しておきますわ!


しかも何なの、その条件みたいなの…。

はぁ…、政略結婚はよく聞きますが(貴族なら普通でそからね…)これは契約結婚(それも、一方的な!!)とでも言うのでしょうか。


でも、この結婚の裏側が見えてきましたわ。そりゃ、普通のお嬢様には求婚出来ないわよね。自尊心の高いお嬢様なら、身分とか関係無くひっぱたかれている事でしょうし…。


あぁ…。逃げ出したい。とてつもなく。

でも……とっても嫌だけどこの話自体断れないし、お父様とお母様は私が結婚すれば喜ぶし!?(逃げ道ないよね!?作れないよね!?)

あれだけお父様に怒ったお母様も、私が結婚するということ事態は前からの夢ですものね…。


そういえば社交界デビューする前から、よく言われていたものね。「早く良い旦那様を見つけるのよ!デリックの様な…ね♡」と、のろけることも忘れなかったですけれどね…。


良い旦那様と言われても、目の前の結婚相手?の性根疑うし、社交界も嫌ですが、まぁ、(この方と極力)関わらなかったらどうにかなりますかね…?基本放っておいて貰える様ですし…。仮に社交界に行くことになったとしても仮病とか、使えるのかしら…。でも、毎回は無理よね…。


「…大丈夫ですか?セシリア嬢?」


「………えぇ、大丈夫ですわ」


1人でグルグルと考えていたら、ぼーっとしていたのね。心配されてしまいましたわ…。


「良かった!この話をしてもなお、お受けして頂けるのですね!?」


……………えっ?えぇ〜〜!?

ちょっと待って!!!!んなこと知らないから!てか、さっきまでのニコッより、数倍上のランクのスマイルです!(私、んなことどうでもいいのよ!!)

今の大丈夫はそっちだったの!?んもう!!紛らわしいのよ!


「誰もそんなこと言ってな「本当にありがとうごさいます!」

「ちょ、ちが…「あなたみたいな人に出会えて嬉しいですよ」


私の言葉ぜんぜん届いてないの!?喋ってる上に上手いことかぶせてくるけど!


「あのっ!!話を聞い「では!!肌寒くなって来ましたし、戻りましょうか。皆さんお待ちしているだろうしね」


そういいながら、伯爵様は何気ないエスコートしている感じを装って、かなり無理やりの方向転換。うわわわわ、急にビックリするじゃない!ぐりんとね回されました、ぐりんって!!


絶対わざとだ!!話聞こうとしてないんだわ!きっと。やっぱり、こんな話断りましょう!!私には無理です。この話もですが、この人の人間性が理解できません!!


「それに、もし私の話を断ったらご家族がどうなるか分かりませんもんね」


はっ!!頭からサーッと血の気が降りていきますわ。この方気づいていたのね…。私がこの話を最初に受け入れた理由を。でも、そんなにニコッと言うことでもありませんよね、公爵様!?怖いですよ?


このままだと、何も出来ないまま婚約成立!?それはいやですわ!!そう思ってても踏ん張る力虚しくズルズルズル〜。これって、結婚しようって言う相手にする行動?いや、そんなこと思うより、このまま連れて行かれるのも嫌だから、何か抵抗しましょう!!そうだ、足踏めば止まるんじゃないかしら?でも、公爵様だし…。お客様よね?やってもいいのかしら?踏むのは良くない…ううん、こんなに引きずられているんだもの!ちょっとぐらい大丈夫じゃない?うん、やっちゃえ!!

そう思って、バッと足を踏みつけようとしたら、足をサッて避けられました…。えっ、何で?たまたま?


よーし、もっかい!!…てい!! ヒョイ

えい、えい、えい!!!サッ、ヒョイ、ササッ。


何で何で?たまたまじゃ無いわよね…。確実に避けてますわ。足に目でもあるの??


「すみませんが、無理ですよ。可愛らしい抵抗ですが…。フフフ」


えっ?やっぱり分かってたのね!?というか、何で笑うの?しかもフフフって怖いですわ!!


「やっぱり、私と結婚は嫌ですか?」


伯爵様が私を見ながら聞いてきたので、コクコク頷きましたわ…!!お父様たち、ごめんなさい!!私、この方との結婚はやっぱり嫌です!



またまたごめんなさい!!中途半端で…切りました。

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