プロローグ
はじめまして!
秋夏です。本当に初めての投稿で
どの程度で更新出来るか分からないですが
精一杯、納得出来る形にしていきたいと思います。
誤字、脱字また変な表現があれば
訂正など教えて頂きたいと思います。
語彙力が無いものが書いていくので
心広く読んでいただけたら嬉しいです!
「それじゃあ」
そう言って少女は背を向けた。
「待って、まだ名前も聞いていない…」
そう言って手を伸ばす。肩に手が届きそう…。そのとき急に世界が黒く染まった。
『あぁ、またか…』
辺りを見回しても何もみえない。
ふと、足元の感覚が消えた。どんどん落ちていく気がする。
…………一体、僕はどこにいるのだろう……
光がみえる。ゆっくりと手を伸ばした。
「う…ん…」
目を覚ますと見慣れたいつもの俺の部屋。
「またこの夢か…」
子供の時、城下に行き、遊んだ時の記憶。
……あの子に会いたい。
そう思い続けて数年間ずっと探してきた。
それでも彼女は見つからない。
「アレックス様、その娘はこの近辺に住んでいたものだったのでしょうか?」
もう何度そう聞かれたのか分からない。もうあきらめるべきなのか?……いや、絶対に探してみせる。
城下で遊んで迷ってしまった俺を、助けてくれたあの少女を。
だが、名前は分からない。それが分かれば、かなり割り出せるとおもうのだが…。でも、目が印象的だった。
くるんとカールした長いまつげに縁取られた綺麗な黄金の目…。そして笑ったときの、可愛らしい笑顔。まるで、そこだけが別の世界のように明るかったんだ。
…今では、俺と同じくらいの20,21歳頃だろうか。
今あの子はどうしているのだろうか。