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十二秒の魔法 ~ちゅうにびょうのまほう~

作者: 桐島直千

作品数がさびしかったので、自分で没にした小説を短編として投稿しました


アイデアは気に入っています

挿絵(By みてみん)

 中学校の、二年生になった十三ジューゾーは、ノートを取り出しては辞典をかたわらに、必殺技の構築にいそしむような少年であった。


通常、中二病とは、大人になっても中学校二年生のような夢見がちな痛い妄想を抱き続ける者のことを指すが、それまで真面目一辺倒で優秀であった中学一年生の十三が、誰に吹き込まれたか「中二病」を、「中学二年生になったらかかる病気で一生治らない」と思い込んだことからそれはスタートしていた。


 十四歳である十三は、矛盾に気が付かぬまま十二という数字にのめりこんだ。誕生日プレゼントを二回すっぽかされたためか、まだ自分を十二歳だと思っていた。誰にも知られてはいけない本当の名前=真名マナも十二だと定義していた。戸籍に登録してある「十三」は世を欺く仮の名であった。


 彼は「ちゅうに」と「じゅうに」が似ていることからそれを「同じ」とみなし、そこから十二月十二日の深夜十二時丁度に必殺技を唱えれば、異次元の扉が開くと妄想した。八か月の猛勉強を乗り越え、十三は、ついに呪文(必殺技?)の構築に成功した。


「ヴァールアプシュティムングカンディダート、フェアヴァルトゥングポリティーク、ディプロマティーヴォールファールトビュジェー、シュトゥイアーグライヒハイトフリーデン、パツィフィスト!」


 唱え終わった途端、雷鳴がとどろき、空間が割れた。


「「さいきょうの技を編み出したる魔言士よ!わがもとにきたれー!」」


 クラスで一番かわいい子の倍くらいかわいい娘が、裂け目の向こうから彼を招き寄せようとしていた。


「我は十二を司る魔王ナニ。最強言語たる日本語を駆使する魔言士よ!」


(え?最強言語はドイツ語だよね?俺ドイツ語しゃべってたはずだけど)


 ゆっくりと手招きする美しき魔王に、ふらふらと十三は引き寄せられた。


苦節十二ヶ月!(中二になった四月からの八ヶ月間では都合が悪いため、この瞬間元旦からやっていたことに脳内改竄された)


ついにこの時が来たか!(こういう召喚だとは妄想していなかったが脳内改竄)


これで俺も辛い現実世界からおさらば!(特にいじめられてもいなかったのだが、のーない・・・)


 十三にとって永遠の歓喜とも思える濃密な十二秒間に様々な想いがかけめぐったが、唐突に空間は閉じ、魔王ナニの姿はブラウン管をOFFにした時のように掻き消えた。


「え?どゆこと?おーい、ナニさーん!ナニたん?ナニサマ?」


 十三は知らぬことながら、ナニの力は十二秒間しか続かなかったのである。


 それは、本当に起こった異世界からの召喚であったが、あまりにも中途半端に終了した。

 真冬の夜の夢だったのかと十三は何度もこの日の事を振り返った。十二時なのでまだ眠くも無く、はっきりと目は冴えていたのだが、だんだんあの時は眠かったのだと記憶の改竄を繰り返した。その後遺症に苦しみ夜な夜なもだえた。○○十二年の十二月十二日は二度とやってこない。あの十二秒の間に、ナニに飛びついてさえいたら!

 



「ぎゃあああああ!」


 閉まる空間に腰断される夢を何回見ただろう。気が付くと彼は十二歳の幼魔王に何度も飛びかかる夢を見る性癖を持つ成人となっていた。


 あの夜から十二年の年月が流れた。彼は二十四歳、ではなく二十六歳であることを自覚していた。妄想と現実がわかる仮面社会人として暮らしていた。「ナニたんのナニはナニ色だー!」というモノクロコピー同人誌で即売会デビューを果たし、限定十二冊を完売。


 落ちたり受かったりを繰り返し、「ナ二たんの十二式戦車は十二色だー!」では、描けないくせに流行の戦車モノにのっかろうとしたが、1200部売れ残るという大惨敗を喫していた。


 十二色に塗り分けたオブジェクトは全くオブイェークトに見えなかったのである。十二連装主砲にこだわって時間がなくなり、キャタピラとモールドを手抜きし、ナニたんはただ屋根の上に載って指さしているだけ。初カラーページ全コマで1枚絵を拡大縮小角度変更反転コピペ。


 あまつさえ唯一のウリであったナニたんのサービスシーンを他人に見せたくない俺だけのナニたんとばかりカットした。最大販売部数公称120部の個人サークルが勘違いしてつけあがった末路であった。


 「終わったー。そうだ、異世界行こう!」


 あきらめては泣きぬれ、夢でナニたんの顔を思い出しては飛び起き、30万もするハイエンドペンタブレットで落書きを描いてはアニメ塗り。腱鞘炎を再発してなんということだこんな時にギランバレー症候群が~と中二病を発病。痛むはずの右手で意識を失うまでナニたんで一二十才(要カナ変換逆読み)。電気をつけたまま就寝。セーブせずに就寝。夜中に寝ぼけたままシャットダウン。起きて発狂して再作業。途中で嫌になって投げ出す。腹が減って牛丼を食いに行く。


 「・・・・どうするよ、俺の人生」


 電車の音。カンカンカンカン。線路沿いの牛丼屋。


 すでに会社のコピー機にナニたんサービスシーンのラフ原稿を置いてきてしまっていた。


 もう二度と出社したくないのに。同人誌は売れなかった。次の本命大規模即売会でも売れるはずはあるまい。


 「キャッシングってキャシャーンに似てるよね。生まれ変わりたい」


 ・・・彼は誰と会話しているのか。とりあえずカードの限度額はめいいっぱいだ。


 「賃貸と延滞は紙一重~♪」


 家賃と光熱水費も三ヶ月フル滞納。


 「みんなNHKが悪いんや!」


 実家で親が払ったのを脳内改竄。帰りたい帰れないあなたの胸に。とりあえず席を立つ。


「こんな安いものがさらに安くなるなんて、牛丼最高や。はい250円」

「すいませんね、250円は昨日まででして。280円になります」


 ・・・チャラリー。鼻から牛丼。


(30円足りない。サンジュルマン伯爵の陰謀かッ。助けて百円太郎!)

跳んでみる。小銭の音がする。よかった、お金の音がする。


「ナニやってんすか」

深夜店員は、十三をいぶかしんだ。


(ナニたんのことを何故知っている~!お、オレの読者か?なら話は早い!本を買え、オレノウスイホンヲカエー!そしたら払ってやるッ!祓わせてくださいッ!)


「だ、大丈夫だ、30円くらいもってるよホラ」

チャリチャリ。


「カギの音っしょ。ったく信じらんね。280円払えずに豚箱行きっすか」

(ち、ちがう、払えないのはたったの30円。いやサンジュルマンだ。全体では・・・×3だ。いや4だっけ?タブレットのリボ払いと家賃と車のローンとキャシャーンと本代とッ。あと忘れました。忘れたいです。なかったことにしてください中田サンッ!!)


 その時、店長らしき人物がシフトに入ってきた。ネームプレートは仲田。

 さっそく十三は脳内改竄した。(この店はまもなく一二時の交代時間!態度悪いバイトはシフトアウト!俺の仲田店長召喚術カンペキッ!コンナコトモアロウカト!ごめんなさい今日はたまたま持ち合わせが無くてッ!)


 「どーしました?」と寄ってきて顔色変わる店長。(う、またこいつか)

 (なんか見覚えある店長だな。あ、こないだのチョロ店長だ。マタダマスダス!)


 「お客さーん、もうしないって・・・」


 そこで唐突に。

十二年目の十二時となった。



・・・ボーン。


 柱時計の音が鳴っていた。牛丼屋にそんなものは無かった。


 十三は時空間変調を感じた。

・・・ただの立ちくらみにつけた中二病的症状名だが。


 まわりの様子は、異質であった。


 薄暗い広間。端が闇に溶けている広い広い広間。伸びていく赤じゅうたんの先だけがぼんやりわかる。


 十三はドキリとした。かすかに空気から彼女の存在が嗅ぎ取れた。



いる。



 十三は、十二本の指を脳に突き刺した。親指の反対側にも親指が生えて十二指だ。

まあ、そういうイメージプレイだ。実際はこめかみに痛いほど指を当てただけだ。

嗅覚が拡大する。十二年前に十二秒だけ嗅いだ臭いがフラッシュバック。


ドックン。トキメキガ。


十三は、十二本の指をふとももに突き刺した。

まあ、そういうイメージプレイ。自分が異世界に迷い込んだときに使うと決めていた妄想技。


(俺は他の主人公のように戸惑ったり解説を求めたりしないッ。異能全開無敵モードスタートだッ!!!)


十二秒間だけ、加速する。ものすごいスピードで、赤じゅうたんの上を疾走する。

十二本の指を交差する。視野が狭まる。千里眼ならぬ十二里眼。


まあ、そういうイメージプレイ。


対象の人物はそんな遠くにいなかったが、十三にはハッキリと見て取れた。

バックン。トキメキガスキトキメキトキス。十三のボルテージがあがる。

「ナニたん×12!!!!!!!!!!!!」


 人だかりに駆け寄る。玉座に鎮座する幼魔王ナニを、十一人が囲んで問い詰めているようだ。十三は隙間に割り込んだ。


「今さら遅い。用は無い。帰れ。」


 少女ながら、凛とした威厳がある。ああ、ナニたんだ。本当のナニたんだ!感動して目をうるませる十三の他は、怒号渦巻いていた。なにせ11人いる。


 そんな、ふざけないで、ここはどこなの、うるせー、言われなくても帰る、帰せ、いますぐ帰せ。金よこせ。パンツ見せろ。


「うるさい!十二を司る我を十二人で囲むとは愚かも極まれり!確かに十二年前におぬしらを召喚したのは未熟なる我、効果が十二年後に現れるとは思いもせなんだ。今さら遅い。十二人で力を合わせれば帰れる!」


 わーわーぎゃーぎゃー×11。

 十三にはわからなかった。なんでこいつらは騒いでいるのか。俺たちは選ばれた魔言士ではないのか。やっと会えた。やっとこの世界に来れたのに。帰れと言われても帰らない。ナニたんのためならなんでもできる。今や俺には十二本の指がある!


「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!」

 大事な事なので十二回言ってみた。すると。ぴたりと騒ぎが止まった。


 声が出せない十一人が十三に抗議の目を向ける。お前このガキの味方なのかとばかり。ただし、十二秒間だけだった。それが過ぎると、怒号はいやました。


「今さらこんなとこになんて呼ぶなーーーーーーー!」


 ヒステリックな女性の声が空間を切り裂いた。彼女は完全に還俗していらっしゃるらしい。


「仕方ないのう。我を十二人で囲むなと警告したはず。聞く耳も持たず、自力でなんとかする気も無く、ただ騒ぐだけ。そんな召使はいらんのう。我に都合よくまとめてしまおう」


 ナニはコミカルな呪文とリリカルな踊りを開始した。


「集合集結!結束結合!ん~合一同一!一括一連!ハッ、連結連合~合身合心!!」


 この痛いダンスを十一人はあっけにとられつつ見た。十三だけは恍惚の表情で見とれた。

 (ナニたんのきゃわゆいおしりがボクたんを歓迎してくれている~)


 すると、十三を中心に十二人が集合し、集結させられた。闇から黒い結束バンドが現れ彼らの結合が開始される。これは、合わせて一つの同じものになるということなのか。ひとくくりに連ねられ、連結され連合された挙句、彼らは終に身を合わせ心を合わさせられた。


「日本語最強じゃのう。似たような言葉が十二以上もありかつ短いのは日本語だけじゃ。日本語まさに最強じゃ。」


 かんらからとナニ様がお笑いになった。かくしてナニに都合の良い人物だけが残った。


「あの、それなら中国語でも同じでは」

だが、その人物は都合の悪いツッコミをした。


「外来語もカタカナで使える日本語が楽なのじゃッ!うう、我に言語を二つも習得せよと言うのか。日本語だけで簡便性ッ」

「意外と中身親父なんですねナニ様は。ダジャレがお上手で」


「いじめるなら帰れ。おぬしは今や十二人分の合体魔人。その力はある。もっとも、おぬし以外はほとんど魔言士としての力を眠らせておるようじゃが。それが単純魔言十二連で黙らされた理由じゃ。」

 「別の魔言の十二連ならばもっと強いということですか」


 「我と我が下僕は他の魔王よりも多く詠唱連鎖できる分効果も高い。じゃが、これからやって来る一の魔王シネタンには下僕がみな死ねの一言で殺されてしまう。奴は定期巡回で他の魔王の戦力を削いで回っているのじゃ。」


 十三はタイムを要求したくなった。現世の借金地獄から逃れ、愛するナニたんと仲良くできたと思った途端に敵襲ですか!戦い方もよくわからんうちに!だからナニたんは帰れと言っていたのか。どうしようどうしよう、そうだ!

 「シネッ!」

 十三は肩を強引に引かれた。背後にいた人物と目があった。耳を塞ぐ間も無く死んだ。


 「シネタンッ!」

 ナニがうろたえた。合体魔人ですら一撃即死!


 「おやおや、しょーこりもなくまた召喚していましたか。はっきり言っておいしいですな。経験値にしかなりませんよ」


 一の魔王シネタンの姿は、胸に死の一文字を刻んだ真っ白い単ランの少年。対するナニは幼いながら黒いレザーのSM女王然とした姿。ツインテールを束ねているのが六しか出ないサイコロ。2つで十二を司ることを示している他、十二時しか目盛の無い時計等の小物を下げている。表情からは、力関係はシネタンが上なのかと見える。


 「他の十一匹はドコ?十二が好きなナニ様が単数召喚とかしないのはわかってる。早く出しな、僕のデザートを」

 「こ、今回は失敗召喚じゃ。し、知っておろう。十二年まえの不発召喚。いまごろになって現れおったので、送り返した。いてもお主のエサになるだけゆえ」


 「あっはは。例のアレ?たまに出るファンブルか。バカな能力設計だ。一つに特化すれば、やがては魔王すら一撃で殺せる能力を持てるというのに」


 (それは、今はシネタンもナニたんを殺せないということか?)


 「でも僕はいつもナニ様に感謝しているんですよ?魔人時代にさんざんいじめてくれましたが、『シネしか言えんのかシネ単!おまえは今日からシネタンだ!』と万座の中辱めてくれましたね。それは僕の魔王としての戴冠式になりました。とめどなく尽きせぬこの憎悪、あなたは無尽蔵の力をくれた。そしてあなたの軍勢は実においしかった!生みの親にして育ての親のあなたに、もうすぐ恩返しができると思うと興奮が抑えられない!」


 (レベルアップ寸前ということかこいつ。はやくなんとかしないとッ。)


 「じゅ、十一の魔王のところには行かなくてもいいのか。あいつのところも今やシネタンのファームじゃろ?きっと待っておる」

 「ふん。いきあたりばったりでファンブル女王のナニ様と違って、迎撃準備はしているでしょうよ。でもね、僕はシネ単以外の魔言は持って無いが、あとは全部実力で切り抜けて来たんだ。何周目だと思ってる。Qに勝てるAの僕が、Jに負ける要素は無いんだよ!この世界のヒエラルキーはもう僕を頂点に確定状態じゃないか」


 「お主の能力設計も甘いからのう。ニマちゃんに追いつかれたら負け。」

 「あんな、最弱で笑顔キモイのをなんでみんな倒さないんだ!おかしいよおまえら」


 「嫌われ者シネタンの弱点じゃもの。今やみんなのアイドルじゃ」

 「もういい、次に行ってやる。魔帝になったらお前なんか一撃なんだからな」

 急に焦り出したシネタンは去った。


 一度死んだ十三は、死んだふりをしたまま二人の魔王の会話をただ聞いていた。この世界のことが若干判明。少なくとも4人魔王がいるようだ。十一でJの魔王(名称不明)。十二でQの魔王ナニ。一でAの魔王シネタン。魔王ニマちゃんはたぶん2。3から10の魔王もいるだろう。13とJOKERはどうなのか。トランプの魔王にしては、スート表示がどこにも見えないが。


 「いつまで寝ておる。反撃なしか。だらしないのう」

 考えていると、ナニに耳をつまみあげられた。


 「だってあの調子では12連敗もすぐですし。経験値を与えない方が。そんなことよりチュートリアルをお願いしますよナニ様」

 「おまえらはみんなそうじゃのう。説明しろ説明しろと毎回毎回うるさくてかなわん。今は亡き下僕がまとめたメモがあるから読んでおけ」


 パサッと数枚の紙が放り投げられた。いきばた女王とよばれた彼女らしいゾンザイぶりであったが、十三は歓喜して押し頂いた。ナニ様のぬくもりとにほひがわずかにする。かすかな紙の凸面はまるでブラの三次元曲線のよう!まさかノーブラの胸元にこの紙はしまわれていたのか!


 「早く読め!なにしておる!」


 えー何々。誰が書いたのか。日本人の頭悪い中学生っぽい雑なメモだ。

1枚目。魔王は12人。他の魔王を倒すタメに僕たちは十二を司る魔王ナニに召喚されたようだ。異世界言語が魔法のキーワードになっている。最強魔王ナニが日本語を愛好するため、他の魔王もそれにならい、いわば魔王共通語となったらしい。

 召喚された日本人12人はみな、変な必殺技が大好きな中二病患者だが、この世界では魔言士と呼ばれ魔人級の力を行使することができる、と。おお、これはナイスでイカス設定。


 「しかし大失敗じゃったのう。切羽詰まった奴らが、みんなで○ルスと叫びよったので、この世界はもう崩壊後のラ○ュタ状態なんじゃ」


 あーもう。アニオタは崩壊後の事考えてないから。ゲーマーはクリア後を大事にするんですがね。


 「シネタンがQとかJとか言ってたのは?」

 「奴だけの世界設定じゃ。JOKERにあたる魔王がいないのでAの奴には都合がいいらしい。2が倒されないのは奴にとって誤算らしいが、他人にとってはあたりまえじゃな」


 「もしかして、十三である僕がKなのかも知れませんよ」

 「奴の世界設定に乗るな。負け確定ではないか」

 「あう」


 「しかし今回は11人分の戦力が残った。奴を成長させるだけゆえ、もう召喚はやめておったのじゃが、忘れとったよ12年前の不発召喚の効果など」

 「あんな据え膳ひどいです~。十二年間僕は悶々とし続けたんですよ~」


 「おっさんになった分、その知恵でなんとかするように。我軍の作戦は全面的に丸投げ方式じゃ。よきにはからえ」

 

 そして十三は、・・・以下没。

うっちゃりすいません


・レビューをいただき、アクセスが増えたのでレイアウトを修正


・十三は、他の魔王との戦いを前に、合体魔人の身体内部抗争に敗れたため、没となりました。誰の命を盾にするかでそれはもう熾烈な戦いが始まり、収集がつかなくなりまして



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[良い点] 最初の呪文!かっこよかった [気になる点] 行間が少し読みづらかったです。 [一言] 他の作品も読ませていただきます!
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