表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Paper sack  作者: ダリア
第一章
7/9

帰りにお豆腐を買ってきてください。


姫梨さん回。(作者も)驚きの新事実




放課後。はい、また刀吏さんは寝ています。学習しませんね。

ガラッ

姫梨が入ってくる。刀吏に近づくと揺らし始める。


「刀吏!ちょっと起きなさい!」


刀吏は面倒くさそうに顔を上げる。辺りを見回し、何だもう放課後か・・・と呟くと横にいる人物を無視


し教室から出る。後を姫梨が着いてくる。


「待ってよ!刀吏!」


「なんですか。」


チッ、と舌打ちをし、振り返る。後ろには刀吏の予想どおり、金髪碧眼の少女が立っていた。


「なんですか、じゃない!何で昨日来なかったの!?私達待ってたんだよ!?」


「約束なんてした覚えありませんけど?」


「屁理屈を言わないで!怒ってるんだよ?」


まるで、プンプンと擬音が付きそうな怒り方をしている姫梨を見て、諦めたように溜息を吐き昇降口へ


向かう。

「ちょっと!待ちなさいって!」



姫梨が叫ぶ声を聞きながらも、無視し早足で歩き出す。刀吏の頭の中には今日の夕飯と妹さんの事しか


無かった。そのまま昇降口を出て家に向かう。その時刀吏の携帯にメールの受信のお知らせがなった。


『お兄ちゃんへ、帰りにお豆腐を買ってきてください。 妹。』


((そうか、今日の味噌汁は豆腐か。))


と、ホクホクした顔で考え、商店街へ向かうのだった。





一方の姫梨さん。刀吏に無視されて、落ち込んでいます。

その物憂げな表情は夕日に照らされ、更に美少女を引き立てています。


「はぁ・・・・・・。なんで、刀吏は気づいてくれないのかな・・・」


どうやら刀吏さんの事を考えているそうですが、どんな事で悩んでいるのでしょうか。


「私はこんなに、好きなのになぁ・・・・・・」


答えてくれましたが、この独り言を信者に聞かれたら刀吏さんが殺されそうですね。

というか、姫梨さんは刀吏さんが好きなそうです。ならあのしつこさも理解でき・・・・・・理解できないですね。


刀吏さんは妹さんを構う事で精一杯ですし、叶わなさそうですが。作者が言っているので間違いありません。(←メタァ)


ガバッっと勢いよく顔を上げ、両手に力を込める。


「よしっ!頑張るぞ!」


と、意気込んで携帯を取りだしました。電話帳から刀吏の名前を探す。


メールを開き文字を打つ。


送信完了、の文字を見て、携帯をしまう。時計を見たら五時過ぎ。


「急いで帰らなくちゃ!」


と、座り込んでいた廊下から去って行った。




刀吏は商店街に向かって歩いていた。


ブーブー


刀吏の携帯のバイブレーションがなる。


((また、里緒かな。買い物の注文とか、お菓子とか。))


携帯のメールを開くと


『また明日、フクロさんを探しに行くので付き合って下さい。姫梨。』


との、文字。それを見た刀吏さんは顔をしかめる。どうしよっかなぁ、と考えながら歩き出す。



「・・・・・・行って、みるか。」


姫梨さん、の恋どうなってしまうのでしょう。


この先、どうなってしまうのやら。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ