噂のフクロさん、って知ってる?
逆ハー的文章があります。注意です
「どうしよう!?助けて、刀吏!」
「・・・・・・また、何かあったの?」
山並高校屋上、昼休み中
そこには気だるげな男子生徒と、十人中九人が振り返るであろう金髪に碧眼の少女が話していた。
「噂のフクロさん、って知ってる?そのフクロさん関連の事なの!」
「・・・・・・その、噂なら知ってるよ。でも、噂でしょ?東坂には関係しないし、そもそもいるかも分からないような者じゃないか。そんな事を調べる、とか言い出すんでしょ?」
少年は呆れたように言い返し、女子生徒が来る前に読んでいた本を読み始めてしまった。
そんな少年をなぜかキラキラと、子供の様な純粋な目で見つめている。
「すごい!何で解ったの?もしかしてエスパー!?」
「そんななわけ無いでしょ。相変わらず、馬鹿なんだね。久しぶりに来たと思ったら、そんなくだらな
い事だったの?僕はそんなに暇じゃ無いんだけど。取り巻きの所に行ったら?」
本から目を放さずに答える。少女は悲しそうな表情で少年を見ている。
「取り巻きなんかじゃないよ!シーランだって、輝だって、吉成だって、皆、大切な友達だもん!悪く
言わないでよ!馬鹿!」
「名前言われても困るんだけど・・・・・・馬鹿でいいから、戻れば?この事だっってその、大切な友達?に相談すればわざわざいいじゃん、僕の所にこなくて・・・・・・」
相変わらず素っ気無い態度をとっていた少年だが、何かに気づいた様に動きだし、その場から、立ち去
ってしまって、少女は呆気に取られていて少年に声をかける事が出来なかった。
数分後、屋上の扉が開かれ、三人の男子生徒が出てきた。
一人は茶髪に緑の目をした少年、もう一人は金髪に碧眼で長髪の少年、そして最後に黒髪黒目の少年だ。
少年達は少女の姿を見つけるとすぐさま駆けつけた。
「「媛梨/ひめ!!」」」
少女は少年達の姿を見るとすぐさま笑顔になった。
「皆!」
「ひめ、何でこんな所に居たの?心配したんだよ?」
茶髪の少年が問いかけながら抱きつく。
「吉成、心配させてごめんね?友達と話していたんだよ。」
「友達・・・?だれ」
黒髪の少年が問いかける。
「輝。小さい頃からの友達なんだ。所謂、幼馴染ってやつだよ!ちょっと、相談してたんだけど
怒られちゃって」
「なんだと?媛梨を馬鹿にしたのか?誰だ、それは。教えろ」
その言葉に金髪の少年が眉を顰め、苛立った様に話す。それを見た媛梨は慌ててフォローに回る。
「ちょ、ちょっと落ち着いて!シーラン!馬鹿に・・・・・・は、されてたけど昔からの事だし!別に気にしてないから!」
「昔から?それは、もっと許せん!俺が脅し・・・ではなく、話しをしてくるから、名前を教えてくれないか。」
媛梨はふと考え込み、ニッコリ笑って
「うん!お話なら良いよ!仲良くなって欲しいし、あのね、布袋刀吏だよ!」
「ありがとう、媛梨。それと、そいつ話した相談って何だ?良ければ教えてほしいのだけど。」
「うん。あの最近噂の¨フクロさん¨って人の事なんだ。」
続いちゃった。この文章書いている時吐きそうでした。すみませんこういう要素無くしたいですよね