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もしも自分が童話の中の『ヒーロー・ヒロイン』だったら…  作者: ひととせ そら


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◆⑧『鶴の恩返し』◆

あなたはおじいさん。

ある日、罠にかかった鶴を丁寧に罠から外して助けます。

それから数日後、ある雪の日、若くて綺麗な女性が、

自分を「あの時助けてもらった鶴」だと言い、

恩返しをしたいと言ってきました。

あなたならこの後どうする?


ーー。


おじいさん(自分)「いいよいいよ、そんなこと気にしなくて。

それよりも寒かったろう?ほら、こっちへおいで。

家の中で暖をとるといいよ」

優しい笑顔で言って手招きすると、女性(鶴)を家の中へ招き入れる。


おばあさん「外は雪だし、冷えたろう?

ほら、温かいスープもお飲み。」

女性(鶴)に寄り添い、温かなスープを手渡すおばあさん。


女性(鶴)「あ…ありがとうございます。いただきます。」

戸惑いつつも素直にスープを受け取って飲む。


女性(鶴)「で、でも…あの時、本当に助かったんです。

お礼させてください。」

スープを飲み終えると顔を上げてまた頼む。


おじいさん(自分)「いいんだって。こうして尋ねて来て、

話しをしてくれるだけで嬉しいからねぇ。

ほら、普段はおばあさんと二人だけだから、

たまに寂しくてね。

恩返しをしたいって話なら、たまにこうして

今日みたいに尋ねて来て、こうやってお話してくれるだけで

十分に嬉しいよ。」


おばあさん「そうですねぇ~。私もそうしてくれると有難いねぇ~」

女性(鶴)に柔らかく微笑む。


女性(鶴)「ぅ…。は、はい…分かりました。

では、また尋ねさせていただきます。」

少し恥ずかしそうにしてぺこりとお辞儀をし、帰っていく。


その日から、鶴は時々、おじいさんとおばあさんの家へ

尋ねるようになりました。


鶴が来てはおじいさんは「困ったことはないかい?」と優しく尋ね、

おばあさんは温かな食事や暖の用意をしてくれます。


そんなある日…


おじいさん(自分)「君のご家族やお友達は困ってないかい?

みんな連れておいで。そうしたら、私たちも賑やかで楽しいからね。」

女性(鶴)「え…そ、そんなご迷惑になります!!

…でも…その…ほ、本当にいいんですか?」

おばあさん「遠慮せずみんなでおいで。ご馳走作って待っているから。」



それからすぐのこと…


『あの村には優しい人間がいる』

そんな噂が動物たちの間で瞬く間に広がっていきました。


小鳥「温かな場所で休ませてくれるって話でしょ?」

キツネ「ごはんもくれるらしいぞ」

タヌキ「オレたちのこと食べないんだって!(※重要)」


小鳥、キツネ、タヌキ、シカ、イタチ、ウサギ…

森の様々な動物たちがその噂を聞きつけ、

おじいさんとおばあさんの家へと動物たちが

段々とたくさん集まってくるようになりました。


『あの村にいけば色んな動物と触れ合えるらしい』

今度は周辺の村々でそんな噂が広がり始めました。


子供①「鶴さん~また会いに来たよ~」

子供②「タヌキさん、少し触ってもいい?」

子供③「ウサギさんにごはんあげたい」


村人から周辺の村人たちまで、

たくさんの人がその村を訪れ、

みんな楽しそうに動物たちに触れ合います。


おじいさん(自分)「みんな楽しそうで、よかったよかった」


そして、あっという間にその村は有名な観光地となりました。


⇒結果:動物と触れ合える有名なふれあい観光地、爆誕。


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