表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化進行中】極貧男爵家に転生したので、チートスキル【石の王】で最強の領地を作る  作者: 星海亘
奇跡は起こすもの

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/24

7




 ハーフェン男爵領はエレツ王国の少し北寄りの西端にある港町を中心とする領土で、漁業や他大陸との交易で栄えている。

 ハーフェン男爵領の北側にはエーベネ子爵領がある。ヴァルト男爵領までは8日間ほどの距離だ。


 船でヴァルト男爵領まで行くことができれば3日間程で到着できるだろう。

 しかし、アルディージャ村は危険な魔物が生息するヴァルト森に近く、ヴァルトの海域には凶悪な魔物がいるので、海側から上陸することは現実的ではない。


「旦那様、ロベルト様から早馬で手紙が届きました」


 新人商人の教育係とハーフェン男爵ジョージ・フォン・テイラーの補佐を務める執事長のポール・デラクールが手紙を持ってやってきた。


「ありがとう、ポール」


 受け取ったジョージはすぐに手紙の内容を確認する。


「ふむ」


 手紙を読んで考え込むジョージをポールは心配そうに見ていた。


「ヴァルト領で何かあったんでしょうか」

「いや、儂の孫が凄いことになってるらしい」

「はあ……?」


 ポールが怪訝そうな表情を浮かべたのをジョージは横目で見つつ、ジョージは手紙を暖炉の火にくべた。


「まあ、他言無用でな。……ポール、確かハリーのところに、やんちゃな坊主がおったな」


 ハリーというのは、ハーフェン男爵領私兵団団長のことだ。


()()をやんちゃで済ます旦那様も相当ですが……ええ、おりますよ」

「孫の護衛にしようと思ってな」

「はあ、……!?」

「まあ、ちょっと矯正してからじゃが」


 ジョージはそう言って手紙の返事を書いて、ポールに持たせた。

 ポールはやんちゃ坊主に僅かに同情しつつ、早馬に手紙を乗せるべく、急いだ。




 7日で届いたジョージの手紙にロベルトとソフィアは目を通した。


「『20日後に要望の品を届ける』か、義父上らしいな」

「ええ、お父様らしいわ」


 2人は笑い合い、手紙を仕舞った。

 この一言しかない手紙を誰かに見られても問題ないからだ。


「でも、お父様の護衛だけじゃ、無理かもしれないわ……」

「ああ、そうだな……」


 2人は新領主館の窓から見えるヴァルト森とヴァルト山脈に生えたアダマンタイトの巨大ないくつもの剣を見て、顔を曇らせた。

 あの剣はアーロンが空中から魔物に向かって落とした巨剣で、消すことも可能らしいが、アーロンが今後も使うらしく、残している。


 因みに、アーロンは現在、浮遊の魔法陣などが刻まれたアダマンタイトの椅子(クッション付き)に乗ってふよふよ浮かびながら村人の畑に鉱物由来の土壌改良剤を仕込んでいる。

 心配するロベルトとソフィアの為に、アーロンは完全防御ができるネックレスを作って、装備している。勿論、ロベルトとソフィアも形状は違うが、同じようなネックレスを身に着けている。


「この景色を悪者に見られたら……」

「いや、逆に恐ろしいと思って逃げるってことも……」

「うちのアーロンを欲しくない悪者やつなんていないわ!他にも対策を考えないといけないわ」

「あ、ああ、そうかもね」


 ロベルトはアーロンの強さなら、攫われることもないのでは、と思いつつ、妻には逆らえなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ