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【書籍化進行中】極貧男爵家に転生したので、チートスキル【石の王】で最強の領地を作る  作者: 星海亘
未来への道

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 アルフレッドはアーロンの光属性治癒魔法によって、全快した。

 因みに、アーロンは賢者たちによる指導と自身の鍛錬によって全属性の魔法を覚え、今では使い熟している。


「ふっ、俺の完敗だ。こんなに清々しく負けたのは幼い頃以来だよ。……君には、第一位が相応しい」

「あ、えっと、ありがとうございます。でも、僕が賢者になると一人脱落者が出てしまうのが、嫌なんです」

「ふむ、そうか。陛下に相談しよう」

「ええ?」


 アルフレッドはアーロンを抱えて、国王の執務室に直行した。


「それなら、七賢者を八賢者にすれば良いんじゃないかな?」


 鶴の一声ならぬシェードの一声で、七賢者が八賢者になる手続きが始まった。

 法律の文章の文言を変えたり、関係各所に通達したり周知するのに一年は掛かるので、アーロンが賢者になるのは一年後となった。




 それから3日後、アーロンは旧ヴェーテ領つまり、オルジュ領に来ている。

 自分に与えられた領地がどんな領地なのか見たかったからだ。

 領都の名はラータからミュースに変わっていた。

 シェードの指示だろう。

 不正と犯罪のオンパレードだった前ヴェーテ領主の痕跡を無くすという意図と、領主がアーロンになったということを領民に分かりやすく示す意図もあるだろう。

 領都である城塞都市ミュースの駅に魔導列車に乗ってやってきたアーロンは、ロベルトと一緒に駅に降り立った。

 アーロンはオルジュ領に行く前にヴァルト領に寄ったのだが、アーロンがオルジュ領に行くことを聞いたロベルトが心配で付いてきたのだ。

 アーロンはリートやヒューバートやスノウがいるのは不自然なので、ヴァルト領に置いてきている。


「《《父さん》》、行こう」

「ああ、アーロン」


 二人は平民が着るような着古した服を身に纏って街に向かって歩き始めた。

 因みに、ロベルトが着ている着古した服はヴァルト男爵領が貧乏な頃、実際に着ていた服だ。

 アーロンの分は、ヴォルペ村に住む同年代のポール・ウォード君から借りたものだったりする。


「父さん、凄い賑やかだね」

「ああ、そうだな」


 ヴァルト領よりは人で溢れていないが、それでも賑やかだと二人は思う。

 平民のふりをしつつ、二人は表通りに面する場所に宿を取る。

 荷物を置いたふりをして、ヴァルトバングルに収納し、私有空間プライベート魔導具を置く。

 この魔導具は、ハーフリングの職人が作ったものだ。掌サイズで使いやすい。

 因みに、この魔導具でできることは、周囲に自分たちの会話の内容が分からなくなるようにし、任意で周囲の音を遮断することができる。

 起動させると、ロベルトとアーロンはそれぞれベッドに座って話し始めた。


「父上、どう思いますか?」

「今のところは不審な点はないな」

「僕もそう思います。暫くこの街で平民のふりをして情報を集めようと思います」

「分かった。付き合おう」

「……あの、領主の仕事とかは?」

「お前が連れてきた優秀な補佐官殿のお陰で問題ない」


 優秀な補佐官というのは、数年前に東の帝国に滅ぼされた小国の元宰相で元奴隷のエドモンド・ジャスティスだ。

 皇帝の気まぐれで生かされ、奴隷にされて、アーロンに買われ、解放されたエドモンドは、アーロンに忠誠を誓っている。

 将来アーロンが領主になったときの為にと、業務改善に取り組んでいる。

 ヴァルトバングルに追加された事務機能により、優秀さに拍車が掛かり、もはやロベルトは最近自分は不要ではないかと思う程だった。


「そう、ですか。では、今日からゆっくり情報収集しましょう。設定はオルジュ領の北端にあるアーミン村の親子で、領都で一旗揚げる為にやってきたという感じにしますか」

「それがいい。あとアーロン。伯爵になったのだから、私に敬語を使わないようにしなさい。平民の親子も敬語を使うことはないだろう」

「あ、うん、分かった」

「よろしい。では、行こうか、アーロン」

「うん!」


 魔導具を収納して、二人はぶらぶら街を散策することにした。

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