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【書籍化進行中】極貧男爵家に転生したので、チートスキル【石の王】で最強の領地を作る  作者: 星海亘
未来への道

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 当初の目的であった魔導トイレと転移門をさっと作って、ヴァルト領にある転移門に繋げる設定をしたアーロンは、引き留める王妃マリアとマグノリアをあしらって、魔導列車に注力するようになった。

 魔導列車の代わりに転移門という選択肢をアーロンは考えたことがあったが、転移門は登録した人を転移させることはできるが、登録していない人を転移させることはできない。登録するには管理者権限が必要で、誰でも登録できるわけじゃない。不特定多数の人の移動を助けるには、魔導列車の方が効率が良いのだ。


 土木に関する公共サービスを主に行っている土木部門の土魔法使い等と共に、冒険者、商人の話を聞きつつ、地図と睨めっこし、あーでもないこーでもないと言いながら1週間で王都の隣の街である城塞都市ラータに繋げる線路の配置が決まった。

 城塞都市ラータがあるヴェーテ領は、中央に近い伯爵領だった。6年程前に長年の脱税やら重税やら婦女暴行やら悪徳商人や盗賊との癒着やらが暴かれて一族が打ち首となって王族が一時管理している土地だという蛇足を聞いてしまったアーロンは「当然ですね」と子供とは思えない反応をした。

 ヴェーテまで土属性魔法で線路の道床を整えつつ、アーロンは道床に魔石を混ぜて結界などの魔法陣を刻んだ。

 枕木は木属性魔法、レールは石の王で作る。

 レールにも様々な魔法陣を刻みつつ、ゴーレムも設置した。

 一定の距離間で、座っている人よりも大きいゴーレム。ちょっと景観が悪くなりそうかもしれないが、このゴーレムは、人の侵入を防ぐことを主に目的としているので、必要な措置だ。

 線路は行き帰りで2つ線路を敷いた。

 障害物は魔物以外森くらいしかなかったので、森を切り開いて、ヴェーテの都市に比較的近い場所に駅を作り、魔導列車を作った。

 王都にも勿論、駅がある。

 アーロンは駅の地下にこっそり転移門を作っており、ヴェーテと王都を繋げていたりする。

 アーロンはこっそり転移門を使って土木部門の魔法使い達と共に王都に戻った。

 王都の駅に魔導列車を作り、王都とヴェーテの運行準備は完了した。

 シェードに報告する為、王城に転移したアーロン。

 因みに、王城の転移門は、王族しか入れない庭園の一角に作られている。

 庭園を抜けてアーロンはシェードの執務室に向かった。

 尚、王城では、専用のバッジがない者は不審者とされる為、アーロンも服にバッジを付けている。

 アーロンのバッジは王城の一部を除き、どこでも行ける権限のあるバッジで、貴族が付けるものの中で一番上位のものだ。

 デザインは銀色の獅子の顔と金色のオリーブの冠。周りは赤色だ。

 これより下位の場合、獅子が銅色だったり、オリーブの冠が銀色だったりする。


「えっ、もうヴェーテと繋げたのかい?まだ、1週間しか経ってないけど」

「まじです」

「君、遠慮がなくなって来たね」

「まさか、僕は不敬な態度は取れませんよ、陛下」

「まあ、いいよ。で、私に何をさせたいんだい?」

「人を雇って欲しいです。あと、宣伝して欲しいです」

「まあ、そうだよね。あと、他の貴族たちに手紙を書かないとね」

「?」


 アーロンは首を傾げた。


「国王でも、貴族が所有する領地に勝手に道を敷くことはできないからね、まあ、この場合は線路を敷くか……根回しして、彼らの承諾を得なければならない。というわけで、一旦アーロン君はヴァルト領に戻るも良いし、王都で観光するも良し。好きにして良いよ。あ、そうだ」


 シェードは部屋の隅に顔を向けた。


「いるかい?」

「はっ」


 唐突に部屋の隅に黒ずくめの男が現れた。


「彼は王家の影である天影のリーダーなんだよ、……タルタロス、アーロン君に天影から護衛を付けてくれるね」


 天影てんえいは組織名だ。


「お望みのままに」


 そう言って、黒ずくめの男タルタロスは、まるで霧のように消えた。


「これで、君には影がつくことになった。まあ、見えない護衛とでも思ってくれれば良い」

「はぁ」

「根回しだとか、色々な準備ができたら影を通して呼ぶから、よろしくね」


 アーロンは天影を通じて呼ぶのは、時間が掛かるかもしれないと思い、シェードに()()()()を渡した。


「なんだい?プレゼントかな?」

「このバングルには様々な機能がありまして、通話することもできます。天影の方々には護衛に専念していただいて、この腕輪にて、呼んでいただいた方がいいかな、と思いまして……」

「アーロン君」


 シェードはにっこり笑顔を浮かべた。


「この腕輪について()()()教えて貰えるかな?」


 アーロンは根掘り葉掘り聞かれそうな雰囲気を察して、苦笑した。


「……はい」

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