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第2話 強化とスキルのポイント

僕は怒られていた。

1つは相談なく勝手に強化ポイントを割り振った事。

1つは1番振ってはいけないLUK(運)に、強化ポイントを全振りした事。



父さんはすぐに教会に走って神父様にどうすればやり直せるか聞きに行ったけどやっぱりどうにもならないらしい。

兄ちゃんは

「どっちもゼロだよ」と言う言葉の後に

大笑いしてた。


翌日、笑い種にされた僕ら家族はベラベラとナイーブな話を村のみんなに言いふらした神父を怨みつつ今日も農作業に勤しむのだった。



でも良いんだ。カシュウ兄ちゃんを始め家族は僕をバカにする事なく今まで通り接してくれる。

幸せだよ僕は。


落胆した父さんが悲しい顔で

「次のポイントがもらえる日まで結構あるけど頑張ろうな。」と言ってくれて、そのまま説明が始まった。


「俺達は2種類のポイントを振り分けて成長することができる。ちょっと難しいけどよく聞くんだぞ。


1つは【強化ポイント】。

それはPOW(力)・INT(知力)・VIT(体力)・SPD(素早さ)・LUK(運)の5つに割り振る事が出来る。


もう1つは【SP スキルポイント】。

初めに選ぶことのできる基本スキルは

【浄化】・・・体を清潔に保つ魔法クリーンが使える。

【火 水 土 光 闇の各属性】・・・属性魔法が使える。INTが0でLv1だと生活魔法程度にしかならないけど、残念ながら農民の俺達にはINTは必要ないから魔法は諦めてくれ。


それと【投石】・・・石を投げられる。これは絶対取らない事。取らなくても石は投げられる。


浄化・投石と5属性の合計7個のスキルが今、ピスタのステータスで見えてる選択肢だが。

POWやVITに強化ポイントを一定量割り振れば選択できるスキルが増えるんだ。まぁ、LUKはスキルが増えないから来年までお預けだけどな。」


「え!?そうなの!?」

母さんがもぉと言いながら

「ピスタ。ちゃんとまぁ最後まで聞きなさい。次は変な間違いしちゃダメだからね!」と念を押す。


「はーい。」


「で、だ、来年の話になるけど。強化ポイントによってステータス画面に出現したスキルを選んで指で押し、必要なSPスキルポイントを振ってLv1を取得する。

ここからが強化ポイントと違う。


スキルLv2にする為にはSP2ポイント、Lv3にする為にはSP3ポイントとLvupする為に必要なポイントが多くなっていく。」


「あれ?ピスタってよく考えたらSPもゼロって言ってなかったか??」


「あは、あはははは!・・・・ゴメンナサイ。」


LUKに全部強化ポイントを注ぎ込んだとは言ったけどそう言えば何のスキルポイントに振ったのか言ってなかった。


「あの、生活魔法に全振りしちゃったりして。。。浄化と水とーあ、なんだっけな?忘れちゃったかも?」


「見ればわかるでしょ。正直に言いなさい。」母さんの目が怖い。

「投石です。」


「あはははははははは!!!!」

腹を抱えてまた笑う兄ちゃんと暫く固まる両親。


でも核心は無いけど投石が必要なぼやっとした理由があるんだ。



僕は昔からふと自分ではない何かの知恵や知識を思い出すことがあった。

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