【設定資料】第二章完結記念『封印世界資料館』
一、登場人物(主要キャラ)
【渋谷 真彩】
平成ギャル代表。厚底・スマホ・パラパラを装備し、異世界で妖や封印とガチバトルする現代っ子。
記憶を失っているが、スマホに蓄積された「未読通知」が、そのまま失われた記憶を表している。
座右の銘は「未読溜めるとか人生詰んでるし」。
本作の主人公。
【青江 新兵衛】
浪人。元は武家出身の剣士だが、現在は京で封印の番をしている。
厚底ブーツで戦う真彩を最初は侮っていたが、次第にその才覚と芯の強さを認め、行動を共にするようになる。
竹束を用いた裏拍剣術の使い手。
【菊乃】
薬草の扱いに長けた少女。封印に関する古文書や結界術にも詳しく、主にサポートを担う。
記憶の断片を光に変える術や、夜皇の気配を感じる能力を持つ。
真彩のスマホに最も早く反応を示した人物。
【羽柴 理久】
鏡守の末裔。双剣の使い手で、夜皇の封印を追って行動している。
裏拍剣術に通じ、過去の戦いで真彩たちと剣を交えるも、その後は協力者となる。
京の主鏡封印を守る者のひとり。
【夜皇】
忘れられた感情、未読にされた声、スルーされた想いが積み重なって生まれた存在。
“記憶の闇”の化身。
夜の中に人の孤独や沈黙を取り込んで強くなっていく。現在はまだ完全体ではない。
二、用語解説
【未読】
スマホ通知の未読数。真彩の場合、これが「忘れてしまった過去の記憶」に相当している。
未読数が減ることで、過去の記憶(断片映像や人物との関係)が回復していく。
逆に未読が一定数を超えると、夜皇にとって“力の源”となる。
【厚底ブーツ】
真彩のメイン武器。戦闘スタイルは蹴り主体。改造されるたびに性能が上がっている。
例:「魔改造厚底」「崖ごと蹴り抜く“超あげぽよ”仕様」など。
【パラパラ剣術】
ギャルのステップ「パラパラ」のリズムを剣術や戦闘に応用したもの。
動きが予測しにくく、裏拍剣術と相性が良い。
【鏡守】
過去の記憶や封印を保持・管理する巫女的存在。
主鏡と呼ばれる封印中枢に宿る少女は、鏡守の象徴的存在であり、夜皇に狙われる。
【主鏡】
京都・御所跡の地下に眠る最大級の封印石。
夜皇の本体が接近することを防いでいたが、真彩の記憶とリンクしたことで新たな展開が動き出す。
【裏拍剣術】
一拍ずれた攻撃、リズムの裏をつく動き。
新兵衛や理久が使う剣術流派の技術。パラパラとの共通性がある。
三、ここまでのあらすじ(第1〜2章まとめ)
平成のギャル・渋谷真彩が、厚底ブーツとスマホを持って異世界転移。
スマホの未読通知が“記憶”と繋がっており、戦うことで記憶が少しずつ戻る。
子どもをさらう狐面の女、未読と共鳴する謎のスマホ、夜皇という存在の兆しが現れる。
京都・御所の封印で夜皇と対峙。未読数を減らし、鏡守と記憶を取り戻す。
“ユリナ”というかつての親友の存在が記憶に浮かび、感情の扉が開き始める。
現在、未読数は【60】。
次なる目的地は――大阪(浪速)編。
四、次章予告
次章では、ネオン輝く浪速の街を舞台に“記憶に残された最後の後悔”が明らかに。
ギャルと関西の文化が衝突し、新たな仲間との出会い、そして夜皇の“第二形態”が動き出す。
「ギャルの厚底、通天閣でも響かせたるで!」