賢者ラッシュの最初
またまた短いです。
ったく、相変わらずこの戦い方はなれんな。
前衛をやらせるなんて…。
一応倒せるけど、フロッグより脳筋じゃないから動きたくない。
「よ!」
持っている長剣で妖狐の足を斬る。
ぎゃーと、悲鳴をあげて斬られた右足を使わず左足のみで後ろに下がる。
そしてこっちを睨んでくる。
さぁいざ叩こうと進んだ時。
…ゾクゾク…。
うしろから何か嫌な気配が。
思わずが進もうとした足が止まった。
妖狐が身構えたが突っ込んでこないことに動揺しているが、構ってられない。
目の前で戦っている妖狐よりも嫌な気配がうしろからする。
背筋が震えるほどの…。
一旦、攻撃の手を止め後ろに魔力探知を飛ばす。
すると、フロッグの魔力に重なるように真っ黒な魔力が探知される。
俺の魔力探査は的ならば赤。
味方なら青。
中立ならば黄色。
のように光るのだが。
真っ黒!?
前例にないぞ!
そう思った時、体はすぐに動いた。
「ワリィ、妖狐の相手を頼んだ!」
「おいコラ!」
仲間に言い捨てると、俺はフロッグに向かって走る。
仲間の静止が入るが知ったこっちゃない。
危険なにおいがするのだ。
このままだと、誰か死ぬ気配が。
だから無我夢中でフロッグに向かって走った。
フロッグが俺のことを不審な目で見てくるが、俺は構わず突っ込む。
持っている長剣でコウモリを斬ろうとするが…。
あと少しで斬れるとなった時。
コウモリが笑った。
そのことに恐怖を覚えた。
が、次の瞬間視界が真っ黒になった。
「「え?」」
なんで?と思ったが、次には意識もバチっと途切れた。