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お気楽少女は何処へ行く

お気楽少女は何処へ行く

初の小説にして初の短編。拙い文章です。

誤字脱字等あったらご指摘頂きたいです。

「わぁお、ここ、どこぉ〜?」


はぁい、皆様、ハロハロハロー!

皆様は元気?うんうん、そーかそーか!

あたし?あたしはいつでも元気よん!


……こーんな知らない場所で迷子になっていなければね!





いつも通り、朝起き、準備し、バッグを持って家から出……ということはなく、あたしは朝の……何時に起きたっけ?

確か、窓から、近所にある幼稚園生が集団でお散歩に出ていたのを見た気がするなぁ……。

そんなこんなで朝ごはん兼昼ごはんを食べようと冷蔵庫を開けると、まぁ、何ということでしょう、見事に空っぽではありませんか!びっくりだよ、うん。そうして、何か買いに行こうと家から出た………と思うと、気づいたらこの森。え?Why?





そんなこんなで今いる、見渡す限り木や草が生い茂っているこの森は、あたしは来たこともないし見たこともない。

ましてや、林檎のような形なのに青色の果実もどきとか、バナナのような形で赤色の果実もどきとか、まだら模様のぶどうもどきとか見たらなおさらだ。


形は見たことあるし、馴染みある果物なのに、どうして色だけが食欲失せそうな、というかそもそも食べれるのか分からないような色なんだよ!!今あたし腹が減っているんだよ!こんな微妙なやつを見てどうしろと!食べろってか!?腹壊すわ!と、思いつつも森の中を歩き続ける。

目的地?もちろんないよ!どこに向かっているのかも知らない!


空からは、ギャーーッと鳥の鳴き声らしきものが聞こえる。

多分、鳥であろう。

ちらりと空を見たが、あれはカラスと比べ物にならないくらいデカかった。え、何あれ怖い。アタシ、ナニモ、ミテイナイ。


「……まぁ、なんとかなるでしょ。」


そんな現実逃避をしながら歩き続けていた。












と、いうのが今から2年前のこと。


あたしはあの森から脱出、保護され、なんやかんやあって、あの森があった国、べルート帝国ってとこで今は働いている。

いやぁ、ほんとに何とかなるもんだね、うん。


あたしが今いるべルート帝国は、まぁ、察しの通り、日本どころか世界、ましてや地球でもない。

この世界は、べルート帝国含む6つの国で成り立っているらしい。

その国々の関係も複雑らしいんだけど、まぁそれは置いといて。


森の中を彷徨い、ようやく出れたと思ったら、そこは戦場でした。うん、いや、比喩なんだけど比喩じゃなくてね?

外交帰りのべルート帝国のお偉いさんが乗った馬車が、盗賊に襲われたらしくて、その攻防戦真っ只中に出てしまったわけです。


うん、まぁ、でもほとんど一方的にボコしていきましたけどね。

騎士団の方が、その盗賊達を。容赦なかったわぁ……。


で、森から出てきた怪しさ満点のこのあたし。普通なら疑われ、盗賊の仲間か?捕まえろ!的な流れになるどころか、なぜこんな所に子供が!?傷つけず保護しろ!的な流れに。

その時は目の前のことにびっくりしすぎて、頭パンパカパーンなあたしは流れに身を任せ、気づいたらお城でした。わぉ。

あとから聞いたところ、というかその後鏡をみせて頂いたところ、まぁ、うん、保護せざるをえないな、と思いましたよ、あたしでも。というか保護というより、何があった?って感じかな。現代日本なら警察沙汰、もしくは関わりたくない一心だろうなって格好でしたね、ははは。


朝起きたばかりで、食料買って戻るだけだから、と思ってたあたしは、肩まで掛かる髪をまともに梳かず、服も薄手の長袖に、使い古したお気に入りのジーンズで外に出たのだ。

しかし実際は森の中、まともに梳いてない髪は更にボサボサに、長袖とはいえ薄かったため、木の枝で引っ掛けたのか、ほころびがいくつがあり、服にもジーンズにも泥や葉っぱがあちらこちらについていた。

また、元々、目元にあるクマもいい感じに雰囲気を出し、盗んだ金で貧しいながらもそれなりの暮らしをしていた盗賊よりも格好が汚く、ボロボロだったため、盗賊の仲間と疑われることなく、保護してもらえることになったのだ。


いやぁ、ありがたいありがたい。

ん?それは女として如何なものかって?

気にしないさ、そんなの!女子力何それ美味しいの?


………、まぁ、そんなこんなで保護してもらい、その後、馬車に乗ってたお偉いさんと一緒にお城へ。

あたしが同乗した馬車に乗っていたのは3人、べルート帝国の第一皇子、第ニ皇子、その二人の護衛だった。

ちなみに馬車は計4台あり、うち1台がこの馬車、2台がさきほど盗賊と戦ってた騎士団の人たち用、最後の1台が荷物用、らしい。

いやいや、あたし、一般人。そんなお偉いさんと同乗とか嫌だ!なんて言えるわけもなく。はは、すみませんねぇ、と言いながら乗りましたよ。

乗っていた3人は嫌そうな顔をするまでもなく、むしろ同情的な目で見られ、いたりつくせりでしたよ。

うむ、よきにはからえ。……、いや、そんなに調子に乗ってなかった、はず。

それからなぜこんな所に、という質問から始まり、最終的には我が城で働く気はないか、いや、是非とも働きたまえ!的な流れになった。非常にありがたい申し出である。

試験無しで、しかも面接はこの時だけ。

わーい、とっても楽だぁ!はははは。…うん。


そして紹介されたのは、第一皇子と第二皇子の秘書兼メイド、兼そのお二方の執務室の掃除係である。

はじめは戸惑うことがあったが、その日のうちに慣れた。

何とかなるさ精神で乗り越えた。あたし頑張った。いぇい。


まぁ、やたらと第一皇子、第二皇子が構ってくるせいで、仕事には慣れたものの、プライベート時間までが取られてしまい、王様や妃様、宰相や各大臣達とのの雑談時間が減ってしまう。

あの方たちはあたしのために色々と話してくださったり、相談したりされたりと何かと気を使ってくれている。また、城に仕えているメイドさんとか騎士さんとかも気を使ってくれ、この前なんてお菓子をくれたのだ。そしてそれを皮切りに会うたびなにかお菓子がもらえる。わーいやったぁ!……うん、太るわ。

そんなこんなで色々と交流を深めている。


王様と妃様の馴れ初めや惚気話は聞いててこちらが砂糖を大量に吐きまくりそうなる、が、城のシェフが気を利かせてくれたのか、お二人の話の時の紅茶のお供は毎回塩がきいたものや、甘さが控えめ、むしろほぼ無いようなお菓子ばかりである。

ありがたいことです。でもカロリー高そう。甘くても甘くなくてもお菓子はカロリー高いものばかりだ。

美味しいけど敵でもあるな。


宰相や各大臣達からはこの世界や帝国のことを聞きながら、勉強、というよりは雑談をしている。

いや、ね?はじめはちゃんとしたお勉強会だったんだよ?

ただ、教えてもらうだけじゃなく、あれは何、これは何と質問しまくったせいなのか、あたしを孫のように感じるようになった。

ちなみに王様は御年30歳、妃様は25歳、宰相は30歳、各大臣たちは平均年齢70歳である。

初めて年齢を聞いた時はびっくりしたよ、うん。


え、王様30歳?宰相と同い年……あ、宰相と幼馴染のような関係なんですね、なるほどです。にしても妃様25歳って若すぎやしませんか。

……いやいや、この前のお二人の馴れ初め聞いたとき、王様、妃に一目惚れって言ってませんでした?で、会ったのって王様が10歳って言ってましたよね?じゃあその時、妃様5歳?王様、ロリk……、いえ何も言ってませんよ!いやですねぇ、はは、ははははは。


あと各大臣たち、平均年齢70歳って、嘘でしょう?いや、見た目はまんまそれだよ?むしろサンタさん並みの容姿だよ?想像通りです、ありがとう。じゃなくて、あたしが教えたカードゲームやボードゲームでとても白熱してたじゃないですか。

最近ではそれの勝敗で賭けをしてるとかしてないとか。その力はその老体のどこから出てるんですか。

極めつけは腕相撲、それ、腕や腰、各節々の関節にきません?この前試合中、財務大臣と環境大臣、二人揃って屍になってたじゃないですか。椅子に座ったまま、しかも無駄に姿勢がいいし。色々と凄いし、ツッコミどころありまくりですよ。


なんて思うところが色々とあったが、なんとかやっている。

というかなんとかやらされてる感もすこしある気がする。

はははは。



だけど、あれから2年。

未だに帰る方法は見つけられてない。

英語の単語以前の問題で、日本語の漢字すら読めないものがあるあたしが、今ではべルート帝国の字を、文を読めている。

本を読むのが苦手で、絵本ですら集中力を切らし、挿絵しかみていなかったあたしが、今ではとても分厚い本を一日足らずで読み終えてしまう。

そうして情報を集めても、なぜあたしがここに来たのか分からないし、帰る方法もわからないし、さらには過去にあたしのような「異世界人」が来たという記録もない。まじかよ。


何も、分からない。だけど、でも。


「……、まぁ、なんとかなるでしょ。」


そう呟き、今日も一日、騒がしい日々を送るのだ。



……お気楽すぎるって?そんなことないさ。

人生何があるかわからないしね!

それにこれがあたしの性格なのだから!ふはははは!

はいすみません、調子に乗りました。














彼女は知らない。

森の中にいたのを王家が保護したのは偶然ではないことを。

あの盗賊さえも偶然に見せかける小道具でしかなかったことを。


彼女は知らない。

第一皇子と第二皇子が彼女を気に入り、密かに、そして確実にスキンシップのレベルを徐々にあげ、そして隙きあらば彼女にアプローチを行い、自分の好感度をあげようとしてるのを。

王と妃、宰相がさり気なく、時期王妃のための勉強を行っていることを。

各大臣らが、彼女に教えてもらったゲームで白熱し、そのゲームで賭けている内容が、誰か彼女を養子に迎え入れようとしているか、ということを。

あまり関わってはいないが、彼女から関わってこないが故に、城に仕えている人間自らが彼女の世話をし、関わりにいこうとしていることを。そしてあわよくば、名前を覚えてもらおうとしているこを。




そして彼女は知っている。……というか決めている。


もう2年かぁ、うん、2年もいたし、べルート帝国以外の国も見てみたいなぁ!

そうだ、旅しよう!うん、それがいい!

色々とこの帝国についてもわかったし、お金のこととかも分かったし。お給金もはいってるはず!!城仕えの給料の相場知らないけど、きっといいはず!

よっしゃ、あとはいつ出るかだなぁ……。引き継ぎとかあるのかな?そこんとこ微妙だなぁ。

よし、思い立ったが吉日!ってよく言うし、聞きに行こっと。さぁレッツゴー!


そう考え、与えられた広い部屋からでて、お偉いさんたちが今彼女のいぬ間に今後について話し合っている執務室に向かっていく。もちろんそのことを彼女は知らない。


そして、この後大波乱になることを、誰も知らない。

最後まで主人公どころか登場人物全員名前が出なかった。

書きたかった小説のイメージとちがーう!

まだ説明しきれてないとこや、伏線もどきを回収したい……。

余裕があったら続きを書きたいです。

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[一言] ノー天気だけど元気で素直な少女が生き生きと描かれていますね。 年齢が上がると少年少女の気持ちとかなかなか書けないんですよね...( = =) トオイメ目 文字が集まり詰まるとストレスに感じ…
[良い点] おはようございます。 最初の数行で「あれ?手慣れてる?」って、感じでした。 他で書いてたのでは? [気になる点] ベルート帝国とあるのに「第一“王子“」とあります。 帝国であるなら「皇…
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