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40 聖地へ

「おいおい……魔物の気配はおろか、動物の気配も一切ないぞ……」


 イニシヤは砂漠を抜け、黒い森林を真っ直ぐに歩いていた。

 途中で魔物を狩りながら進む予定だったが、生物の気配が一切ない。


(砂漠に居た魔物を狩って今のレベルは690……到底足りていない。砂漠まで戻って狩るか……? いやしかしそんな時間は……)


――ポツ……ポツ……


「雨か……」


 イニシヤがそう呟いた時、自身のHPが徐々に減少している事に気がついた。


「な――ッ! この雨、毒か何かか?! まずい……」


 イニシヤはすぐさま周囲を見渡し、雨宿り出来る場所を探した。


「くそ……この辺の木、全部雨を下に落としてきやがる。笹の様に長い葉っぱだなと思ってたけど……この毒の雨を受け流す為だったか……」


(そして、動物や魔物がいない理由もこれで分かった……雨が原因だったとはな)


「しめた、洞窟がある」


 イニシヤはすぐさまそこへ移動し、雨を凌ぐ事ができた。


「HPの減り方がやべえよこれ……」


 ギリギリ緑ラインのHPを見ながら、イニシヤはほっと一息ついた。


「にしても、前触れもなく雨が降るのか……たまたまここがあったからよかったけど、場合によっては詰むな……」


 イニシヤはこの洞窟を見渡した。

 相変わらず生物の気配は一切ない。

 冷たい岩肌の洞窟で草木も生えていない。


 背負っていたリュックはびしょ濡れになっており、触れるとHPが下がる毒物と化していた。


(乾かしたら大丈夫かな……というより、食料をここに入れていたら全滅だったかもな。改めてデバシーに感謝だ)


 イニシヤは火を起こし、リュックを近くに置いた。

 デバシーに入れていた、鍋とミルクやバター、穀物を取り出し、簡単にスープを作り始めた。


「パンもまだいっぱいあったよな……」


 そうして食事の準備をしている時だった。


――キンッ!

――グルル……


 洞窟の奥から何かの唸り声と金属音が聞こえる。


「……魔物の気配……! 奥に潜んでいたのか」


 イニシヤはクイックサーチの構えを取った。


「グオオオォォ!!」

「何だこの姿は……初めて見る……!」


 サイズはダークスターウルフ程のサイズだが、見た目は全く異なる。


――ガシャン!


「ゴーレムに近い見た目だな……」


 不気味な紫で発光しており、かなりメタリックな姿だ。

 生半可な剣は一切通さないだろう。


――クイックサーチ!


――――

名前:シャドウアメジストウルフ


ステータス平均:200


スキル

・ジュエルカーテン

状態異常や持続ダメージは一切受け付けない。

――――


(ステータスは大したことない……だが襲ってくる以上倒すしかないな……!)


――クイックジャッジメント!!


「グォォォ!!」


 シャドウアメジストウルフはそのままイニシヤの攻撃によって粉砕された。


「多分、硬さは半端ないんだろうけど、INT参照の俺には関係ない。運が悪かったな」


――――

レベルアップ

イニシヤ

690 → 880

――――


「……は?」


 イニシヤは目をこすって何度も自身のレベルを確認した。


「たった一体倒しただけで……なんだこのレベルの上がり方!? まさかボーナスモンスター的な……」


 イニシヤは急いで食事を済ませ、そいつが来た洞窟の奥を見た。


・・・

・・

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