表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

27/47

27 最高効率の狩り

――最上級ダンジョン 5階


「いくよ!」


(ノティア)――ワイドスナッチ

前方扇状範囲の魔物を自身の目の前に引きつける。


 ノティアがレベル100になった時に覚えたスキルで前方の敵を全て引きつけた。


「グォォ!」


「ノティア、下がってください!」


(ミーナ)――ビートアースクエイク

垂直に武器を振り下ろす。武器とその周辺の大気と地面を大きく振動させ相手を確実に怯ませる。


 同時期にミーナも新スキルを習得、ビートスタンプの強化版を魔物の塊に撃ち込んだ。


(ステイシー)――エンチャント・マジック

次にスペル・スキルを放つまでINTの数値を30%UPする(重複不可)放った後、INT値は元に戻る。


「イニシヤ! 今よ!」

「おっけー!」


(イニシヤ)――ワイドクイックジャッジメント

自身と相手のINTを参照する。INTの差分、低い方がダメージを受ける。

両手で円を作り、その円に6秒間収めたターゲット全員に発動する。差分参照は個々で判定。


「グォォォ!!」


 光の柱が上がり、綺麗に全魔物が消滅した。


――――

レベルアップ

イニシヤ

600 → 610


ノティア

115 → 116


ミーナ

125のまま


ステイシー

80 → 82

――――


「お疲れ様!」

「ああ、このコンボが通用する間はかなり効率よく狩れそうだな」

「すごい連携ですね! というより、この半月で何倍も早くレベルが上がっててびっくりしてますよ……」

「だけど、この速さではまだまだ1200には届かない……せめて月初でここまで来れる様になりたいな。俺が死ぬかもだけど……」


 最上級ダンジョン5階の魔物平均レベルは約300……。

 状態異常は与えられるが、肝心のダメージを与えられるのは俺しかいない。

 ミーナのレベルが200まで上がればそれも可能かもしれない。

 それまではまずはこの3人のレベル上げに注力しよう。


「とにかく、まずは全員200を目指そう!」

「おー!」


 そうして夕方近くまで4人は魔物狩りに尽力した……。

 それはほぼ毎日のように行い、気がつけばまた月末近くになっていた。


――自宅


「もうすぐブラッドゾーンか……」

「そうですわね」

「ミーナは騎士団の隊列を組むんだよな?」

「そうですね……本当は君達と行きたいのですが、こればかりはどうしようもありません……」

「そうだよな……まぁもし、合流出来そうなら来てくれ。俺達は今回、3人で突入する。最高のレベル上げ場所だからな」

「いっぱいレベル上がりそうだね!」

「ああ……」


 前回は前々回に比べて死者は少なかった。

 だが、レベル300を越えるランカーが2人死んだことは世界を震撼させた。


「今回は死者0を目指す。短期決戦だ」

「期待していますよ。では私はそろそろ行きます。招集がかかる頃ですので」

「ああ、ミーナも頑張って!」


 そうしてミーナは先にその場を後にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ