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25/47

25 終結

「ソシテ次は……」


~~フォーストアクティベーション

対象の頭に触れる事でスキル名を把握、強制発動させる。


――クイックジャッジメント


 まずい……また返って……


――チュドン!!


 そう思った瞬間、光の柱が俺を襲った。


「かは……ッ」


 意識が飛びそうだ……すでに残りHPは30%程……


「フフ……条件付きのスキルですね。それもかなりオモイ……」


 道化は俺の腕や顔を触りながらブツブツと話している……。


「アナタ……スキルでは無く特殊スペル持ち……デスネ」


 特殊スペル……確かにスキルと特殊スペルに分かれていたのは気になっていたが……。


「その力……是非ホシイ…! ワタシ”達”の計画にはヒツヨウダ……!」


「小さな少年が襲われているぞ!!」

「助太刀する!」


 その瞬間、二人の男が俺の方へとやってきた。

 先程話に出てきていたギンとドーンだ。


――ザンッザシュッ……


 二人の攻撃が道化に届くその瞬間、二人は胴体から真っ二つに切り裂かれた。


「な――ッ!!」


 そのまま二人は絶命してしまった。


「ショセンこの程度……冒険者の1位も精々600レベル程……滅ぼそうと思えば何時でもカノウ……」


 その意見に関してはまったくその通りだと俺は思ってしまった。

 こんな奴が仇で、倒そうとしていた。

 あまりにも不可能な夢に全てを投げ出しそうな気分となっていた。


――シュウウ!!


「オヤ、マズイ!」


 死を覚悟していた瞬間、それは発生した。


「モウ6時間タッテイタカ……ワタシもろとも巻き込みブラッドメテオでも構わないガ……」


 道化の右手にとてつもない魔力を感じた。


「マダワタシも死ぬわけにはイカナイ」


 その瞬間一つの閃光がブラッドゾーン上空を貫いた。


 そして……


――ガシャァン……


 ブラッドゾーンはガラスが割れる様に壊れて行き、原形を無くした。


「……終わった……」


 目の前から奴の姿は消えていた。

 そう認識した瞬間、俺は意識を失い、その場で倒れてしまった。


 そして……


――シュゥゥゥ……


 時刻は丁度0時。

 イニシヤはいつもの通り、リセットに入った。


・・・

・・


――――

名前:イニシヤlv1

クラス:クイックキャスター

ステータス平均:60

転生特別効果

・経験値10000倍


スキル

クイックボール(ファイヤ・アイス・ウインド)


特殊スペル

・クイックサーチ(相手のステータスを参照できる)

・カウントジャッジメント(自身と相手のINTを参照する。INTの差分、低い方がダメージを受ける)

→手で円を作り、その円に15秒間収めることで発動する

――――

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