25 終結
「ソシテ次は……」
~~フォーストアクティベーション
対象の頭に触れる事でスキル名を把握、強制発動させる。
――クイックジャッジメント
まずい……また返って……
――チュドン!!
そう思った瞬間、光の柱が俺を襲った。
「かは……ッ」
意識が飛びそうだ……すでに残りHPは30%程……
「フフ……条件付きのスキルですね。それもかなりオモイ……」
道化は俺の腕や顔を触りながらブツブツと話している……。
「アナタ……スキルでは無く特殊スペル持ち……デスネ」
特殊スペル……確かにスキルと特殊スペルに分かれていたのは気になっていたが……。
「その力……是非ホシイ…! ワタシ”達”の計画にはヒツヨウダ……!」
「小さな少年が襲われているぞ!!」
「助太刀する!」
その瞬間、二人の男が俺の方へとやってきた。
先程話に出てきていたギンとドーンだ。
――ザンッザシュッ……
二人の攻撃が道化に届くその瞬間、二人は胴体から真っ二つに切り裂かれた。
「な――ッ!!」
そのまま二人は絶命してしまった。
「ショセンこの程度……冒険者の1位も精々600レベル程……滅ぼそうと思えば何時でもカノウ……」
その意見に関してはまったくその通りだと俺は思ってしまった。
こんな奴が仇で、倒そうとしていた。
あまりにも不可能な夢に全てを投げ出しそうな気分となっていた。
――シュウウ!!
「オヤ、マズイ!」
死を覚悟していた瞬間、それは発生した。
「モウ6時間タッテイタカ……ワタシもろとも巻き込みブラッドメテオでも構わないガ……」
道化の右手にとてつもない魔力を感じた。
「マダワタシも死ぬわけにはイカナイ」
その瞬間一つの閃光がブラッドゾーン上空を貫いた。
そして……
――ガシャァン……
ブラッドゾーンはガラスが割れる様に壊れて行き、原形を無くした。
「……終わった……」
目の前から奴の姿は消えていた。
そう認識した瞬間、俺は意識を失い、その場で倒れてしまった。
そして……
――シュゥゥゥ……
時刻は丁度0時。
イニシヤはいつもの通り、リセットに入った。
・・・
・・
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名前:イニシヤlv1
クラス:クイックキャスター
ステータス平均:60
転生特別効果
・経験値10000倍
スキル
クイックボール(ファイヤ・アイス・ウインド)
特殊スペル
・クイックサーチ(相手のステータスを参照できる)
・カウントジャッジメント(自身と相手のINTを参照する。INTの差分、低い方がダメージを受ける)
→手で円を作り、その円に15秒間収めることで発動する
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