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24 二度目のブラッドゾーン

――ブラッドゾーン開始10分前

――城門の最上部にて イニシヤ待機


 城門前で大勢の人が待機している。

 ブラッドゾーンは毎回完全に同じ場所に出現する訳では無い。

 出現を確認したらそれを囲う様に人を配置し、一斉に突入するようだ。

 ブラッドゾーンは一度入ると出る事ができない……。

 俺がレベル80とかなら絶対入らないだろう。


 でもその程度のレベルでも騎士団は入場していく。

 そんな勇敢な人たちを誰一人死なせたくない。


 開幕に高台からぶっ放していくか!


 そうして襲来の時間がやってきた。


――ゴゥン……ゴゥン……


 重低音で不気味な鐘の音が響き渡る。

 そう言えば始まる場面を見るのはこれが初めてになるな……。


――ズズ……


 突然地面に線が走り、大きな円を描いていた。


「線の内側には入るなよ!!」


 その声を聞き、少し線より内に居た人は慌てて線の外へと走った。


――ブォン……


 その後すぐに線から大きな障壁が出現し、ブラッドゾーンが出来上がった。


「皆配置につけ!」


 騎士団と冒険者は小隊となって、指定されていた場所に移動した。

 全員が入った後にすぐに俺も入ろうか……。


――バシュン!!


「突撃ーー!!」


 狼煙が何本も上がり、その後すぐさま全員が内部へと進行した。

 配置にかかった時間は30分ちょい、突撃までに大体出現から45分ほど……。

 かなり広いから、ぐるっと回って向こう側までいくのに時間がかかる……初めての事だろうし妥当な時間か。


「さて、俺も行くか」


 愛用のゴーグルを装着し、ローブを深く被り、障壁の中へと入った。


・・・

・・


「相変わらず嫌な雰囲気だなここは……」


――クイックサーチ!


――――

名前:シャドウブレイカーlv300


ステータス平均:299


スキル

・シャドウブレイク

瘴気の小爆発を起こす。

――――


「前の時よりもまた強くなっている……!」


「ガァァァ!!」


――クイックファイヤボール!

――ドシュッ……


「いきなり襲ってきやがった……とにかく高い所……」


 周囲を見渡すと、前回と同じく突き出した岩場があった。

 俺はそこへとダッシュで向かって行った。


「とにかく視界に映る奴全部を……」


 俺は両手で円を作り、ワイドクイックジャッジメントの構えを取った。


「カウント6……5……」


 そして6秒経った瞬間、モンスターから光の柱が上がり、一瞬で消滅していった。


「うおおおお! また神撃の柱が発生したぞ!!」


 周囲から大歓声が起こっている。

 だが、まだすべてを倒せたわけでは無い。このまま全方位の敵を消滅させる……!


 俺はそのまま色々な方向へと向き、ワイドクイックジャッジメントを多用した。


「よし、あの塊を倒せばだいぶ減るぞ……!」


 俺は同じように構えを取り、6秒待った。


 しかし……


――チュドン!!!


「がッ!!!」


 なッ――スキルが返ってきただと……!?

 俺のINT1200を越える奴が……紛れているッ?!


 ライフが一気に30%程削られた。


 一体どいつが……。


 そう思った瞬間、それは瞬時に理解した。


「ソコデスカ」


――ゾクッ


 ソイツと目が合った瞬間、背筋が一気に凍り付いた。

 一体だけ無傷で立っている異様な姿……その姿には見覚えがある。

 忘れる事ができない……両親の仇だ。


「くそ……何でお前が……!!」


――ザシュッ!!


「ッ! はや……!」

「マサカアナタがあれ程の力を有していたとハ……分身を倒したのもキミデスカネ……?」


~~チェーンシャドウ

影の鎖が対象を拘束する。


「ぐ……!」

「キミニハ非常に興味があるんデスヨ……さぁどんなスキルを使うんですか? ミセテクダサイ」


 闇の道化はそういうと、俺の頭を握るように触れた。


~~フォーストアクティベーション

対象の頭に触れる事でスキル名を把握、強制発動させる。


「フム。クイックボールは想像がつきますが……サーチとジャッジメントは想像がツキマセンネェ」

「お……お前、何で俺のスキルを……!」


「さぁ発動してみてクダサイ」


 そう言うと道化は強く頭を握ってきた。


「ぐぁぁッ!」


――クイックサーチ!


「身体が勝手に……!!」


 意識とは関係なく、俺はクイックサーチの構えを取り、道化に向けた。


「くそ……!」


 だが丁度いい。こいつのステータスがわか――


――――

名前:闇の道化ダーロスlv1200

ステータス平均:1200

スキル シャドウコピー


チェーンシャドウ


フォーストアクティベーション

――――


「レベル……1200……?」

「おや、相手のレベルが分かるのデスカ! 便利ですねェ!」


 俺はその絶望的な数字を見て、思わず声が漏れていた。


 だめだ……勝てない……!

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