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1/47

1 また最初から。

「……」


 静寂な夜、空気は非常に澄んでおり、無数の星が見える。


(やっぱり最後の日はこの丘に限るな……)


 黒い髪、瞳の少年は無表情でただ空を見上げる……


――スッ


 少年は自身の右腕に軽く触れると、空中に四角いパネルが出現した。どうやらステータス画面のようだ。


――――

名前:イニシヤ(15歳)

LV:520

転生特別効果

・経験値9990倍


クラス:クイックキャスター

即時詠唱に長けた職業。


ステータス:数値(補正値)


STR:100(x90%):物理の威力

DEX:100(x300%):命中率・器用さ

VIT:100(x110%):HPの総量

INT:100(x1100%):魔法の威力

AGI:100(x990%):移動速度や攻撃速度


使用可能スペル

火 水

特殊スペル

・クイックサーチ(相手のステータスを参照できる)

・クイックジャッジメント(自身と相手のINTを参照する。INTの差分、低い方がダメージを受ける)

→手で円を作り、その円に3秒間収めることで発動する

――――


「やっぱり今日もここだったのね! イニシヤ」

「ノティアか……毎回、この瞬間はここで過ごすようにしているからな」

「ぼくもここに居ていい?」

「ああ、いいぞ」


 少年と同い年ほどの紫の髪、瞳でロングヘアーのノティア。さらさらの髪からはふわっといい香りがする。


「また明日から頑張らないとね……」

「そうだな」

「なんで、イニシヤだけこんな事になっちゃったんだろうね……」

「さぁな。きっと神様の手違いか何かなんだろうな」


 時刻は丁度深夜12時になった。その瞬間、イニシヤの身体が光り始めた。

 

「始まったな」

「イニシヤ……」


――シュウウウウ……


 神々しく光り輝き、イニシヤの身体は粒子となって上空へと消えていった。


 そして、少し待つとイニシヤの消えた場所に大きな光の球が現れ、その中からイニシヤがまた現れた。


「お帰りイニシヤ!」

「ああ、ただいま」


 そのままイニシヤは自身のステータスを確認した。


――――

名前:イニシヤ(16歳)

LV:1

転生特別効果

・経験値10000倍

クラス:クイックキャスター

即時詠唱に長けた職業。


ステータス:数値(補正値)

STR:100(x15%)

DEX:100(x45%)

VIT:100(x30%)

INT:100(x100%)

AGI:100(x90%)


使用可能スペル

火 水

特殊スペル

・クイックサーチ(相手のステータスを参照できる)

・クイックジャッジメント(自身と相手のINTを参照する。INTの差分、低い方がダメージを受ける)

→手で円を作り、その円に15秒間収めることで発動する

――――


「どう? イニシヤ」

「安定の10倍増だね。10000倍だってさ」

「きりがいいね!」

「あはは。そうだな。まぁ、1か月後にはまた増えちゃうけどな?」

「でも! さぼり過ぎたら減っちゃうんだから気を付けるんだよ?」

「おう。それだけは避けるよ。とりあえずレベル500以上にすれば10倍以上は上がるという事は分かってる。また500まではレベル上げを頑張るとするよ」

「そういえば、ぼくもこの前レベル45になったよ!」

「おお! おめでとう! 何か技は覚えた?」

「ううん。今回は特に何も閃かなかったよ……」

「そか、まぁ44の時に閃いていたし、連続では閃かないんだろうなきっと」

「そうだよね!」

「とりあえず遅いし、帰ろうか」

「うんっ!」


 丘の上で少し話した後、俺達は自分たちの住む家へと帰る事にした。

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