「Python一年生」の人工知能に関する覚書と「解説君」の設定について
覚書。
人工知能は、1950年頃の第一次ブームの時、推論探索システムで、計算や迷路やパズルの問題が解けた。しかし「知識」が無いため、人間のいろいろな質問には答えられなかった。
人工知能の冬の時代が訪れた。
1980年頃第二次ブームが起きた。専門化の知識をコンピュータに入れたエキスパートシステム。しかし、用意した知識は答えられるが、用意していない知識については答えられない。開発者が膨大な知識を用意するには限界があった。
再び人工知能の冬の時代。
2000年頃、第三次ブーム到来。機械学習の一種のディープラーニングという方法。大量のデータをインターネットの普及により集めやすくなったため、精度のいい人工知能がつくられるようになった。
機械学習
コンピュータにデータを与えてコンピュータ自身が学習する方法。
☆教師あり学習
問題と答えのペアを大量に与えてその特徴を学習させる方法。
☆教師なし学習
コンピュータに似たものをグループ分け(クラスタリング)させる学習方法。
☆強化学習
コンピュータに試行錯誤させていい結果のとき褒める。いい結果をもとにより良い方法を学習する。
「解説君」についての設定
横田正太郎が高校生のときに造ったロボット。人工知能第二次ブームの頃考えていたお話なので、機械学習とかディープラーニングとか「何それ?」という感じだった。手塚治虫さんの鉄腕アトムのアニメを見ていて、「ロボットってこういう感じ」という刷り込みがあったため、解説君には微妙に感情があるように設定している。高橋一馬が出てくる話では解説君はAIじゃないよと言っている。しかも正太郎はカビが生成する疑似脳の研究をしようとしていて、解説君の中身はBlackBoxだとしている。「解説君と小さな大冒険」では体験したことを辞典と照らし合わせて覚えていく方式にしていて、不都合があると正太郎が工具でがちゃがちゃやってなおすようにしていた。
専門的なことを知らないでよく書けたもんだと自分でも思う。