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レンティア同級生に囲われた貧乏作家のぼく  作者: 勒野宇流
食うか食わないか
1/16

(1) この一週間の夕食メニュー

 

 

この一週間の、ぼくの夕食メニューのおそろしい落差を、ここに記してみる。

 

 

 

月曜日  期限切れ菓子パン2個(山田屋で購入)

 

火曜日  期限切れ食パン半分(高木商店で購入)

 

水曜日  昨日の残り

 

木曜日  かけそば(駅前の立ち食いそば屋)

 

金曜日  バイト先から持って帰った銘菓『ときの花』の切れ端と不良品

(因みに月曜から金曜まで朝飯は抜き、昼は『ときの花』の切れ端で食いつないでいた。夕食くらいは変化をつけたいと思い、『ときの花』に手を出さなかったが、いよいよ小銭にも事欠いたのでこの日は夕食の膳に並べるに至った)

 

土曜日  前菜・ビシソワーズ・仔牛のフィレステーキ・ライス・サーモンマリネ・サバラン・メロン

(シェフが顔を出しての、素材の説明付き)

 

日曜日  鴨肉入り前菜・蟹のスープ・窯焼き鮑・フカヒレの辛味煮・冬虫夏草添え杏仁・マンゴー

(土曜日に同じ。ただし人はちがう)

 

 

 この世にずっと粗末な食事を続ける者はいるだろう。ずっと贅沢な食事を続ける裕福層も存在するだろう。しかし短い間隔でその両方を味わう者は、そういないだろう。しかし三文文士(貧乏作家)のぼくは体験したのだった。

 

 


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