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レベル255の魔法少女  作者: パラドックス
第三章 世界改変
86/93

渡米のスーパードル


 【4.001089】


 世界は第四版世界にオーバーライドした。


「……もう一度言ってもらえるかしら。志穂さん」


「だから、ドルをスーパードルに換えて欲しい」


 志穂と衣咲と莉音はまだ昼の栄原町のディスコに来ていた。


「……いくら?」


「200億ドル」


「今は1ドルの場合0.009845スーパードルだから、1億9690万スーパードルよ。スーパードルの超越通貨で言うと、下級金貨1枚、上級銀貨9690枚となります」


「よかった。じゃあ、両替をお願い」


「いいですけど。何を購入するつもり?」


「転移魔法」


「……たしかに、今なら転移魔法はスーパードルの方が安く買える。けど、転移って……どこの異世界に転移するつもり」


「異世界に転移しに行くわけじゃないの。現実世界に戻るの」


「……そう、わかりました」


 衣咲は200億ドルを1億9690万スーパードルに替え、志穂に渡した。


「一つ忠告です」


「何?」


「莉音さんの持つ、スーパーカーレンシーライセンスは違法の物です。またスーパーマーケットで魔法を購入するつもりなら、ブラックリストに記入されてるので危険かと」


「……えっ、どういうこと?」


「日本のスーパーマーケットではブラックリストに記入されてる」


「……わかるの?」


「世界改変されても残っておる。そういったブラックリストは私は見れる立場にいる」


「……あなたは未来人と聞いたのだけど」


「まぁ、それはそうだが。聯盟に秘密裏に両替商をやってる身としてはだ」


「……それで、日本のスーパーマーケットで購入したらどうなるの?」


「捕まります」


「……魔法でなんとかならない?」


「インターネットはサービスです。そのサービスを提供してる者がいる。その者は聯盟がの管理下にある」


「……つまり、どういうこと?」


「インターネットから現実世界に転移できるのはインターネットが現実世界と繋いでるから。インターネットとの回線を切断をすれば、インターネットに取り残されたままになる」


「でもそれって、隔離されたインターネットで魔法テロリストが魔法を使って暴れない?」


「閉鎖的なメタバースとして切り離すわ。暴れても支障のない空間で、牢獄のように」


「……そう、わかったわ。なら……日本じゃないスーパーマーケットならどうなの」


「一応、インターネットは世界各国に繋がっている。国際手配されていたら捕まる」


「でも、日本ローカルなら大丈夫よね」


「日本以外のスーパーマーケットで購入するつもり?」


「どこがいいかしら?」


「スーパードルならアメリカがいい。不審に思われにくい」


「わかったわ」


 志穂はそう言うと立上がり、莉音に次の目標を告げる。


「莉音、アメリカに行くわよ」


「ええっ!? 本当に!?」


「アメリカのインターネットに行き、それからロンドンに飛ぶわ」


「学校は?」


「休む」


「みはるんたちは?」


「……なんなら、連れていくわ」


「おお、やったー! みはるんとアメリカだー」


 莉音は嬉しさのあまり踊った。ここはディスコである。


「それじゃあ、ありがとね。衣咲」


「ええ、では」


 莉音と志穂は手を振り、ディスコを後にした。



「……まさか、本当にアイラさんを斃すとはね。大将はどう判断するのだろう」



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