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レベル255の魔法少女  作者: パラドックス
第三章 世界改変
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黒板のジャングル⑥


「くそっ、やばーよあいつら」


 不良どもはアイラにボコられ学校まで逃げてきた。


「ちっ、どうしやっしゃっしゅう」


「雑誌に投稿するか、写真」


 不良が言っている雑誌は80年代の過激な雑誌のことを言っている。まだ規制が緩く12歳のロリが全裸で写っている写真を掲載してたりしてた。それは大概は親公認でちゃんとしたスタジオで撮っていたのだ。

 だがいろんな雑誌の中には読者が投稿してくる写真を掲載している雑誌もある。それはパンツ一丁にされている女子学生の写真とかだ。写真の影の写りから羽交い締めにされているのがわかってしまうのもある。編集の判断で首から上はカットされているがそれでもいじめられっ子の裸が掲載され不特定多数の人のおかずにされるのだ。ちなみに増刊号で、過激すぎて本誌には載せられなかった写真っと銘打って首から上をカットしたいじめられっ子のヘアヌードが掲載されていた。一応、局部は黒く塗り潰されていたが陰毛は見せている。ただの全裸で羽交い締めにされているものもあるし全裸で正座をさせられているものもある。そういう雑誌は80年代の規制前の雰囲気と、校内暴力もあって可能になっていたのだ。


「あいつと、あの優等生もやるか」


「優等生はアイドルだしぜってーすげーだろ」


「つか芸能人だから週刊紙の方がよくね」


「ぐひゃひゃひゃ」


 不良どもの下卑た笑い声がするなか姐さんがジュボッとタバコに火をつける。それを見た取り巻きたちもタバコを取り出し火をつける。


「すぅ、ぷはぁー」


 不良どもは第二部室棟の陰でタバコを吸っていた。ここは日中なら先公にも見られない場所である。


「まぁ、毛を焼くのもいいかもな」


「ぐひゃひゃひゃ」


 また不良どもの下卑た笑い声がする。そしてぽいっとまだ火のついたままのタバコを捨てる。


「なぁ、ラーメン食いに行かね」


「いいすっね~」


「ウエーい」


「行くぜ、行くぜ」


 そして不良どもはまだ火のついたタバコをぽいっぽいっと捨てる。


「盗んだ単車で走り出すぜ!」


 不良どもは皆15歳。

 ブロロと不良どもはバイクにニケツをして走り去った。


〈チリッチリッ〉


 タバコが何かを焼く音がする。

 校舎だ。

 第二部室棟は旧校舎の部類に入り、木造校舎だ。第一部室棟も木造校舎で、体育館棟と教室棟と管理棟はコンクリート製だ。

 莉音たちの通う学校の歴史は古い。耐震的な問題があるが木造校舎の旧校舎を取り壊さずリフォームをして部室棟にした。旧校舎の体育館を第一部室棟にしてプールを設置した。そして新たに第一部室棟に繋げるようにコンクリート製の体育館棟を作り、近くにコンクリート製の教室棟と管理棟を作り、体育館棟とを繋げる渡り廊下を作った。


〈パチッパチッ、バチッ!!〉


 不良どものタバコの火の不始末によって完全に木造校舎に火が移る。今なら小火騒ぎになるが、ここは第二部室棟で日中はあまり人はこない。

 もう完全にそのタイミングを失った。









「莉音、このメールどういうことちや」


 莉音と志穂が学校の校門を出ると千代子と合流した。


「その地図にみはるんがいるの」


「って、ここはよく美春が近道として使っちゅう空き地だ」


「美春って空き地を横切って近道してたの!?空き地でも人の土地でしょ。そんな勝手なことを、ドラ◯もんじゃないんだから」


「とにかくみはるんが危ない。行こう!」


 三人は学校近くにある空き地へと向かった。









「都合にいい……とは」


「それは言えんだろ」


「では、アイラさん。助けてくれてありがとう」


「ふっ、礼にはおよばぬ」


 衣咲が立ち去ろうとしたその時、

 パアァと白い粒子が舞い、電磁フィールドが展開された。


「ちっ、ネズミめ」






「もうすぐ、莉音たちがそっちに着く。くくく」


 マキャファートは学校と空き地が見える高い電柱の上に立っていた。


「志穂のやろうとすることに『この世界』では賭けてみるのも悪くはない」


 マキャファートは不気味に不適に笑う。






「念のために」


 アイラはそう言って刀を取り出した。


「待ってください」


「何だ」


「私はそんな、あいぽんには感謝をしていて何も戦闘をするなんて」


「……貴公はそうだろうが、おそらくそうではない者もいるだろう」


「えっ!?」


「……大丈夫。心配するな」


「でも……」


 美春は悲しげな表情をする。アイラには助けてもらって感謝はしてるが、戦闘をする理由がない。むしろしたくはないと思っている。


「……そういう顔をするな。……何とか回避してみるさ」


「あいぽん…………」


 美春はそれでも悲しげな表情をする。


「……アイラさんも弱くなったのね」


 衣咲がぼそっと小さな声で言う。アイラには聞こえたがそれを無視する。


「衣咲殿、美春殿を頼む」


「……私はどちらの味方ではない」


「美春殿は優しい娘だ。頼む」


「…………行ってきたら」


 空き地に衣咲と美春を置いて、アイラは空き地から出る。

 アイラは空き地から出て道路に出る。この道路を通って行ったら学校に着く。

 アイラが道路に出て少しして走る足音が聞こえる。

 莉音と志穂と千代子の三人だ。


「っ!?あなたは」


「久しいな志穂殿。電脳世界で会った時以来か」


「っ!!」


 志穂はスマホから魔法少女アプリの変身アプリを押し、ブルーの魔法少女に変身した。


「っ!?志穂?どうしゆう」


「千代子は先に空き地に行ってて、後で追う」


「美春殿はこの先の空き地にいる。もちろん無事だ。安心してもいい」


 アイラは千代子に道を譲った。


「……あたしは、美春のところへ行く。絶対に来い!」


 千代子はタッタッタとアイラの横をすり抜け走って行った。


「…………殺る気マンマンだな。志穂殿」


「……莉音も変身して」


「うっうん。わかった」


 莉音はスマホから魔法少女アプリの変身アプリを押し、ピンクの魔法少女に変身した。


「貴公らは所詮ネズミの電磁フィールドがないと魔法少女に変身できない」


「そうかしら、ヴィルの劣化電磁フィールドで魔法少女に変身したことはあるけど。まぁもうできないんだけど」


「ちっ、よく言えるな」


 アイラは神速で志穂に突進し太刀の剣尖が志穂の身体を貫く。


「ぎゃあっ」


 志穂は今にも絶命しそうな激痛が全身を走り、悲鳴をあげる。

 しかし、志穂は死なない。

 莉音が防御魔法によってHPを1に耐えさせた。耐えさせた瞬間にすぐさま莉音の回復魔法によってHPを全回復させる。


「……だが、精神的には有効なのだろう。あと何回この激痛に精神が耐えうるか」


 アイラの言う通りHP的には大丈夫であっても精神的には大ダメージだと言える。


「……大丈夫よこんなの。すみれの痛みに比べたらこんなものッ!」


 志穂は足を地面に打って右に跳ぶ。志穂は刀を振り抜いてアイラの首をはねるようとする。


「っふん」


 アイラの太刀がそれを受けとめ、志穂もろとも吹き飛ばす。


「っぐぅ」


 志穂はコンクリート塀に背中を打った。


「えらく、血気盛んだな。志穂殿」


「……あなたの首をエサに戦争賠償をいただくわ」


「バカが。私の首はそれほどのモノではない。私は末端の部隊のリーダーなだけだ」


「じゃあ、訊くけど。何故、超越通貨を使えるのかしら」


「…………」


「末端の部隊の人間が使っていい代物ではないでしょ」


「…………」


「……答えないということは、図星ね」


「……沈黙は金だ」


「しゃあ、銀の雄弁が言うわ。あなたはキャリア軍人よ」


「……仮にキャリア軍人だったとしても、その首一つで戦争が終わるわけがない」


「そうね、大将や元帥や元首でないと脅せない。けど恐怖は与えるわ」


「絶対に終わることはない。恐怖を与えれば更に団結して貴公を殺しに来るだろう」


「そうかしら。軍部にもいるんじゃない。穏健派が。そいつらが賢明な判断をくだせば……」


「妄想だな。都合のいい妄想」


「じゃあ、言うけど。軍部は必ず内紛するわ」


「それは旧日本軍のことだろう」


「……わかってないわね。こちらにはまだ莉音がいるのよ」


「……圧倒的な生産力か」


「そう、絶対に死なない、減らない、そんなゾンビといつまで戦うかしら」


「戦うさ。勝つまで」


「断言するのね」


「私は、アイラ・ミカラギ・スタインバーグ

 真に国家を愛する者だ」


「そう言ってもらうと助かるわ」


 志穂は連撃の構えをし、アイラに斬りかかろうとするが、


〈ウーウーウーウーカンカンカンウーウーウー〉


 アイラたちが戦闘する道路から消防車がやって来た。消防車は緊急車両で退け退けと言わんばかりにやって来る。


「志穂ちゃん危ないよ」


「ええ」


 アイラたちは律儀にも歩道の端により消防車を通らせる。


「待って、今の消防車って学校の方に向かってなかった?」


「カンカンと鳴ってたし火事!?」


「莉音」


「志穂ちゃん」


「莉音は学校に……」


「貴公らが行けばいいではないか」


「っ!?どういうこと」


「では訊くがここでドンパチとやっている場合か?学校が心配ではないか?」


「ぐっ」


 志穂は図星をつかれ顔を歪める。

 ここで莉音のいないなか、戦闘するのは不利だ。


「志穂ちゃん!」


「そうね、一時休戦とするわ」


「ふっ偉そうな」


「覚えときなさいよ」


 志穂はまるで子悪党が言うセリフを吐いて学校へと向かった。



「ネズミも厄介だが、志穂殿も厄介だな

 殺しの命令はネズミだけなのだが、拡げることなるかもしれん」





 


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