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レベル255の魔法少女  作者: パラドックス
第二章 第一版世界
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台風の学校⑦


「……ちよちよ。私、ちょっとおトイレに行ってきますね」


「うん。わかった」


 美春は教室の階の女子トイレへ行く。それを千代子は見送り自分はスマホのニュースを見る。


「えっ!!決壊っ!!」


 千代子はようやく現在の状況を把握した。ふと窓の外を見ると……。


「……ヤバイちや」


 千代子はもう学校が正常な状態ではないと判断した。水が浸水している。校舎の一階の廊下はもう浸水して川になっているだろう。


「……ん……あれは…………電磁フィールド?」


 千代子が遠くへと目にやるとマキャファートが展開した電磁フィールドがあった。


「どうゆうこと……なが……よ」


 電磁フィールドが展開しているということは魔法少女に変身できる。ということはいつ戦闘が行われるかもしれない。

 今までは敵が来てそれから電磁フィールドを展開した。つまり後手に回っていたのだが、今回は先に電磁フィールドが展開されていた。


「何か意味があるがか?」


 マキャファートいわく、意味はある。

 電磁フィールドといっても種類はある。

 一、魔法少女に変身でき魔法が使える広々域に範囲に展開できる広域タイプ。

 二、電磁フィールド内に豪雨や猛火の被害等を集中させる圧縮タイプ。

 今回は圧縮タイプだ。

 圧縮タイプの電磁フィールドでも魔法少女に変身できる。しかしその範囲に限る。なぜならもともと圧縮タイプの電磁フィールドは被害の拡大を防ぐためのものである。重要な施設に被害を被りたくない。なら別の身代わりになってもいい更地で戦闘をするように作られたものだ。

 水害での被害は広域になりやすい。それ故に回復魔法も広域にせねばならぬため余計にMPもかかる。それも莉音という回復魔法がチートな魔法少女が出てくる前の話だが。だからといって莉音ですべてが収まるわけではなく魔法のことを知ってる魔法少女とは別に一般人のほうが厄介なのだ。

 マキャファートは秘密裏に水害被害を莉音の回復魔法を使って何とかしようと考えていた。超常的な力を一般人には見られたくはないからだ。


「何か嫌な予感がするねゃ」









 ある男は学校に取り残されていた。

 それもこれも梅宮が雑な見回りの末、学校内にまだ何人かの人間を取り残したまま学校を施錠してしまったからである。しかも梅宮はテレビでの返答は全て見回り学校に残っている人間はいないと答えたのだ。無責任な大人なのだ。


「はぁ……はぁ……はぁ……」


 その男はトイレで過ごしていた。過ごしていたまま見つかってもらえず施錠された。


「……くっ…………くっ……」


 その男はナニをするのに集中していて閉じ込められたのだ。










「うわぁすごい雨です」


 美春は廊下の窓を見て言った。しかし美春は今はトイレに行くという第一次欲求を優先した。

 そして美春は女子トイレに入り。バタンとトイレの扉を閉めた。この頃はまだ洋式トイレではなく和式トイレだった。

 美春はしゃがみこみ紺色のひだのスカートを手で臀部を撫でるように捲り上げる。美春のスカートは膝丈で清楚な雰囲気を醸し出すザ・清楚系アイドルのスカートだった。捲り上げるといっても茶巾みたいな感じではなく臀部を露出する格好だ。するすると一段また一段とそれはもうスローモーションのように美春のスカートは、可愛い顔をしたあどけない膝を、まだまだ子供なムスっと怒った膕を、一般女子中学生の程よく細く官能的に白く美味しそうな太ももをあらわにし、すると今度は美春のかわいらしくやわらかく素晴らしくほど良くまるで水蜜桃の形をしたお尻がパンツの仮面をしてこんにちはをした。美春の履いているパンツは薄いピンク色ではなく薄い水色でもなく、薄い黄色だった。薄い黄色の下地で上から小さな白いドット(この時代はまだ水玉と呼ばれていた)が無数にアトランダムに散りばめられていた。しかしそれだけではない鼠径部の縁には濃い黄色が絶対に守るぞと主張していた。何を守るかは言わずもがなである。そしてその絶対死守ラインの濃い黄色から正面から見てハの字型になっているもう二人の濃い黄色のラインが腹のゴムまで届いていた。その上部のハの字の間に何故か黄色ではなく黒のリボンがアゲハチョウのように舞い踊っていた。余談ではあるが黄色と黒の組み合わせは自然界では危険をあらわす色合いだ。つまり美春の今日履いているパンツは危険なパンツなのだ。一体何が危険なのかわからぬが、美春は今日はこのパンツを履きたかったのだ。さて、その薄い黄色のパンツを美春の両手が臀部を撫でるように少しずつ少しずつパンツを脱ぎ下ろしていく。パンツのゴムは腸骨を始点にしてゆっくりと各駅停車のように臀部から太ももへと進み膝まで15cmの距離で停まった。残念ながら地文の目は側面しか見えず局部が見えない。スカートを捲り上げパンツを脱ぎ下ろし終わったあと、美春は第一次欲求を和式トイレに放出する。ジョボジョボジョボと水と聖水が混ざり合う音がしチチチと陶器と聖水のぶつかり合う音がする。陶器といっても金隠しのところまで放出してない。美春は女子中学生だ。幼女ではない。子宮や皮下脂肪の関係上女の子は年齢を重ねると前に飛びにくくなるのだ。そして美春の聖水は入射角度が良く水にうまくダイブしている。それゆえのハーモニーなのだ。そして次第に聖水の勢いが弱まると完全に出しきった。しかし出しきったからといってすぐさまパンツを履くのではない。いったんトイレットペーパーをとり局部をやさしく拭くのだ。拭き終わるとようやく薄い黄色のパンツは来た道を戻りもとのポジションにつく。パンツが正規のポジションにつくといなや美春は立ちあがりその反動で捲っていたスカートがハラリと落ちスカートも定位置に戻る。ふぅと美春は息を吐き水洗レバーを足で押し聖水とトイレットペーパーを流す。トイレが流れる音がし美春はトイレの扉を開け出る。



「んっ?あれ?」


 美春は行きは気づかなかったが向かいのトイレに誰か入ってる。この教室棟は美春と千代子の二人しかいないと思っていたのだが、どうやらそうではなかったらしい。

 それに今は大雨で美春も危険であると薄々感じていた。良かれと思って美春は声をかけた。


「あの?大丈夫ですか?」


「………………」


 トイレの主は反応はない。


「あの、今けっこう危なくてですね…………」


 するとガチャとトイレの扉が開いた。そこから出てきた人物は…………


「キャッ!し、清水先生」


 清水という下半身を露出した変態教師だった。


「んぬふふふ。みはる~ん。僕はね、ずっと君を……『愛』していたんだよ。んぬふふふ。君のリリースした楽曲、写真集それにテレビに出演した番組ぜーんぶ、録画してあるんだよ。んぬふふふ。んぬふふふ」


「キャーー!!!」


 美春は叫び逃げ去る。

 女子トイレから逃げる。

 逃げる。逃げる。逃げる。逃げる。


「んぬふふふ。待ってよ、みはる~ん。んぬふふふ。何で逃げるの?ねぇ」


「いや、嫌、イヤー」


「今日も、みはるんのことを考えてこんなにビンビンになっちゃったんだ。でもこれは『愛』だよね『愛』一途な『愛』だよねぇ」


「誰かーーー!!助けてっ!!!」


 美春は教室棟から管理棟へと逃げる。そして変態教師の清水は追いかける。ちなみにこの時代ストーカーという言葉はなかった。歪んだ一途なんて呼ばれたのだろうか。


「いやぁぁあ!!来ないでーー!!」


「んぬふふふ。おかえり。ただいま。んぬふふふ。んぬふふふ」


 清水はぶっ壊れていた。なぜこの男の欲望が爆発したのだろうか。中学生たちは台風だからだがこの男は一体なぜ。

 美春は必死に逃げ教室棟から管理棟へと移った。そしてすぐさま教室棟と管理棟へとの扉を閉め鍵をかけた。


「ねぇ、みはる~ん。開けてよ開けて。んぬふふふ」


「いや、嫌、嫌」


 ガチャガチャと清水はドアノブを動かすもの開かない。すると清水は足蹴りでドアをぶち壊ろうとしていた。


「おかえり。ただいま。おかえり。ただいま。おかえり。ただいま。おかえり。ただいま。おかえり。ただいま」


 ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!


「いや、嫌、いやぁぁあ」


 足蹴りでドアをぶち壊ろうする音は確実に美春を恐怖に追いやっていた。

 一回、二回と、どんどんどんどんとその恐怖の音は美春に響き、美春を追い詰めていた。









「っ!?美春の叫び声!!」


 千代子は美春の叫び声に反応した。するとすぐさま美春が危ないと判断し行動に出る。


「……いや、敵かもしれん」


 そう判断すると千代子はスマホから魔法少女アプリの変身アプリを押し、グリーンの魔法少女に変身した。


「待っちょれ!!美春っ!!今助ける!!!」


 千代子は走った。美春のもとへと。

 そして、教室棟から管理棟へと向かう。すると、


「っ!?清水っ!!」


「おかえり。ただいま。おかえり。ただいま。」


 ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!


 千代子はその光景に驚いた。下半身を露出した清水がドアを足蹴りしその向こうで美春が怯えてる。


「しみずーー!!」


 千代子は吠えた。そして怒りの握り拳を清水の頬に一発かました。


「っぶげら」


 頬骨が砕ける鈍い音がし、清水は気持ち悪い声をあげた。そして清水は千代子に殴られドアに吹っ飛びぶつけられる。千代子の属性は運動で特異性は力だ。通常状態の比ではない。とんでもない威力があるのだ。とんでもない威力があるあまりステンレス性のドアをぶち壊してしまった。


「きゃあっ!」


 美春は安心を置いていたドアがぶち壊されたことに悲鳴をあげる。


「美春!!大丈夫か!?」


「うーー。ちよちよーー」


 美春は安堵と恐怖から涙した。顔をぐちょぐちょになりながらも千代子に抱きついた。


「ごめん。ごめんなぁ。あたしが来たからもう大丈夫やき」


「ちよちよーー。うっうっぅっ」


 千代子は優しく美春を抱きしめ頭を撫でる。


「んぬふふふ。んぬふふふ」


 すると清水がゾンビのごとく顔を砕けながらも立ち上がった。


「キャーー!」


「大丈夫。美春。あたしがおるき!」


 そう言って千代子は美春をお姫様だっこをしてこの場から逃げる。今は美春は混乱状態だ。まともな判断は無理だ。それに足がすくんでいる。

 一度美春を安全な場所に置いてから清水をぶっとばす。そういう考えだった。


(管理棟に何処か隠れる場所は…………ないか。だいたいのところは鍵が閉まっちゅうろうし。だったら外に出る?台風だが。いやそれはどうしようもないときだが……)


「ちよちよ。と、とりあえず、体育館でも」


「あっあぁ」


(美春はそう言うが実際また清水と追いかけっこをしなきゃならんやろう。いや、だったら)


「ぶち壊すか」


「えっ?」


「美春。あたしにしっかりと掴まっちょけ!頭も気をつけちょけな」


「はっはい!!」


「んぬふふふ。んぬふふふ」


 千代子は管理棟から体育館棟へと逃げる。そして清水は奇声をあげながらも追いかける。人間離れした清水は追いかけようやく体育館棟との渡り廊下まで千代子と美春を追い詰める。


「っ!?ちよちよっ!!?」


「なっ!!?」


 美春と千代子は戦慄した。渡り廊下に出たらと思ったら目の前から土石流がもう直前に迫ってきた。そして体育館棟への扉は閉まっていた。


「んぬふふふああぁ!!」


 清水が両手が使えない千代子と美春に襲いかかろうとしていた。


──その刹那ッ!!!


「破っ!!」


 千代子は大きくジャンプした。そして渡り廊下の天井をぶち壊す。千代子は美春をしっかりと抱きながら渡り廊下から大きく跳び、千代子の技能のアルティメットフットのダブルジャンプで空中ジャンプしそのまま落下点を第一部室棟の屋上に定め落下する。


「んぬふふふああぁ!!」


 清水は襲いかかろうとしたが空振りし前へ転倒する。その刹那。


〈グアオオオ!!!〉


 土石流は渡り廊下と清水もろとも飲み込んだ。

 清水は即死した。



「はぁはぁはぁ。大丈夫か。美春」


「ううん。ちよちよこそ。頭が」


「大丈夫ちや。ただの裂傷やき。すんぐに治る」


「ううーー。ちよちよーー」


「もう大丈夫。大丈夫やき」


 千代子は渡り廊下をぶち壊すか際に頭に傷を負った。だがこんなもの千代子にとってはへっちゃらだ。美春を護ったのだから。

 その美春は涙と雨で顔をぐちょぐちょにしていた。だがそれでも美春の顔は可愛い。


「あたしが美春を護る。護るきに」


「ちよちよー」


 しばしの間美春と千代子は抱き合いお互い落ち着くまで愛し合っていた。

 それから千代子は第一部室棟の屋上のドアをぶち壊し、中へと入った。

 美春も千代子も身体はびしょびしょだった。

 お互い風邪を引いてしまう。

 なら風邪を引かないようにお互いの身体を抱き合って温めあった。


 いつまでもいつまでも美春と千代子は抱き合った。



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