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レベル255の魔法少女  作者: パラドックス
第二章 第一版世界
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台風の学校⑤


「初音川が決壊しました」

 【午後12時00分】


「……非常に危険ですね。氾濫してから30分しかたってないのに」


「……おそらく在日朝鮮人のバラックとかでしょう。行政の責任でもありますからね」


「……そうですね。在日朝鮮人が河川敷にバラックの小屋を建てて集落にしていましたからね」


「……河川敷は川の一部なんです。当然豪雨などの際には河川敷に水が激流が流れます」


「……言えば道路にテントを建てて生活してるようなものですよ。道路が混んでないときは避けて車が通りますが。道路が混んでるときはそんなのお構いなくテントごと轢き飛ばしますからね」


「……在日朝鮮人ではないですけど、家庭菜園をする人もいますね河川敷で。あれも道路に野菜畑を作ってるようなものですよ。道路が混んでるときは野菜ごと轢き飛ばします」


「……あのーちょっと待ってください。なぜそのバラックなどが関係あるんですか」


「……在日朝鮮人が日本に労働のため連れてこられてきたのは戦前の頃。在日朝鮮人にはあまりいい生活を与えなかったからです。在日朝鮮人たちは仕方なく危険でもある河川敷に小屋を建てたのです」


「……それから幸いにも流されずにはきましたが在日集落は大きくなる一方です。行政も危険なので何度も立ち退きを説得しましたが、先祖代々の土地(?)を離れられないですし他に行き場所もない。戦後であっても仕方なしに住んでいるのです」


「……てすが今回のように豪雨での増水により河川敷は川の底へと沈みました。バラック小屋も流されています。その資材いや瓦礫は流れ川の流れを際切るように蓄積します。蓄積された部分で川は二手に別れます。川下へと川岸へと。川岸へと流れると水がコンクリートを削ります」


「……しかし水がコンクリートを削ってのを計算しての堤防を作ったんじゃないですか」


「……たしかに初期の堤防作りはそうでしたが、時代が進むにつれ『土手にソーラーパネルを』の設置計画が出てきたんです。計画は難航しましたが結果設置することが決まりソーラーパネルを設置しやすいように堤防を削ったのです」


「……しかし行政もバカではないです。削ったとしてもそれは増水に堪えれる範囲でだったんだと思います」


「……いや、違います。想定内を越えたんです。昔の行政は過去の経験を踏まえ計算して堤防を作りました。過去の最高の力が100とするならば堤防を150に堪えれるように作りました。

 しかし最近の行政は堤防を140に堪えれるように減らしました。それはソーラーパネルの計画のためです。そして今回は過去の増水を上回る150の力で来たんです。削る前までの堤防ならギリギリ堪えれましたが、今回のは140に減らしたので堪えれずに堤防が崩壊。決壊したんです」


「……ソーラーパネル計画の堤防の削り。河川敷の不法占拠によるバラック小屋の瓦礫。最低でもこの二点によって初音川の決壊の原因にはなってます」


「……そうなんですか。はい、わかりました」


「……それと氾濫と決壊は違います。氾濫は溢れ出る。つまりオーバーフローです。決壊は壊れ出る。つまりコラップスです」


「……もっと言うと、ドベネックの桶です。しっかりとした桶なら許容範囲を越えたならそれは氾濫ですが、バランスの悪い一部が欠けた桶ならそこから水が溢れ出しリービッヒの最小律の如く許容範囲が最小になり決壊する」


「……それと氾濫と言っても二種類あります。川から水が溢れだし町まで浸水することを外水氾濫と言います。川からではなく町に降る豪雨で地面に溜まり浸水することを内水氾濫と言います」


「……決壊前まで千原町は内水氾濫でしたけど今回の決壊によってさらに浸水しさらに被害が大きくなるでしょう」


「……都市化にする前は土や森や水田が雨水を地面に吸収させていたのであまり内水氾濫はなかったんですが、都市化により地面がアスファルトになり水はけが非常に悪くなり地面の雨水処理能力が大幅に低下しました」


「……内水氾濫は地面の低いところほど大きな被害を受けるため、地下鉄や地下街の多い地域は驚異になります」


「……下水道は1時間あたり50ミリの雨水処理能力しかありません。気象庁の情報はどうなっていますか」


「……はい。えー気象庁の情報によりますと一時間の記録的短時間大雨情報は……129.5ミリです。これは観測史上最高です」


「……たしか初音川が氾濫危険水域になって55分で初音川が氾濫したのでしょう」


「……はいそうです。午前10時35分に初音川が氾濫危険水域になり、午前11時30分に初音川が越流しました。それから30分後の午後12時00分に初音川が決壊しました」


「……わずか一時間半で決壊になるとは……」


「……今後の台風13号の影響に注意してください」









「それにしてもしーちゃん遅いですね」


「たしかにそうだな」


 美春と千代子は志穂に言われて夏休みの学校に来た。けれど基本的に用があるのは志穂だけだがその志穂はなぜか全員を呼んだ。そして志穂以外の皆は各々に志穂の帰りを待つことになっていた。


「台風も激しくなってきましたし」


「ひょっとしたらあたしんくも危ないがやろうか」


「えー。ちよちよのお家ダメなんですかー」


「いや、危険やき。帰る途中で台風に飲み込まれたら危ないろ」


「うーん。そうでしたら、学校に泊まるのもいいかもです」


「……どうやって泊まるつもりぞね」


「ベッドは保健室が」


「……お風呂」


「……それはシャワーがあります。部室棟にありますよね。なんなら水泳部のプールのところとかもありですね」


「……食べ物」


「それは食堂に購買部があります。そこからいただきましょう」


「火事場泥棒みたいなことはしなっ」


「いえ、もちろんお金はちゃんと払います」


「……着替え」


「パジャマとかは体操服でいいと思います」


「いや、そうじゃなくて…………ショーツとかがな。まさか保健室からじゃないだろうな」


「まさか。ちゃんと持ってますよ。ほらっ。かわいいでしょ」


「えっ!?持っちゅうがか!?」


「はい。夏ですし。登校途中で汗かいたりしますし。一応替えのキャミもあります。まぁ主に仕事で使ったりするんですがメイク道具もあります。それと制汗スプレーもあります」


「…………女子力高い」


「ん?女子力って何ですか?」


「いや、あたしもとっさに出てきてようわからん」

 

 80年代に女子力という言葉はなかった。


「それよりちよちよはどうですか?」


「…………いや、あたしは……」


「……まさかっ!?ノーパン派なんですか!?」


「違うっ!!!んなわけあるかぁ!!」


「じゃあ……もしかして…………」


「あぁそうだよ」


「私のを貸しましょうか」


「いや、いらんき。なんで下着を借りなきゃいかんがよえ。第一そんなかわいいショーツあたしには似合わんし、ブラもサイズが合わんろう」


 千代子の胸囲は驚異的なサイズの巨乳である。対して美春の胸囲はアイドルとして可愛いサイズでありモデルとしてもバッチリなサイズである。

 あと美春の持ってきたパンツは80年代としてはかわいい部類であり平成の現代は色んな種類が出てきてかわいいが溢れ埋まっていく。

 ちなみに80年代の女子のパンツ(なぜか女子は頑なにパンツとは言わずショーツと言い大人はパンティと言ったりしてた)は無地の白の綿パンが多かった。おそらく校則で下着は白と定めていたのだろうか。シャツや靴下や靴は白と規定していたようだが。

 ちなみに80年代の新学期の身体測定などは胸囲も測っててパンイチになっていた。そのパンツは無地の白が多かった。前を意味する小さなリボンなどがあるものがあったがチェックなどは少なかった。チェックのパンツがあれば女子たちは色々と言ってくるだろう。最悪変態教師が校則は白だと言って没収されるかもしれない。平成の今は胸囲を測ることはないだろうしモアレ検査もないだろう。

 そして美春が持ってきたパンツは白ではなく薄い水色と薄いピンク色のパンツで薄いピンクのパンツはチェックとなっている。チェックのスカートを思ってもらえばおわかりいただけるだろう。そして薄い水色のパンツはストライプとなっていて水色と白の所謂縞パンでそれも縞が同じ太さではなく4:1の割合で水色が太く白が細いタイプの縞パンなのだ。平成の今では普通じゃねと思われるだろうが80年代はかわいく派手でもありトップカーストの人間のみ履かれることが許される代物なのだ。たしかに白のパンツは一般カーストや底辺カーストの人間が履いていているが決して悪い物ではない。白は清純さを表しスカートがめくれた際に白のパンツがチラッと見えるだけでも素晴らしいものだし、あの大和撫子の山本さん(通称山本撫子)が履いていて素晴らしかった。というか白のパンツもヤバかったが白の靴下もヤバかった。ふくらはぎ丈の白のハイソックスに白い肌の脚に膝丈の紺のスカート、そのなびくスカートから見える白のパンツは名状し難い何かがあった。一応言っておくがブスの女子、テメーは別だ。ブルマで汚い脚を隠せ。だが、かわいい女子よ。そなたたちはブルマを履いていてもかわいい。……地の文の話が脱線してしまった。本編へ戻る。



「えー。かわいいのになぁ。ちよちよにも似合うと思うのに」


「…………絶対に履かんき」


「じゃあちよちよはシャワーからのあとはノーパンで過ごすんですか」


「……いや、なんで学校に泊まる前提になりゆうがよ。まだ泊まるとは……」


「でも外は嵐ですよ」


「…………うっ」


「ちよちよは危ないからって言ってたじゃないですか」


「……美春が言質をとるとはな。美春は大物になるよ」


「もぉー。話をそらさないでください」


「わかったわかった。とりあえず志穂の用が済んだのを見て判断しよう。まだ帰れるかもしれんきねゃ」


「むぅー。先送りにしたぁ」


「…………わかったちや。また今度、必ず約束するき。今度、あたしくに来いや。美春」


「──うんっ。(*≧∀≦*)」


 美春は千代子に抱き付いた。それを千代子は美春の頭を優しく撫でた。









「うわっ!!すごい!」


 莉音は中学棟から体育館棟へと続く渡り廊下にいた。渡り廊下は壁などはなく冬は凍える風が吹き付けられ雨の日は雨が吹き付けられる。台風もまた同じだ。


「……これは、どういうこと」


 莉音の見た光景は信じられないものだった。

 まるで学校が海に浮かんでるようだった。初音川が決壊し大量の水が道路を越え学校にまで押し込んできたのだ。


 その姿は世紀末かノアの箱船か





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