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レベル255の魔法少女  作者: パラドックス
第二章 第一版世界
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台風の学校②

 天月町と栄原町を貫くように流れる川が避難判断水域に達していた。

 しかしそれよりも学校近くの河川敷に面している初音川が危険であった。

 初音川は氾濫危険水域となっていつ氾濫してもおかしくない状況だった。

 【午前10時35分】

 







「ちよちよー」


「んっどいた?」


「雨、すごいですね」


「ああなんか、警報が出ちゅう。大雨、洪水、暴風やと」


 千代子はスマホでニュースを見ていた。NHKはずっと台風13号の気象情報を報じている。ちなみにこの時代はまだ特別警報はない。


「そうなんですか。はぁ、なんで二学期に来なかったんですかねぇ。このままだと収録が流れるかもしれませんねぇ」


 美春はアイドルだ。近々歌番組の収録がある。その歌番組の美春の歌のコーナーでは美春は外で歌うつもりだったがこの天候だと延期になりそうだ。


「……美春」


「はい?」


「その……頑張りよ」


「はいっ!o(*⌒―⌒*)o」


 美春は最高の笑顔で千代子に答えた。




 千代子はスマホのニュースに目をやる。

 そこにはキャスターが政治や芸能や気象などを報道し、コメンテーターがそのニュースに対しコメントしていた。


「高○田容疑者が強姦致傷の容疑で逮捕されました。映画の撮影のため泊まっていたビジネスホテルで…………」


「…………あまりにも卑劣な行為ですよ。擁護なんてありません」


「…………執行猶予はなく実刑5年以上は……」


「……いや、これはY本さんより酷いです……」


「…………いろんなところに迷惑かけて、多くの違約金の問題もあるし。なによりお母さんがかわいそうですよ……」


「……いや、一番心に傷を負っているのは被害女性です」



「…………次のニュースです。台風13号の影響で初音川が氾濫危険水域に達し近隣の住民は避難の準備をしています」

 【午前10時45分】


(初音川って学校のすぐ近くだ! 避難の準備なんてしちゃあせんぞ)


「…………危険ですね。初音川は記録のある江戸時代から度々大雨によって氾濫してきましたからね。昭和30年代のダムが建造するまで水害の多い場所ですから」


「ここで新たなニュースが入ってきました。気象庁によると一日の降水量は800ミリを超え観測史上最大を記録した模様です」

 【午前10時47分】


「…………これは危険ですね。初音川がいつ決壊してもおかしくはないです」


「現在栄原町では大雨、洪水、暴風、波浪、高潮警報が出ています。栄原町には記者がいます」


「……はい、こちらでは大変な暴風雨によって桟橋はまるで津波のように何度も飲み込まれています。波飛沫によって白く泡立って……あっ」


「大丈夫ですか!?安全な場所に避難してください…………はいっ以上現場からのリポートでした」



「どうしよう。私……帰れるかなぁ」


 千代子のスマホを覗き見た美春が言った。

 美春の住まいは栄原町のマンションだ。マンションの近くには川があり危険な場所でもある。

 その不安な表情をしていた美春を見て千代子は言う。


「だったら、あたしんくに泊まっていくか?あのレストラン風見鶏やけんど」


 レストラン風見鶏は千代子が働いてる店の名前である。レストランは学校近くの商店街にあり千代子はそこの二階に住んでいる。


「えー!!いいんですか!?」


 美春はとても嬉しそうだ。なぜなら千代子の家には一度も泊まったことがない。パジャマパーティーでガールズトークをしたこともない。


「み、美春がえいがやったら、えいがやけんど」


「行きたいですっ!!」


 美春は勢いよく千代子に抱きついた。それに照れているかのか千代子の顔は赤く染まる。


「おわっ。あんまりくっつきなや」


「えへへ」


 二人が百合百合しくやっているなか千代子のスマホは以前ニュースを続けていた。二人はそのニュースに耳が入ることなく百合っていた。



「……えー気象庁から新たに土砂災害警戒情報が入ってきました。近くに山などがある地域の方は十分気をつけてください」

 【午前11時05分】


「…………初音川の近くに山がありましたよね。裏山が。その地域の方は大変危険ですね」


「…………県道が土砂崩れで塞がったりするとその地域の方は孤立してしまいますね」


「……近くに山などがある地域の方は救助がくるまで建物の二階にいてください。土砂崩れは一階を飲み込みます」


「…………豪雨によって道路が陥没する可能性があります。それでも救助を諦めずにいてください」


「……えーここで中継が入ります」


「……はいっここは初音川の上に架かる橋があるはずなんですが、えー豪雨によって道路方面まで水没しています。もう、道路と川の境がわからないぐらいです」


「……はいっ。気をつけてリポートしてください」


「……えーここで浸水被害が出ております。電話が繋がっております」


「もしもし」


「はいっ」


「あっニュース168です。浸水被害が出たようですか……」


「はいっもうびちょびちょです。商品も被害にあって急いで二階に避難しています」


「そうですか。大変ですが、他には何か被害があわれましたか?」


「もう泥水や草木が流れて掃除が大変です」


「はいそうですか。はい。ありがとうございます。気をつけてくださいね」


「はいっはいっどうも。はい、ありがとうございました」


「…………はい。えー、お伝えしていますように台風13号の影響で大雨、洪水、暴風警報が出ています。不要不急の外出は控えてください」


 ニュースはまだまだ台風13号の情報を報じていた。








 マキャファートは学校近くの電柱に立っていた。

 空を見上げ台風がいろんな危機を運んできていると感じた。


「なんだかみんなおかしくなってる。それにヤツラの気配も…………」


 マキャファートは電磁フィールドを展開した。

 すぐに戦闘が始まるわけではない。

 この台風の被害を学校の周りの寄せ集める気だ。


「電磁フィールド下では莉音の回復魔法ができる。仮に甚大な被害が起こっても莉音が全部直してくれる」


 まるでドラゴンボールがあるから大丈夫だとでも言いそうな言い方である。

 たしかに莉音の回復魔法は魔法少女だけではなく建物も回復してくれる。

 莉音の回復魔法はご都合主義的な絶大な力なのだ。


「さて、すみれはどうなったかな。継承システムは」


 マキャファートはぴょんと電柱から飛び降りそのまま、すみれのもとに向かった。








 莉音は以前として保健室のベッドの下で実況を続けていた。




※残念ですが、運営からR18警告を受けました。


 マジで、R18ノベルでしか、出てこないよう用語がありました。


 二人がガッツリヤッているところを、莉音は興奮しています。


 







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