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レベル255の魔法少女  作者: パラドックス
第二章 第一版世界
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スマホからコマンド


「三つ目は無理だったが……」


 アイラは継承システム三つを購入することに失敗した。


「だがこちらには二つある」


 アイラはMADボムをマキャファート側に置くことは信用はできなかった。


「こちら側に置いてやる」


 志穂が継承する相手をアイラに連絡すると言った。もしそのことが本当ならば……


 志穂はMADボムを消滅したい。

 アイラはMADボムをこちら側に置きたい。


 志穂のやろうとすることは、

 すみれ→Aさん Aさん拒否 MADボム消滅


 アイラの考えることは、

 すみれ→Aさん Aさんを懐柔 Aさん→アイラの国


 マキャファートの言うことは信用ならない。そしてマキャファート側である志穂たちの言うことは信じてはいけない。


「もしも貴公らがそちら側でなかったらな……」


 アイラはそう言い、インターネットからログアウトした。








「これからすみれに継承システムが合致するか調べてみるわ。もし合致するなら継承を承ける相手を探すわ。」


「えっ捨てちゃわないの?」


「もちろん本当に承けさす気はないわ。拒否してもらってMADボムを消滅させるわ」


「そっか」


 本当に志穂の考え通りにことが進めばいいのだがと莉音は思った。

 現実ってやつは上手くいかないことが多いのだから。



「ところで、莉音。これどうやって現実に戻れるの?まさか戻れないわけじゃないわよね」


「ああ、ログアウトって言ってね。スマホからログアウトできるようになってるから。ああ、それねそれを押せばログアウト、現実に戻れる」


 ログアウトができなかったら電脳世界に転生してデスゲームから生き残らなければならなそうである。


「なるほど、指示は全てスマホからできるのね」


 電脳世界にいるときはスマホからコマンドできるようになっている。

 

「ログアウト以外にもいろいろとできるみたいだよ」


 それは普段パソコンからコマンドを送る要領である。

そして莉音と志穂はスマホからログアウトのコマンドをタップすると、体が白い電子的な粒子を舞い帯びそのまま消えていった。



 そして二人は現実世界の時空の歪みの前に立っていた。


「わっ。すごい、テレポートみたい」


「そうね。本当に信じられないことばかりだわ」


 志穂は魔法少女なってから現実離れしたことが起きてきた。もうテレポートごときでは大層驚かなかった。


「…………もう、普通の女の子には戻れないでしょうね」


 志穂は小さく自嘲した。



「莉音」


「ん?何?志穂ちゃん」


「夏休みだけど学校に行くわよ」


「えっー!?何で?」


「魔法少女に休みなんてないわよ」


「そんなー」


 莉音はせっかくの夏休みを潰されぶつくさ不満を言っていた。



「いろいろ訊かなければならないし」



 志穂は生徒会長のことを言っている。

 生徒会長はまだと言った。

 まだ魔法少女ではないと。

 では今は女子中学生であるということだ。

 それなのに魔法少女のことを知っている。


「おそらく会長はマキャファート側でもアイラ側でもないでしょう」


 超越通貨に替えるとき衣咲はマキャファートさんには替えられないと言った。

 そしてマキャファートはラピュータのとき暴利なレートでヴィルに替えようとした。

 つまりマキャファートは衣咲とは仲間ではない。もし仲間ならマキャファートの都合のいいレートで替えれたはずだ。


「会長なら俯瞰した意見が言えるかもしれない」


 志穂の中では生徒会長はある程度信用の出てきた人物になっていた。








「くく。手に入れたか。継承システムを」


 マキャファートには志穂たちが継承システムを購入したことは筒抜けだった。

 スーパーマーケットに『なりすまし』としていたのだ。

 マキャファートも電脳世界に行ける。アクセスできる。

 しかし通常にアクセスしたらアイラたちに見つかり追われる身になる。

 だからマキャファートはなりすましたのだ。


 スーパーマーケットの店員に。


 マキャファートはそのままアクセスすればそのままの姿になる。しかし別垢でアクセスすれば別の姿に変わって電脳世界に入ることできる。

 マキャファートは継承システムが発売される三日間スーパーマーケットの店員になりすましていた。

 それもアイラには三日間気づかれなかった。


「まぁ、志穂が思いのほか入札に強くて良かった」


 本来ならば昨日の最高枚数は教えてはならないが、マキャファートは特別に志穂に教えた。

 志穂たちに勝つために。



「結局はインサイダーの情報が儲けるんだよ」






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