表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベル255の魔法少女  作者: パラドックス
第二章 第一版世界
53/93

継承システムの取引④


「戦うわ」


 志穂は絶対に継承システムを購入すると意気込んだ。

 しかしいかんせん問題はある。


一、すみれに継承システムがすんなりと合うかどうかわからない。

  購入したあと合いませんでしたという可能性を払拭できない。

  すみれは継承システムがあるのではなく共振システムがあるのだ。


二、すみれから継承システムでMADボムを剥がしても付与する相手が見つかってない。

  一応継承の許否ができてMADボムを宙ぶらりんにし、結果廃棄ができる。

  しかしそれもこれも継承先である相手がいないと話にはならない。


 見切り発車で来てしまったもののやるしかないのだ。

 それと不安要素であるが超越通貨の罰則もある。

 志穂たちは超越通貨を裏で替えた。もしかしたら聯盟が受贈税という罰則で超越通貨をぶん捕られるかもしれない。

 莉音の持つライセンスは取り上げられるかもしれない。

 綱渡りだが志穂にとっては綱渡りなんて慣れっこだ。志穂ほどの経営者になれば。







「ねぇ、昨日の最高枚数はいくら」


 志穂は店員に訊いた。昨日の最低枚数は下級銀貨15枚、上級銅貨280枚の1528万だ。今日の最低枚数は下級銀貨16枚、上級銅貨30枚の1603万だ。

 今現在の最高枚数は言えないが昨日の最高枚数は言った。

 下級銀貨17枚、上級銅貨330枚だ。日本円に直すと1733万円だ。

 最低枚数から最高枚数の差額は、

 下級銀貨2枚、上級銅貨50枚となっている。

 日本円に直すと205万円のアップがある。

 上級銅貨を2050枚にはしなかったということはやはり、そこまで上級銅貨がないもしくわ払いたくなかったということか。

 205万円のアップから75万円つまり最高枚数の36.5%の底上げを決めた。

 上級銅貨が280枚や330枚は皆が持っている上級銅貨の割合を圧迫するのであろう。

 だから最低枚数の上級銅貨を下げ割合も下げる狙いだったなのであろう。

 昨日の設定した最低と実際の最高は1.134倍ものの違いが見られた。競争することで価値が上がるのだが、これが大きいのか小さいのかわからない。昨日より今日の方が競争が激しいのだろうだから。

そして今日の最低枚数を1.134倍すると1818万円。下級銀貨18枚、上級銅貨180枚だ。215万円のアップということになる。

 志穂の持つ上級銅貨18%に上る。


「でも今日は激しくなるから…………」


 今日の分は多く見積らなければならない。

 念のため1/3増として33.27%のアップをすると


「2423万円。下級銀貨24枚、上級銅貨230枚」


 昨日は上級銅貨280枚が最低枚数とされていたが、それが多くの者に圧迫があったようだ。

 ならば50枚減だが、230枚でもある程度圧迫はあるだろう。

 はたしてどれだけの者が上級銅貨を出せるのであろう。それでも下級銀貨24枚を出せる者はいるのだろうか。

 上級銅貨が多すぎると出せないからその代わりに下級銀貨を増やす。それしかないのだろう。しかしその下級銀貨も高価だ。そうやすやすと増やせない。

 ならば勝負に出るには下級銀貨を多く積んだ方がいいと志穂は見当をつけた。


「莉音。下級銀貨24枚、上級銅貨230枚はどう?」


 志穂は一応莉音に訊く。二人でないと継承システムは購入できないからだ。


「私はいいと思うよ」


 莉音はよくわかってない。そもそも莉音はライセンスを持っているだけで資金のあれこれはよくわからないのだ。だから専門家である志穂に任せるというスタンスをとるのだ。


「じゃあ、わかったわこの枚数で書類に書きましょう」


■スーパー円


 下級銀貨   5000枚→4976枚

 上級銅貨   1000枚→ 770枚


■割合


 下級銀貨   99.52%

 上級銅貨   77.00%


 一回の購入でこのくらいだ。

 同じ年段であと三回は購入できるだろう。

 志穂は書類の金額の欄に下級銀貨24枚上級銅貨230枚と書いた。

 これでアイラを上回るかどうか、あとは取引終了を待つのみ。










 継承システムは本日が最終日である。

 アイラはこれまで昨日、一昨日となんとか継承システムを買い付けた。

 継承システムはここ以外でもいつの日かでも売ることある。

 全ての継承システムを買い占めは出来ないがこの三日間は買い占め出来そうだ。

 何より、志穂たちがいる。絶対に負けたくはないが。


「こっちはロックフェラー家がバックにいるわけではない。それに二日間で予算が喰ってきた」


 アイラは志穂のように大金を持ってきてはいない。事態を厳しく見ていた。


「今日の最低枚数の1.5倍といくか。これまで1.1~1.2倍だったから、このくらいがいいか」


 アイラは1603万円の1.5倍の2404.5万円、

 下級銀貨24枚上級銅貨45枚と書類に書いた。


「2000万超えはあきらかに過大評価だ。金額の不当な吊り上げだ。だがこのくらいでないと勝てないかもしれん」


 アイラは祈る気持ちで書類を出した。


 






 そして午後五時、カンカンカンカンと取引終了の鐘がなる。


 結果は…………

 

 志穂たちの勝利だった。




「よしっ!!」


「やったね、志穂ちゃん」


「…………あまりそのフレーズはやめてくれる?なんだかバットエンドのフラグが立ちそうで」


「そ、そう?」






「…………継承システムが渡ってしまったか」


 アイラは敗北した。原因としてはとりあえず1.5倍というどんぶり勘定だろう。

 とは言っても志穂があれこれ計算しつくして出した金額というわけではない。

 志穂は傾向と対策と勘で出した金額なのだ。

 だがアイラの勘よりは優れているということだったのだ。




 そして超越通貨の枚数の順位が出た。


 1位 下級銀貨24枚、上級銅貨230枚


 2位 下級銀貨24枚、上級銅貨45枚


 3位以下は、下級銀貨が20枚を超えることはなく、上級銅貨が350枚を超えることはなかった。







 アイラが志穂たちに歩み寄る。


「貴公はこれからどうするつもりだ?」


 アイラが言っているのは継承システムを購入したあとのことを言っている。

 志穂は見切り発車でここまで来たというので訊きたかったのだ。


「一度、継承システムとすみれが合致するか調べてみるわ。もし合致ができるなら、あなたにしっかりとこれからの内容を話すわ」


「……どうやって私に連絡するつもりだ」


「あなたは連絡の手段を持ってないの?」


「…………インターネットに、我が国の無料の掲示板がある。そこを通せ」


「あなたの国の名はなんなのよ」


「巨大掲示板サイトに書いてある名は…………」


「わかったわ。そこを通して連絡するわ」


「では」


 そう言ってアイラは去っていった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ