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レベル255の魔法少女  作者: パラドックス
第二章 第一版世界
51/93

継承システムの取引②


 現在の志穂の持っている超越通貨


■スーパー円


 下級金貨     2枚

 上級銀貨   1995枚

 下級銀貨   5000枚

 上級銅貨   1000枚

 鉄貨     1000枚


 となっている。


 継承システムのスーパー円での本日の必要枚数


 【下級銀貨16枚】【上級銅貨30枚】


 となっている。

 レートは1円1スーパー円なので1603万円だ。


 アイラはひょっとしたら志穂は別のモノを買いに来たと思ったが別にそんなことなかったぜ。

 そして始まる志穂とアイラの継承システムの買い付けが…………。

 それが前回のあらすじ。






「最低でも下級銀貨16枚、上級銅貨30枚か……。それで昨日は下級銀貨15枚、上級銅貨280枚……つまり、」

 

 日本円に直すと、昨日は1528万円、今日は1603万円。前日比で75万円のアップがあった。

 必ずしも1603万円が昨日の最高金額だったというわけではない。

 ひょっとしたら1603万円が平均金額だったのかもしれない。

 しかし通貨は日本円ではなく、スーパー円の超越通貨だ。

 問題とするならば問題は上級銅貨が250枚減ったことだ。

 下級銀貨が1枚増えた事は金額の吊り上げでの理由でなんとなくわかる。

 だが、上級銅貨が250枚減ったのはなぜだ?

 別に下級銀貨1枚を増やさなくても上級銅貨を1030枚にしても金額的には変わらない。

 

「つまり、何らかの理由で上級銅貨を1000枚超えは避けた」


 以前ラピュータでの会談の時マキャファートは銀貨、銅貨を枯らそうとした。

 それは銀貨、銅貨の需要があるからだ。

 日本円に直すと下級銅貨は100円の単位まで、上級銅貨は10万円の単位まで、下級銀貨は1億の単位まで、上級銀貨は1000億円の単位までだ。

 下級銅貨は小学生レベルが使う金額。上級銅貨は一般庶民が使う金額。下級銀貨はエリートや会社が使う金額。上級銀貨は超大企業が使う金額。

 銅貨、銀貨が広く使われやすい。

 上記を見てみると一番広く使われやすいのは銅貨だ。

 

「銅貨を枯らすのはまずいことなのかしら」


 一般庶民にとっては10万円単位なんて一ヶ月の生活費レベルだ。それ以下の単位で物は売ってるし、それ以下の単位の金が無くなればかなり生活に支障をきたす。


「でもスーパーマーケットって銅貨だけで買えるモノってあんまりないのよね」


 志穂はスーパーマーケットの辺り一面を見渡すが大体のものは銅貨だけではなく銀貨も必要だ。おそらくだがやっぱり魔法にかかわるものはそれなりに高いのだろうか。

 スーパーマーケットは庶民には関係ないほど高いモノが売られているということか。


「魔法が億単位、兆単位で売られるのも納得だけど…………」


 志穂が一人であれこれ考えてると莉音が口をはさんできた。


「ねぇ、志穂ちゃん今どのくらい超越通貨は持っているの?減るとしたらどのくらい?」


「えっ、ああそうね」


 志穂は莉音に言われ計算した。

 継承システムを最低枚数で購入するとき志穂の持つ超越通貨は……


■スーパー円


 下級銀貨   5000枚→4984枚

 上級銅貨   1000枚→ 970枚

 

 仮に昨日の時点の最低枚数で購入したとき……


 下級銀貨   5000枚→4985枚

 上級銅貨   1000枚→ 720枚


 になっていたであろう。


 上級銅貨をパーセンテージで表すなら、

 今日の最低枚数97.0%

 昨日の最低枚数72.0%

 となる。


 昨日の方が減る割合が多い。


 では下級銀貨をパーセンテージで表すなら、

 今日の最低枚数99.68%

 昨日の最低枚数99.7%

 となる。


 今日の方が減る割合が多いが微々たるものだ。



 この時、志穂に電流走る。



「そうか!枚数ではなく割合だ!!」


「えっえっ?志穂ちゃん?」


「購入したモノの価値を目減りするのね!!出来なかった者がいっぱいいたのかしら」


「あのー志穂ちゃん。私にもわかりやすく教えて」


「莉音、目減りってわかる?」


「あれでしょ、物の実質的な価値が下がることでしょ。インフレで預金が目減りするって」


 昔は10円100円が大金だった時代があった。しかし戦後のインフレで預金額100円なんて今じゃパンが一個買えるぐらい。昔は何人分の大卒初任給だったのに。


「今、上級銅貨が1000枚あるこれを280枚つまり28.0%のダメージを受けるということ。継承システムの価値は280枚の28.0%だけど、もし1000枚を5000枚に増やしたらどうなる?」


「えっと、…………あっ価値が下がる」


「そう、価値が下がるつまりダメージが軽減する」


 上限1000枚の時280枚28.0%の価値があるモノによって【28.0%】のダメージをくらうが、

 上限5000枚の時280枚XX.X%の価値があるモノによってくらうダメージは【5.6%】になる。

 28.0%から5.6%に目減りした。価値が下がった。ダメージを軽減した。


「100000枚なら0.28%におさえる事ができる。しかし100000枚も集めることはどうかしら。下級銀貨を一端国際通貨に戻し再び上級銅貨に替える。面倒だけどこの方法か、国際通貨を増やし上級銅貨をさらに買い付ける方法か。

 でもどちらの方法がとれなかった者もおそらくいる。ううん、きっと何人かはいたわ。それが上級銅貨の必要枚数が減った事、もっと言うと規制緩和ってことね」


「規制緩和ってことは参加するヒトが多くなって競争が激化するってことだよね」


「ええ、そうね」


 昨日の時点ではおそらく参加するヒトは少なかったのだろう。参加できなかったヒトは自分の持つ上級銅貨の割合が思いのほか高くついたのだろう。それでも買いたいなら話は別だが他にも買わなきゃいけないものがあるなら、継承システムだけに特別を与えるわけにはいかない。


「それに水面下だけど金額を吊り上げてる者もいるのよね」


 志穂はチラッとアイラのほうを見る。

 しかしアイラは志穂の方には向かなかった。


「それにしても100万なんてケチるんじゃなかった。思いのほか上級銅貨って必要だったのね」


 志穂はそう言うが今日の上級銅貨の最低枚数は30枚である。3.0%なのである。

 ちなみにインターネット上での両替商は同一金属のみを扱うところが多い。

 上級金属⇔下級金属が一番多く、超越通貨⇒国際通貨が二番目に多い。国際通貨⇒超越通貨はインターネット上にはほとんどない。リアルのほうでないと国際通貨⇒超越通貨の両替商はいない。

 リアルのほうは国際通貨を集めたいがインターネットのほうは超越通貨を集めたいのである。


「しかし、30枚3.0%といってもそれ以上かかるかもしれないのよね。ひょっとしたら500枚50.0%かもしれないし」


「でも、志穂ちゃんが買いたいのは継承システムだけなんだよね?」


「う、うんまぁ、そうだけど」


 志穂はそう言うが実のところ他にも買わないといけないのではないだろうかと思っていた。

まず継承システムを買うことは見切り発車なのである。

 継承システムを買ったとしても誰にすみれのMADボムを擦り付けるのかはまだ決まってなかった。ひょっとしたら誰かに擦り付けるのにまたしてもここスーパーマーケットで何か買わなければならないのかという疑念もある。

 本当に買い物は継承システムだけで済むとは思えなかった。志穂の経営者としての経験と勘によって。


「仮に1000枚100.0%とやったとしても相手がそれを上回る枚数かもしれない」


 志穂の言う相手とはアイラのことである。

 たしかにアイラの持つ超越通貨の枚数はよくは知らない。底知れないのだ。

 アイラのバックには国がいる。アイラの国がどのくらい超越通貨を持っているのかは知らないがおそらく相当な量だろう。


「そういえば、三日間だけ発売されるらしいのよね。つまり、今日は二日目か三日目か」


 二日目なら明日のことも考えてある程度加減をするであろう。もし三日目なら思いっきりにやるだろう。

 もし、今日が二日目なら全力で戦って負けたら明日の三日目は指をくわえて見るしかないだろう。

 かといって今日を全力で戦わないで明日がくるだろうか。

 

「ふふ。どうだろうね」


 とりあえず、敵を知り己を知れば百戦危うからずだ。

 アイラの持つ超越通貨の割合を知らねば作戦を立てようにも立つまい。

 だから、志穂は思いっきり直接的にアイラに訊いた。



「ねぇ、あなたは下級銀貨と上級銅貨どのくらい持っているの?」


「…………直接的だな。そんなことを貴公が知ってどうする?」


「もちろん勝つためよ」


「…………我々も勝つためにやっておる。そんなことは教えられない」


「じゃあこれだけは信じて、マキャファートは関係ない」


「そうか」


「マネーの融資元はロックフェラー家よ」


「何っ!?」


「本当よ」


「…………少し、時間をくれ」


「午後五時までにお願いね」








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