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レベル255の魔法少女  作者: パラドックス
第二章 第一版世界
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インターネット


「貴公ら、何故ここにおる?」


「何故ってもちろん理由はわかるでしょ」


「…………ネズミのお使いか?」


「そんなわけないでしょ。マキャファートは関係ないし、連れてきてない」


「…………」


「…………」


「あ、あ、どうしよ」


 アイラと志穂がにらみ会うなか莉音は困惑していた。

 莉音はマキャファートに言われた場所を志穂に伝えた。

 スーパーマーケットである。

 そのスーパーマーケットには偶然にもアイラがいた。

 アイラがいたのである。








 事は遡ること数日前、志穂は超越通貨を手にいれた。莉音はライセンスを手にいれた。マキャファートは何にも手にはいれてない。しかし志穂と莉音の契約者はマキャファートだ。間接的にマキャファートが手にいれていると言っても過言ではない。

 だが志穂は私たちとマキャファートの間には大きな隔たりがあると思い、完全に別の存在と思っている。マキャファートと私たちは関係ない。絶対に関係ないと。

 マキャファートには私たちの金には絶対に介入させないと強い思いがある。


「で、マキャファートが言っていたスーパーマーケットはどこなの?」


「うん、それがね志穂ちゃん……」


 莉音が志穂の耳元でごにょごにょと場所をしゃべる。


「いんたーねっと?」


「そう、インターネット」


「それってどこなの?聞いたことない場所ね。地球にあるの?月なら頑張れるけど他の太陽系の惑星は無理よ」


「ううん、インターネットは電波が届く場所ならどこにでもあるの」


「ん?どういうこと」


「つまり電波が届く場所なら、学校でも、校庭でも、駅でも、デパートでも、道でも、会社でも、病院でも、警察署でも、刑務所でも、軍事施設でも、公園でも、自宅でも、山でも、海でも、空でも、宇宙でも、地中でも、密室でも、天国でも、地獄でも、夢の中でも、心の中でも、いつからでも、どこからでも、インターネットは存在する」


「なにそれ、つまりインターネットはいつでも好きなときに好きな場所にいるってこと?」


「うん、そういうこと。それと私たちが使ってるこのスマホ。このスマホからインターネットへ繋げる」


「このスマホは私たちとインターネットを繋げるインターフェースだったの!?」


「うん。なんかマキャファートは、対なんちゃらコンタクト用ターミナル・インターフェースって言ってて通称スマートフォン、略してスマホだって言ってた」


「魔法少女に変身するための道具だと思ってたわ。さすがスマート(高機能)ね。なんでもできる。出来すぎて紛失したらとんでもないほど生活に影響がでそうだわ」


「それでね、この地球のマークをタップして検索欄がでるの。検索欄でスーパーマーケットって検索すればスーパーマーケットのあるインターネットと現実とをつなぐドラえもんのタイムホールみたいな時空の歪みが生じるからそれに入ればインターネットに行けるよ」


「だ、大丈夫なの?時空の歪みってブラックホールみたいに入ったら二度と戻ってこれないてことないよね?」


「おそらく……私は入ったことないから」


「うーん、怖いわね」


「でも、行くんだよね。志穂ちゃん」


「そうね。行くわ」


 そして莉音と志穂はスマホのインターネットをタップしスーパーマーケットと検索した。

 すると検索エンジンから『スーパーマーケットへ行きますか?』と質問が出たので莉音たちは選択肢にあった『はい』を選んだ。

 はいを選ぶと莉音たちの目の前にゴゴゴとインターネットと現実を繋ぐ時空の歪みが生じた。

 時空の歪みは現実世界側から見たら真っ暗で何も見えなかった。

 少し不安だったが意を決して時空の歪みに二人は入った。

 ドラえもんのどこでもドアみたいにすぐにインターネットへ入ったわけではない。

 ドラえもんのタイムマシンにある時空みたいな亜空間が現実とインターネットを繋ぐ道がありそこを莉音たちは流れ通って現実世界から電脳世界へとやって来た。


「な、何ここどこ?仮想世界?」


「……電脳世界かもね。インターネットは」


「でも、志穂ちゃんなんだか現実世界と変わらないみたいだね」


「そうね、空気も匂いも現実世界と変わらない。でも、」


「「真っ白な空間」」


 莉音と志穂は真っ白な空間にいた。真っ白といっても対称性の破れが無い程真っ白な空間ではない。

 地もある、空もある、何かの対象物もある、風が流れる、空気もある。

 しかし現実世界のような建物はない。

 人間が作りしビルや娯楽施設などはない。

 あるのは道、多くの分かれ道。

 そして大きな道の先にはスーパーマーケットと空間に浮かぶ表示された電子看板があった。

 電子看板の横にはピンと呼ばれる丸ネジのようなものが刺さっていた。

 おそらく目印だろう。


「あそこに行ってみましょ。莉音」


「うん」


 そして莉音と志穂はピンの刺す場所へと歩く。


「貴公ら、何故ここにおる?」


 冒頭へと戻る。









「ってか、インターネットに行けるのね」


「我々もインターネットに行ける手段は持っている。もう、陸海空の三つのステージで戦争する時代は終わった。今は陸海空宙電の五つのステージに変わった」


「軍事兵器も火力が上がって核兵器になって、魔法に変わりつつある。大変ね戦争に対応するってことは」


「貴公が心配する必要はない」


「そっ」


 志穂とアイラのピリピリとした会話が終わると今度は莉音がアイラに訊いた。


「そちらは何を買いに来たんですか」


「機密事項だ」


「そうですか」


「ところで、」


「はい?」


「スーパーカレンシーライセンスと超越通貨は持っておるのか?」


「はい、私がスーパーカレンシーライセンスを志穂ちゃんが超越通貨を」


「なるほど、リスクヘッジか」


 ここでアイラの言うリスクヘッジはマネー的なリスクヘッジではない。マキャファートの都合にとってのリスクヘッジだ。


「買いものは、継承システムか?」


「それは言う必要ないんじゃない」


 志穂が口をはさんだ。

 アイラが機密事項と煙に巻いたので別にこちら側が正直に言う必要はない。


「ふっ。そうだな」


「…………」


 志穂はアイラに騙された、唆されたことをまだ根に持ってる。あの時はマキャファートに不信感を持っていたあまりアイラの思惑まで気づかなかった。

 アイラの本当の狙いは魔法少女たちの対立、分裂だと志穂は思う。

 魔法少女たちの結束がなくなり孤立し各個撃破を狙う。憶測だがそう感じた。


「まあ、お互い干渉せず買い物をしよう」


 アイラはそう言うと話を切り上げた。



 莉音と志穂とアイラのインターネットでの買い物が始まる。







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