表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベル255の魔法少女  作者: パラドックス
第二章 第一版世界
47/93

解散回避へ


 解散……集団、団体などが一定の手続きを経て

     組織を解くこと。


 SMAPの解散の事ではない。

 魔法少女たちの解散危機である。


 マキャファートはわずかながら魔法少女たちの解散危機を感じていた。

 このままでは空中分解しかねない。

 

 事の発端はすみれのMADボム使用後の志穂の様子の変化だ。

 あの時、事細かく最初に説明を聞いた人物は志穂だった。

 志穂はそのショッキングな内容におののき、マキャファートに不信感を抱いた。

 不信感を抱き、そのあと志穂はヴィルとの戦闘で特性を得た。志穂一人でやっとのことでの勝利だった。そのあといけしゃあしゃあとマキャファートはやって来た。

 マキャファートは志穂の態度の変化に気付いた。

 ただのふて腐れではない。見た感じ、レベルは低いままで足掻いたが結局駄目で現実に打ちつけられ拗ねてる様子みたいだったがマキャファートは違って見えた。

 何かはわからないがマキャファートに冷たくあたった感じをみると何かあったのだ。志穂の中では。

 マキャファートは知らないが志穂はアイラに離反を促され唆された。

 それが志穂の中ではさらに不信感に拍車をかけた。

 すみれの利用、想像だが継承システムでMADボムの所持の野望、砲艦外交による超越通貨と国際通貨の不平等なエクスチェンジ。

 志穂にとってマキャファートの心証を害するものが並びに並んだ。

 小さな不信感は雪ダルマ式に少しずつ大きくなった。

 同じくマキャファートは知らないがというかマキャファートが部屋から退出したあと魔法少女たちは分裂を招く決を採った。

 その決を促したのはアイラだったが決を出したのは魔法少女たちだった。


 ハッキリとはしてないが、魔法少女は別れた。

 莉音、美春、千代子の三人のマキャファートに残留派と志穂、すみれの二人のマキャファートに離脱派と別れた。

 正確に言えば、すみれは中立派もしくわ保留派となっている。

 もっと詳しく言えば、

 強く残留派は莉音の一人、

 弱くなんとなく残留派は美春と千代子の二人、

 わらなく保留・中立派はすみれの一人、

 強く離脱派は志穂の一人である。


 因みにSMAPは木村が残留、中居が中立、草なぎと稲垣と香取が解散となってる。情報ソースはスポーツ新聞。


 四つの派閥が出来てるようなものでこのままでは魔法少女たちは四散に分裂するだろう。


 マキャファートは魔法少女たちの中で莉音と志穂がこの問題に強く関心をしていることを感じ取った。

 マキャファートにとって重要な魔法少女は回復魔法の出来る莉音とMADボムのすみれだ。

 どちらかがマキャファートからの離脱があっては致命的だ。

 絶対にこの二人の離反は避けたい。だからマキャファートはこの二人にはある程度の媚びへつらいも構わないと思っている。


 莉音は置いといて、問題なのはすみれだ。

 すみれはハッキリとした意見がまだない。

 いやそれなら、美春も千代子もそうだが。

 すみれは保留でどっちに転ぶかもわからない。

 美春、千代子、すみれの三人での第三局を作るかもしれないし、志穂と一緒に独立するかもしれない。

 マキャファートが帝国で魔法少女たちが五つの植民地国ならわかりやすいだろうか。

 中国が一つの中国だと言って、台湾や香港やチベットやウイグルなどの自治問題、独立問題があるのと同じようなことが起きてる。

 上からの圧力があり独立を潰し分裂を回避する。よくあることだ。

 しかし、SMAPはジャニー社長の願い(圧力?)もむなしく解散という選択肢をとった。

 必ずしも圧力で分裂を回避することにはならない。


 五人は今現在うまくいってないのかもしれない。

 このままでは機能不全を起こす。

 マキャファートはそんな嫌な予感がしていた。


「だから、二人が必要だったのかも……ね」


 マキャファートはおそらく莉音と志穂は相反する考えにあるのかもしれないと思った。

 相反する者同士を結託するには共通の何かと巨大な力の分権化による役割分担が必要と感じた。


「資金は志穂が、ライセンスは莉音が」


 言うなれば、財務部の志穂。執行部の莉音。人事部のマキャファート。

 めんどくさい盥回しのようだが役割分担をこうするに他なかった。

 財務部だけで勝手は出来ない。逆に執行部だけで勝手は出来ない。

 そうやって雁字搦めにして自由を取り上げる。

 自由を取り上げると逆に独立を掲げやすくなるがこの二人の事情は違う。

 金とライセンス、どっちが強いかは一目瞭然である。

 ライセンスの下に金を持ってきているのだ。

 いくら金があってもライセンスなしに買えないからだ。

 ライセンスと金、どっちが調達しやすいか。もちろん金である。別に大金が必要ではない。要は国際通貨を超越通貨に替えればいいのである。


「志穂が買い物をしたいと弱味を出したからな」


 どうしても志穂には買いたいものがある。それを成し遂げるためには、たとえ下の立場になろうとも受け入れるだろう。


「くく。それにしてもよく8兆円も調達してきたなぁ」


 マキャファートとっては渡りに船だ。8兆円ものの大金は。

 マキャファートが含み笑いをすると、もう日は暮れ夜になった。










 莉音と志穂はマキャファートの連絡を受けて天月町から栄原町にやって来た。

 天月町はビジネス街だが栄原町は歓楽街だ。

 奥栄原には風俗街があって大人の社交場である。

 栄原町の駅前のベンチに座っていた二人にマキャファートはやって来た。


「やぁ。莉音、志穂」


「で、はやく両替商に案内してくれる」


 志穂はマキャファートに催促する。


「ああ、まずこの歓楽街のアベニューを通る。そして歩いて少しのところにディスコハイエナジーがある。そこに入る」


「えっ。ちょっとまってマキャファート。私たちまだ、中学生だよ。そんなところに入れないよ」


 志穂はV.I.P.女子中学生であるが莉音は違う。普通の女子中学生だ。

 ディスコは音楽を流し客をダンスさせアルコール類を提供する店舗である。


「大丈夫だよ。ね、志穂」


「…………そうかもね」


「えっ何?何?志穂ちゃんどういうこと?」


「……仕事の一環でハイエナジーに来たことはあるわ。それで一応大丈夫ということになってる」


「そっそうなの。そうなんだ」


「じゃっ行くよ」


 マキャファートがそう言うと歓楽街へと歩いて行った。莉音と志穂もマキャファートの後をついていく。

 二人とマキャファートは歓楽街に入る。

 栄原町の歓楽街はデパートや牛丼屋や美容院やハンバーガーショップや薬局や中華料理店やカレー屋や居酒屋や小料理店や焼肉屋やパチンコ店や雀荘やディスコがある。

 奥栄原の風俗街にはキャバクラやホストクラブやストリップ劇場やラブホテルやピンクサロンやノーパン喫茶やノーパンしゃぶしゃぶやテレクラやアダルトショップやファッションヘルスや回春エステやトルコ風呂ことソープランドがある。

 川沿いの地区はマンション群となっている。

 目当てのディスコハイエナジーは雑居ビルの5階にある。

 二人は雑居ビルに入り、エレベーターで5階へ行くとそこには真っ青のバックに白字でディスコハイエナジーと看板があった。

 看板はギラギラと光ってて目に悪い。

 二人は扉を開け中に入るとウェイターの服をきた店員が駆け寄ってきた。


「あのう、すみませんが…………」


「はいっ」


 志穂は店員が言い終える前にVIPカードを出した。

 それは以前仕事で来たときに店舗側からどうぞとプレゼントされたものだ。


「あっ失礼しました」


 店員は直ぐ様謝り、二人とカバンに隠れたマキャファートをVIPルームへと案内する。

 店員がVIPルーム前まで案内するともう一人ウェイターの服を着た店員がいた。


「おい、ここはすでに使っているんだぞ」


「そっ、そうなんですか。しかしこちらのお客様もV.I.P.でしてしかもプラチナ会員です」


「なっなんだと」


 このディスコには会員制でもある。会員書を持たない一般の人とは別に会員書を持つ人がいる。

下からシルバー会員、サービスデーなど料金が安くなる。次にゴールド会員、年間費など支払えばVIPルームを使える。それを上回るプラチナ会員がいる。プラチナ会員は社長やオーナーなどが人脈などのために選ばれし者が持つことが許される最高のランクだ。


「そちらのVIPルームにいらっしゃるお客様は?」


「ゴールド会員だ」


「……そうですか……」


 何やらヒソヒソと店員が話し込んでる。その内容は莉音と志穂とマキャファートに丸聞こえだ。

 マキャファートは志穂に言った。


「いいよ、一緒に相席しよう」


「はっ!?いいの?だって超越通貨なのよ?」


「相手も知ってるさ。そのために僕が呼んだんだから」


「…………どういうこと?」


「入ればわかるよ」


「…………わかったわ」


 志穂はマキャファートの言う通りにした。


「あの、相席でも構いませんですけど」


「い、いやしかし……お客様……」


「私が呼んだ人なの」


「そっそうなんですか!?でしたら失礼ですがお名前を……」


「君の名前は伝えてある」


 マキャファートがこっそりと志穂に言った。


「志穂よ」


「それではあちらのお客様に伝えていきます」


 そう言うと店員は中のお客様に志穂様がおいでなさっていますと伝えた。するとO.K.が出たのかすんなりとVIPルームに入ることが出来た。







 ディスコのうるさい音楽とは別にVIPルームは静寂を保っていた。

 それでもミラーボールの赤と緑と青と黄色の光が走る。


「私が両替商をやってる者です。志穂さん。莉音さん。マキャファートさん」


「「っ!?あっあなたは」」


 莉音と志穂は驚愕した。

 目の前の人物は…………




「「せ、生徒会長!!!」」














評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ