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レベル255の魔法少女  作者: パラドックス
第二章 第一版世界
32/93

継承システム

「だ、誰ですか?あなたは?」


「私はアイラ・ミカラギ・スタインバーグ

 真に国家を愛する者である」


「は、はぁ?」

 美春はすっとんきょうな声を出した。

「あんたは超国家主義者かなんかか?」

「まぁ、貴公らには危険なナショナリズムと思われるだろう。

 どう思うかは貴公らに任せる。

 所詮、思想とは思い違いというものだ」

「はぁ、なんか変に達観しちゅうねゃ」

 美春と千代子はアイラと会うのは初めてである。

 莉音は以前にアイラと一戦を交わしたことがある。

 莉音の中ではアイラは敵だと認識はしている。

「ねぇ、志穂ちゃん。いいの?」

「んっ?まぁ、途中までね」

 莉音と志穂と美春と千代子とアイラは志穂の出した大型船に乗ってバルニバービへと目指していた。

 バルニバービから軌道エレベーターに乗りラピュータへ行きすみれを連れ戻す。

 それまでの間、アイラとは一時的に休戦となった。


「ところですみれ殿とのデータを教えてもらうか」

「な、何よ、そんなことを知ってどうするつもり?」

「……上手くゆけば、大量広域破壊爆弾の阻止などの手がかりになるかもしれん」

「手がかり……」

 志穂はアイラにこちらの手の内を明かしてもいいのか悩んだが、

「……あと、八回は可能だわ」

「っ!?あと八回、魔法が使えるということか?」

「そう、それも威力は上がる」

「っっ!?」

 アイラは驚愕した。

 まさかあのようなものが最弱だなんて。

 そしてアイラは志穂にいろいろとすみれについての情報を訊いた。




■すみれの現在のデータ

Lv50 〈ロール〉戦略 〈色〉レッド

HP1961万1030 MP8/9回

〈属性〉熱属性 〈特異性〉エネルギー

〈魔法〉大量広域破壊爆弾(通称)MADボム

〈システム〉共振

〈備考〉グラウンドゼロ MADボムの爆心地の範囲であれば一撃必殺。




「ん?この共振システムというのはなんだ?」

「よくわかんないけど、同じ共振システムを持つ者同士なら合体というかくっついて、攻撃……合体攻撃などいけるって」

「ということは他にも共振システムを持つ者がいるのか?」

「私と、」

「あたしだ」

 美春と千代子は手を挙げた。

「すみれ殿と共振した者は?」

「あたしだ」

「どうだったのだ?」

「んーよく覚えてないがやけんど。

 あたしのスプラッシュジャンプで一緒についてこれたのは確か。

 そのあとダブルジャンプしたあとすみれが魔法を使って、あとは覚えちゃあせん」

「すみれ殿にスプラッシュジャンプやダブルジャンプが使えたのか?」

「いや、それはあたしの固有の技能らしい」

「固有のスキルをすみれ殿に与え分けたのか?」

「んー、いや与え分けた、んー。まぁあたしという車にすみれを積んで行ったという感じかねゃ」


「……継承という考えは?」

「はっ?継承?」

「もし、継承システムならオーバーライド(上書きみたいなの)もいけるかもしれん」

「いや、その前に継承システムち、何ぞね?」

「財産、地位、権利、義務、仕事、そしてデータを受け継ぐことが出来る」

「それで何が出来るが?」

「強くてニューゲームと、弱くてニューゲーム」

「はぁ?」

「悪い継承をすれば、強いものが更に強くなり。弱いものが更に弱くなる。

 そういった搾取も可能。

 今回の場合で言うとすみれ殿を弱体化させ、千代子殿を強化させるということ」

「いや、待て。それじゃあたしがすみれの魔法を受け継ぐということがか?」

「別にそうとは限らん。継承、つまり相続の拒否をすることも出来る。

 債務など受け継ぐ場合もあるから拒否は出来る。

 まぁ、言ってしまえばすみれ殿の魔法は借金の様にマイナスなものだからな」

「でも拒否したち、すみれの魔法はどうなるが?宙ぶらりんながやけんど」

「すみれ殿が継承することに強い意思がある。しかし継承先である千代子殿が強い意思によって受諾を拒否する。

 そうならば二人の妥協点としてすみれ殿は完全な継承とはいかず、自分はこの魔法はいらない千代子殿にあげるという体となるが事実上『放棄』となる。

 そして千代子殿はそんな魔法はいらないということで継承の拒否となり、継承はされない」


「…………」

 千代子はその説明を聞いて少しの驚きと少しの納得で口をポカンと開いていた。

「いや、ちょっと待て、ねぇそれって『継承システム』ならという前提で話してわよね。

 もし、継承システムではなかったら?」

 疑問に突っ込んだのは志穂だった。

「……いろいろあるが、継承システムではなければ先程言った放棄は不可能だ」

「…………」

 志穂はあっさりと無理と認めたアイラにムッと しながら落胆の目をした。

 

「まぁ、ネズミが継承システムを教えようとはしないと思うが」

 アイラはぼそっと皆には聞こえない声で言った。

「あっ!見えてきましたよ!」

 美春が指差す場所には島があった。

 バルニバービは北海道より大きな国土を持つ島でその島国を覆うかの様に入道雲があった。

「あの雲の中にラピュータがある」

「わぁ、大きい。ねぇねぇすごいですね」

「あ、あぁ。……貴公は人懐っこい性格だな」

「えへへ( ̄∇ ̄*)ゞ」

「はっ!?ライバル2号!?」

「……莉音、1号は誰ちや」

「はいはい、皆そんなことより上陸の準備をして」

「バルニバービの港には入国手続きが必要になるが、今回はミリタリーライセンスで入る」

「なっ何よそれ」

「まぁ、V.I.P.待遇みたいなものだ」

 アイラは意外にも志穂達と仲良くやっていた。







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