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レベル255の魔法少女  作者: パラドックス
第二章 第一版世界
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移り渡り

 ハワイからバルニバービへと飛行するなか大きな入道雲が見えてきた。

「すみれ、あのなかにラピュータがある。突っ込むよ!」

 マキャファートが言うと機体は一気に突入体勢に入った。

「うわわわわ」

 雲のなかに入るとそこはラピュータ……というか自然が広がってた。

 草原と湖水がありどこまでも広がるような広さだった。

 ゴゴゴと機首は下を向いてそのまま重力加速度とともに着陸体勢へと移行するが、

「マキャファート!?地面に激突するよ!?」

「大丈夫、着水する」

「えええ!!!!?」

 機体は機首を上げそのまま水平になり着陸……着水体勢をとった。

 飛行機は湖上に着水、大きな音と高い水飛沫を上げ、水上を水切りのように切っていく飛行機が水上を潰していた。

 水上の摩擦力が弱まり次第に飛行機はスピードを下げ、止まった。

「さっ、すみれ。着いたよ、ラピュータに」

「はれほれひれはれ~」

 すみれは飛行機の揺れに酔ってしまった。






「…………はい、ヴィルです。ええ、そうです。どうやら飛行機が着水したようです」

「そうか。では、ヴィルよろしく頼むぞ」

「…………イエス、マイロード」

 ガチャとヴィルは上司であるアイラとの電話を切った。

「…………ネズミは日本で何をする」

 ヴィルは疑問に思った。

 マキャファートはいろいろと国を渡ってきた。逃れてきたのではない。

 その事をヴィルやアイラは教えられている。


「…………強くてニューゲーム」


 そう、強くてニューゲームである。

 

 例えば、世界にはタックスヘイブンと言われる租税回避地がいろんな国がある。アジアでいえば香港やマカオやシンガポール。

 税金が安い、もしくわ無いということはとても有利である。

 本国では税金という『弱体化』をされるが、タックスヘイブンではその弱体化はない。

 有利なのだ。

 そして、強くてニューゲームである。

 もっと言うと通貨と人件費と物価にも言える。

 昔の日本は円とドルの為替は、1ドル=360円だった。

 人件費つまり、従業員の年収は国の通貨によって額が変わる。

 ドルと円だと通貨が違うので名称は同一の通貨にして話す。

 それと物価も同一のものとする。

 年収100万円の生活をしろと言われれば、きつい。食費を切り詰めて、鍋にいっぱい作ったカレーを3、4日かけて食べなければならないし。

 しかし、年収3億6千万の生活をしろと言われれば、そりゃ豪遊できる。高級料亭へ行き放題だし、多くの女を侍らせることも可能だ。

 つまり100万ドルの金をアメリカで使えば、日本で言うところの年収100万円の生活。

 しかし100万ドルの金を日本に持ってきて使えば、年収3億6千万の生活ができる。

 海外に逃げる富裕層は大体こんな感じで強くてニューゲームをしている。

 ちなみに、逆のことを言ってしまえば、アメリカ人だと年収360万円かかる人件費だが、日本人だと年収1万円で済むって言っているようなものだ。

 アメリカ人一人雇うより、日本人360人雇う方が合理的とも言える。

 だって、アメリカ人より日本人の方が人件費が安いから。

 時々テレビで東南アジアのある国の平均年収は日本円で何万円と出るが、その国ではその国の物価に合わせた給料だからで、日本の物価とその年収を比較するのはお門違いである。

 だけど、こうも言える。日本で稼いだ月収はその東南アジアのある国の年収の3年分であると。

 もっと言うと、日本で稼いだ年収は東南アジアのある国の年収の36年分。ローンで家が一年で買えるなんて。

 例えて言ったが、こういった強くてニューゲームが行われているのだ。

 マキャファートも同じようなことをして日本にやって来た。

 超大国で作った資産、データを大国に引き継ぎ、その大国で無双する。

 その大国が成長して超大国に仲間入りしたのならば次の大国を探しそこでまた無双をする。

 渡り鳥みたいだが鯛の尻尾で居続けるより鰯の頭へ行く。

 だって、鯛のお頭は選ばれし者しか居続けれないのだから。


「…………ネズミが何処へと移り変わろうするのは勝手だが、移り変わる場所には原住民がいる。そいつらを蹂躙するようなマネは、させない」

 そうヴィルは口に出し決意を固める。







「ねぇ、マキャファートどこまで行くの?」

「お城だよ」

「お城!?」

「そう」

 なんとか湖から陸地へと上がったすみれはこれからのことをマキャファートに訊いた。

 遠くにそびえる城は確かにある。

 しかし、どうやってそこまで行くのか、すみれにはわからず思考を停止していた。



「あそこで会談がある。これからのことを決めるのね」



マキャファートはすみれにそう言うと、ぷいっと踵を返して城を眺めた。






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