連続性魔法
マキャファートは言った。
「ありがとう」
『ありがとう』その言葉で世界は大きく動いた。いや分岐した。マキャファートの助けを受けてしまった。これで契約完了してしまった。魔法少女として契約完了してしまった。
これから莉音たちは魔法少女として役割を使命を果たさなければならない。そのことの重大さをこのときはまだ気づかない。
志穂はあることに気付いた。自分のHPがあるということは自分は倒れる可能性があるのだ。ということは、自分は戦う可能性を有する。いや、莉音は戦えないから戦わなければならない。ならば、あるはずだ自分の攻撃の手段を。
「ねぇ、私には何の魔法があるの?」
志穂はマキャファートに問うた。
「君は連続攻撃だね。連撃すればするほどダメージが上がっていく。初撃は低くとも最後には相当のダメージになるよ」
「それってヒットし続けなければ、常に低ダメージってことだよね」
「まぁそうだね。あっあと連撃中は減らないけど一回その攻撃魔法を使うときMPは116減るよ」
「ええぇええ」
志穂は格差をこれでもかというほど感じた。莉音はほぼ無尽蔵に回復魔法を使い放題なのに、自分は一回で最大MPの73%を持ってかれるなんて。
「志穂ちゃんのロールが近接ってあるけどこれ何?」
そう訊いてきたのは莉音だった。
「あぁそれは近接攻撃が役割なんだ。敵の懐まで行って攻撃するということ」
「えっどこに書いてあるの?」
何故だか志穂はわからなかった。自分のステータスにはHPとMPと経験値しか表示されていなかった。
「君にはまだ見えないよね。だってレベルが低いんだもん」
「はっ!?」
「だからレベルが低いと表示される、見えるステータスは限られてるんだ。隠しステータスってことかな」
「あぁなるほど、だから私にはこんなにいっはいステータスが見えるんだ」
そう言ったのは莉音だった。莉音には見えるステータスの数値がたくさんある。自分のだけじゃなく、志穂のステータスも見える。志穂にも見えないステータスが莉音には見えるのだ。HP、MP、経験値だけではなく攻撃力、防御力、スピード、特殊能力、身長、体重、性格、嗜好、年齢、スリーサイズに自慰回数までありとあらゆることが見える。隠しステータスも莉音の前ではあられもなく見えるのだ。
「ちなみに莉音はどんなロールなの?」
そう訊いてきたのは志穂だった。
「あぁ、なんか回復ってある」
莉音はヒーラーで志穂は近接。しっかりと役割が振られている。
「そうそう、いい忘れることだったけど莉音の回復魔法は僕の電磁フィールド下で発揮するんだ。僕の電磁フィールドは広大だけど無限じゃないしいつまでも発揮し続けるわけでもない。だから回復したかったら僕の電磁フィールド内にしてね。
あと仲間の回復だけではなく建物の回復も出来るから、もし建物が破壊でもされたら回復してね」
なんでも回復できるわけでもない、電磁フィールド外には回復できない。というよりもとに戻らない。どれだけ破壊されようとも。
回復、防御、攻撃、これで三拍子そろった。
「二人ともとりあえずこれで説明いいかな?」
そうマキャファートは言うと二人を促した。これから始まる魔法少女たちと敵との戦いを。




