期限は短い
人間の命は有限だ。
だから、いろんなことに限りがある。
「早く決めたほうがいい。
機嫌も期限も短い」
魔法少女たちにとって何気ない日々が過ぎてい。
皆で勉強をした。
服を買いに行った。
一緒にご飯を食べに行った。
電車に乗った。
バスにも乗った。
美味しいパンを食べた。
美味しいコーヒーを飲んだ。
初めてガリガリ君を食べた。
初めてフグ鍋を食べた。
初めてクレープを食べた。
初めて回らないお寿司を食べた。
初めて牛丼を食べた。
初めて居酒屋へ行った。
初めてディスコに行った。
初めてキャバクラには行かなかった。
台風の夜に学校に泊まった。
きっと楽しい日々は有限なのだ。
有限だからこそ美しいて素晴らしいのかもしれない。
「へー。しーちゃん、天月町に住んでるんですか」
「美春こそ栄原町に住んでるじゃない」
「へー。ちよちよ、あのレストランに住んでるんですか」
「ああ、そうだ」
「へー。スミー、テントに住んでるんですか」
「ええ、私には定住する場所は持たねぇ」
「へー。莉音さん、おんぼろの船に住んでるんですか」
「そうなの、みはるん。私、船中泊してるの」
「君たちはいろんな所に住んでるんだね」
「マキャファートは普段どんな所に住んでるんですか」
「どこにでもない所だよ」
「どこにでもない所?」
「そう、どこにでもない所」
マキャファートはどこにでもない所で発信した。
「交渉のテーブルを用意する」




