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レベル255の魔法少女  作者: パラドックス
第一章 魔法少女たちのロール
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赤い少女

 もう5月の末のことである。雲一つのない晴天で、夜明けの朝日が目に眩しい。朝焼けで真っ赤になった空の下、同じく真っ赤な髪の毛の少女がいた。

「いや~久しぶり!日本!我が母校!」

 少女はビシッと敬礼の形をしながら朝日を遮った。

「ふっふっふ、学校か何もかも懐かしい」

 少女は数年前のアニメの名言のパロディーを口にした。

 少女は世界中を旅してきた。世界に旅にであるあまり学校には三分の二くらいしか出席しなかった。

 少女は遅れてきた生徒だ。

「こんな朝早くから君はテンションが高いね」

「っ?だれ?」

「僕はマキャファート。魔法少女を産み出すもこ」

「ネズミがしゃべった!」

「おっおぉ。なんだか久しぶりの反応だ」

「マキャファート?って言うの?なんだか、悪そうな名前だね」

「…………ところで、君の名前は?」

「んっ?私?私は、すみれ」

「では、すみれ。君も魔法少女にならないか?」

「君もって、他に魔法少女がいるの!?」

「そうだよ。すごい魔法少女の部隊だよ」

「部隊って、なんだか軍隊みたい」

「まぁ、間違いじゃないよ」

「そうなの!?それってすごい!!」

「んっ?すみれ、君は驚かないのかい?」

「何が?」

「魔法少女の軍隊だなんて言われたら」

「驚くどころかむしろ面白そうよ!某国では超能力者の集団を本気で作っているのよ!この冷戦下では特に!」

「…………君は他の四人とは違うね。」

「ねぇ、魔法少女たちは何してるの?諜報活動?破壊活動?それとも……」

「まぁ、領土の奪取かな。悪いヤツラが侵略してきたんだ。そんなヤツラを潰すために魔法少女はいる……かもね」

「……それってすごい!」

「……何故にすごいのかな?」

「私は世界中を旅してきたの。大きい国、小さい国、豊かな国、貧しい国いろいろ見てきた。

 建国した国だけではなく、独立した国も。

 その独立した国はどうやって独立したか?」

「独立宣言。他国、周辺国に国家の承認、同意。それと……」

「軍隊!国を守れるだけの軍事力!」

「くくく、君は実にいいね」

「例えば、この学校を占拠して私の領土だって全世界に独立宣言を発すれば私の国が出来ちゃう」

「……建国って実に簡単だね」

「そう、簡単!世界の国々のなかでそういった国はいっぱいある。ある土地を占領し、自国領土と宣言すればそれだけで国家が完成する」

「……ほんとに建国はそれだけのことだね。しかし、問題はそのあとだね」

「そう、当然ながら領土を奪われた日本国政府が奪い返しにくる!一応この学校は日本国政府の領土内だから」

「最初は警察が来る。もし、重装備してたら自衛隊。何が何でも奪い返しに来る。……本当、兵器を使ってまで力ずくで来る」

「つまり私の国は恒久的に存在させるには他国からの同意が必要」

「その他国には日本国も含まれるよね、日本国からの承認は不可欠だろ。もともと学校の土地の主権者は日本国だよ。日本から同意を得られる?」

「得て見せるわ。他国からの同意を勝ち取り尚且つ、国を恒久的に存続するための手段なんて一つ!軍隊!」

「くくく、やっぱり君は面白い。しかし自衛隊に勝てるのかい?」

「核兵器とかとにかく巨大な軍事力を持ってればあとは交渉力。外交力」

「くくく、果たして君は日本国と交渉できるかな?」

「それは、あれよ。日本国に毎年莫大な思いやり予算をあげたり、または核の傘つまり軍事力の奉仕すれば日本も喜んで承認してくれんじゃない?」

「ちなみにだけど日本はアメリカのポチだからアメリカ様に利権を渡せばなんとかなるって方法もある」

「……なるほどそれもありね」

「(そこまで、頭はまわらなかったか)……すみれ、砲艦外交って知ってるか?」

「……えぇ知ってる。ペリー来航みたいなのでしょ」

「そうだね。ペリーは日本を開国させた。黒船で。

 そして結局はそうなんだよ。結局は、砲艦外交が最強のルール。

 …………世界を打ち勝つには戦艦を魔法少女を用意しなくてはいけない」

「……ん?どうしたの?マキャファート?」

「先進諸国にも対応できる軍隊が必要。革命なんて力さ。でなければ列強のチームに入れてもらえない」

「ま、マキャファート?」

「すみれ、君とは気が合う。どうだ?なってみないか魔法少女に!」

「わ、私が魔法少女に……」

「僕を僕の国を守ってくれ。これからは兵器だけではダメだ。魔法が必要になってくる。だから……」

「もちろん!」

「…………そうか、ありがとう」

「魔法少女になって魔法を使えるんでしょ。それに国を守るなんてすごいじゃない!」

「はいっ、じゃあこれスマホ。横にある電源ボタンを押して変身アプリを押せば魔法少女に変身できる」

「スマホ?なにこれ?へっ?アプリ?」

「とりあえずそれを押してくれ」

 マキャファートはヤツラが来てないにもかかわらず電磁フィールドを展開した。

 すみれはマキャファートの言う通りに変身アプリを押した。

 すると、赤い電子的な粒子が舞いすみれを包み込んだ。

 そして、すみれはレッドのコスチュームに着替えた。

「っ!?すごい!なにこれ魔法!?あっ魔法か」

「…………くくく、やはりすみれ。君はすごいよ」

「??なにが?」

「君のHPは1961万1030もある。これは他の四人よりはるかに多いHPだよ」

「え、ええそうなの?」

「そうだよ君はすごいんだよ!」

「そっそかぁ、何だかやる気出てきたー」

「あぁ、それととっても大事なこと君のMPは数量じゃなくて個数。それも9個しかない」

「えっ!?個数?普通MPって数量じゃないの?」

「そういう者もいるけど、君は違う。きっと、君は特別なんだと思う」

「ほほほー。特別かぁ」

「……なんだか楽しそうだね。まぁいいや。変身解いて、電磁フィールドも解くから」

「ほーいっ」

 すみれが変身アプリを再び押すと変身が解いたレッドのコスチュームから普通の学校の制服に着替えた。

 マキャファートも電磁フィールドを解いた。

「すみれ、ようこそ魔法少女へ」





 朝のホームルーム後、莉音、志穂、美春、千代子の四人は机を並べて話し合っていた。

「ねぇねぇ、しーちゃん。しーちゃんって栄原町に船持ってるんですか?」

「んっ?持ってるわよ。それがなにか?」

「何か、桟橋にしーちゃんの名字が書かれてある船の名前があって、もしかしたらしーちゃんのかなぁって思ったんです」

「そう、たぶんそれは私のね。あそこにはいっぱい船を渓流してるからね」

 美春が住んでる栄原町には隣のビジネス街の天月町に住んでる富裕層がお金を落としにくる。風俗とか。

 栄原町には桟橋があり海に繋がっている。その桟橋には天月町の富裕層が船を渓流してたりする。主にレジャー用に。

「へー。じゃ今度の日曜に船に乗せてくれませんか?」

「えっ、なんでよ」

「ねーお願ーい(^人^)いいでしょ」

「え、ええ……でも……」

「ねー、ねー(*>д<)」

「う、ぅ。わっわかったわよ。いいわよ乗せてあげるわ!」

 志穂陥落。

「あっ、いいな志穂ちゃん私も私も」

「わかったわよ。莉音もね」

「あぁ、あたしも積んでってくれ」

「ええっ!?千代子も!?」

「なんだ?あたしはいかんがか?」

「いや、千代子ってそういうキャラだっけと思っただけ」

 千代子は孤高であってもつるみたい時もあるんだ。いいでしょ。そうでしょ。

「わかった。じゃ皆で日曜、船に乗せてあげるわよ」

「わーい(ノ≧▽≦)ノ」

 美春のおねだりで日曜の予定が決まった。まぁ中間テストも終わったからいいんですけど。

 すると、マキャファートが何処からともなく現れてきた。

「その希望の船のチケットに僕ともう一人ねじ込んでよ」

「シっシーー!ダメだよ勝手に出てきちゃ」

「いや、僕は一般人に秘密にする存在じゃ、うっぷ」

 マキャファートは莉音によって無理矢理莉音のカバンにねじ込まれた。

「ねぇ、待って。マキャファートはともかくもう一人って誰?」

「五人目の魔法少女だよ。入ってきて」

 マキャファートがそう促すとガラガラとドアが開き、真っ赤な髪の毛をした少女が入ってきた。

「同志諸君!大勝利だ!」

「「「「…………!?」」」」

 四人は唖然とした。

「私は魔法少女になった。ちなみにだがHPは1961万1030でMPは9回だ!」

「マキャファート、これはどう言うことなの?」

 志穂はマキャファートに説明を求めた。

「……中学二年生特有の病気だと思うよ」

 そう言ってマキャファートは莉音のカバンに潜り込んだ。



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