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「死者の願いって言いますが、俺はまだなんも頼んでないですよね?」
「うん。まず君の家の隣の神社に祀られてる子がね、泣きついてきたんだよ。「私の子達が~」って。随分慕ってくれてたみたいだね。これはそのお礼かな」
確かに家の隣には神社があったし、母の実家だったしで月一くらいでお参りしつつ、精神統一の修行がてら御神体の前で座禅をしたり、たまにいた禍々しい何かとも世間話はした。鑑識眼が効きにくかったからきっと上位な何か。
因みに目の前の存在も
名前:????
種族:神
体力(HP):????
魔力(MP):????
くらいしか見えていないから、上位の存在なのだろう。
「そう、その子。一応黄泉の管理をしている一柱なんだ。」
ふむ、ナチュラルに思考を読んで来おる。下手なことは考えん方がいいか。
「で、その子が、助けてあげて欲しいって言うものだからね。こうして出て来たわけ。因みに願ったのは、早乙女家の君以外の皆だね。口をそろえて「隼人に慈悲を」「彼奴なら一人でも早乙女を復興出来る筈だ」って。愛されてたんだねぇ」
「いや、流石に一人で復興出来るかは怪しいですけどね。・・・そっか、皆俺のために、か。死んでっけど嬉しいもんだな」
と、感傷に浸っていると、
「因みに初代の紫苑君は召喚されたくちで、君がこれから行く世界じゃ伝説の勇者だよ」
と宣った。
たった2話しか出して無かったのにブックマークがついた!
嬉し恥ずかし( *´艸`)な作者です。
取り敢えず今日から2話更新にしてみました。
ブクマとポイントは作者のやる気に繋がります。よろしくお願いします<m(__)m>