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恋愛観賞  作者: はの
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第二話 予想外の展開


     第二話、予想外の展開



研修が終わって、年が明けた五月。

うちこと"はの"は専門学校は二年生、来年には就職が決まる。


そんな、もうすぐ忙しくなるであろう時期に、香奈ちゃんとぐっさんの話が再び浮上した。


話を切り出したのは、専門学校始まってから、ずっと一緒に登校している紗希ちゃんだ。


「ぐっさんさ、香奈を中途半端な振り方したやん、だからまだ可能性はあると思わん?」

「せやけど…。」

あの"年上やから…"という台詞。

確かに…ちゃんとした振り方ではなかった。

けど、あれからもう半年以上経っている。

ぐっさんからその手の話がないってことは、もうこの話は終わっているはずだ。


けど、紗希ちゃんは香奈ちゃんとぐっさんをくっつけようとしている。


もちろん、これは香奈ちゃんのためだ。

一時思いが離れたが、最近香奈ちゃんはまたぐっさんを思っているという。

その香奈ちゃんに協力したいのだろうが…紗希ちゃんの一番の目的は…。



「嫉妬する香奈ってすごく可愛い!」



紗希ちゃんはサディストだ!


別に、紗希ちゃんはぐっさんのこと好き、というわけではないが…。

遅刻寸前の時は、うちが先に学校に来て、後から紗希ちゃんがくる。

その日に限って、紗希ちゃんはぐっさんと教室に入ってきていたのだ。


ぐっさんは、偶然にもうちらと同じ電車に途中から乗る。

元々遅刻ギリギリで来るぐっさんと紗希ちゃんがばったり会うのだ。

その電車の中で、香奈ちゃんの話をしているらしい。

そして、一緒に登校。

その姿を見た香奈ちゃんが嫉妬する。

確かに、嫉妬する香奈ちゃんは可愛いけど…。


流石、Sの紗希ちゃん。

うちもこのSっ気に何度もやられている…。

まぁ…自分が少しMだってこともあるからいいけど…。




そんな日が続いたある日…。



「ぐっさんがね、はのが一番色気あるって〜」


「ぐっさんは、はののこと気に入ってるらしいよ!」


突然だった、紗希ちゃんとぐっさんがうちの話をしたらしい。

「そ…そか、そういわれても、うちぐっさんってよくわからんし。

 ちゃんとしゃべったのって…研修の時だけ…。」

あのウォークラリーの時は、まともに、楽しくしゃべってた、必死だったけど。

それ以外は、覚えがない。

それなのに、そんな話題をいきなり出されて、うちはどう返したらいいのだろう。


だいたい…香奈ちゃんの話をしていたのでは?




この時、思ったことは…ぐっさんが紗希ちゃんに惚れるんじゃないかって…。

理由はわからないが、女の感というやつだ。

けど、このことはすぐ忘れた、そんなことないだろうと…。





5月末のある帰りの電車。

うちと紗希ちゃんは学校と家はかなり遠く離れている。

うちはクラスで最長の登校時間、1時間30分を記録している。


電車に乗り換え、あとは約50分座っていれば最寄り駅に着く。

落ち着いて紗希ちゃんと腰を下ろして、数分たったときだった。



「ぐっさんと香奈…意外な展開になったよ!」



お!何か大きな変化があったようだ!



この話の数日、香奈ちゃんはこっそり、ぐっさんにメモを渡した。

香奈ちゃんのメルアドが書いてあるメモだ。

そこにちゃんとした返事が欲しいと…言ったそうだ。


ぐっさんから返事が来たんだ!



意外な展開…というフレーズが気になる。

まさか…本当に紗希ちゃんとぐっさんが…。

なわけないか!


「香奈ちゃんとぐっさん!晴れてカップルになったん!?」





紗希ちゃんがニヤリと笑った。





そして、紗希ちゃんが、携帯を取り出し、何か操作して画面を見せた。





見せてくれた画面は、受信メール。





画面一面ほとんど、ぐっさんの名前で埋め尽くされていた…。







うっそ〜〜〜〜〜ん!!!!





「ぐっさんが、香奈振った、うちのことが好きやってんて。

 それで数日前から付き合ってんねん。」

「まって!ぐっさんはいいとして!紗希ちゃんは別にぐっさんのことぉ!」

「好きじゃないよ、けど、まぁ付き合ってみようと思って」





ありえねぇぇぇぇ!




ぐっさんと紗希ちゃんが…ぐっさんと紗希ちゃんがぁ!?




本当に信じられなかった。

香奈ちゃんは、ぐっさんと紗希ちゃんが付き合うことを知っているらしい…。


どうしてこんなことになった?



うちは、正直紗希ちゃんが信じられなかった。


香奈ちゃんは本気でぐっさんのこと好きで、必死だったに、それを知ってるのに紗希ちゃんが好きでもないぐっさんと付き合うの!?

それじゃ香奈ちゃんはどうなるの!?

あの子は優しいから、きっと香奈ちゃんとぐっさんを応援するだろう。

でも、こんな状態で香奈ちゃんは、ぐっさんを諦めきれる?



香奈ちゃんのぐっさんへの思いは、どうしたらいいの?






ぐっさんも、紗希ちゃんが好きでわないことわかってて、付き合うらしい。





なんなんだ…この関係は…。



どんなにうちが不振を抱いたところで、二人は付き合っている。



もう、見守るしか、うちには出来ることはなかった…。








あの当時は!

読んでくださってありがとうございます!

次回もまだまだ続きますので!

ショボイ小説家ながら、宜しくおねがします!

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