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Death Simulator -注)これはデスゲームではありません  作者: kouzi3
第1章 ~チュートリアル
5/41

(5) キャラクター設定レイヤ

・・・




 「…な…なんだよ………これ?」




・・・


 アスタは今、なぜかとても恥ずかしい格好をしいる。


 いや、もとい…言い直す必要があるか…なぜ、そんな格好をしているかは明白だ。自分が、そういう格好をしたからだ。


 ただし、このシムタブ型MMORPGである『デスシム』へのログイン前に…であるが。


 アスタの格好は、素っ裸にオムツ型アダプターを股間につけただけ…というマニアックな性癖のオジサンみたいな…とても人前に出られる格好ではなかった。


 しかも格好と姿勢だけが、ログイン前と同じ状況。

 メディカル・プールの浴槽も薬液もなく、白く輝く空間に、バスタブに浸かっている姿勢そのままで…浮かんでいる。


・・・


 「…何なんだよ?このぼったくりのクソゲーは…?キャラクター設定でも普通にやらせてくれないのかよ?………あ、どうも…その…あんまり見ないでくれます?…一応…普通に…恥ずかしいんで」


 バスタブの縁に足を乗っけた状態でログインしたのがマズかったのか…だらしなくおっ広げた両足の間には、こちらを向いて無表情で立っている可愛らしい女性の姿が見える。


 幸いというか…不幸にもというか…オムツ型アダプターを装着しているため、アスタが男性であることを示す最有力証拠物件は秘匿された状態にある。…しかし…誰が見ても変…もごもご…口に出すと事実として確定しそうなので…もごもご…だ。


・・・


 「あの…あなたがキャラ設定担当の『ソウジ』…じゃぁ…ないよねぇ?当然……………誰?」


 アスタの問いかけに、無表情すぎて単なる静止画像なのかな…と疑いはじめていた…その少女が、視線だけをアスタの左方向にずらして、吐き捨てる。


 「拒否します。私はもっと普通の趣味の相手を希望します」


 普通の趣味って…やめてよ、俺が危ない趣味の人みたいじゃないか…と思ったけれど、口調のあまりの冷たさにアスタは怖くてツッこめない。

 だから、その代わりに自分の左を見る。


・・・


 忽然と…。そう、気配すら無かったその位置に、黒尽くめのスーツを来た異様に背の高い男が出現した。男は、残念そうに言う。


 「そうですかぁ。それは残念です。念のため最終確認をさせていただきますが…こちらの男性プレイヤーからは5,000CPほど前払いで戴いておりますので、もし、ここで気が変わられて了承をしていただければ、半額の2500CPを、お客様のウォレットに加算させていただくか、2700CP相当のお好きなアイテムを1点お渡しできますが…お考え直す気は…?………そうですか、全くない…ということでございますね」


 その可愛らしい女性は、愛らしい頬をピンクに染めて…怒りの色を隠そうともせず…もうアスタからは顔ごと目をそらして…言葉も発しない。


 「それでは、また次の新規男性プレイヤーのアカウント登録がありました際に、直ちにお知らせにあがりますので、それまで、しばらくチュートリアル・レイヤでお待ち下さい。…あぁ、次の登録男性が、オムツのみ着用の場合は、無条件で拒否ということでよろしかったですね。了解いたしました。指定条件としてメモリーいたします。では、また後ほど」


 アスタそっちのけで話は進められ、かき消されるように少女の姿は見えなくなった。

 ちなみに「アスタそっちのけ」の「そっちのけ」は、「そっちの毛」では無いし、頬に手の甲を当てながらホホホと女性っぽく笑う「そっちの気」でも勿論ない。


・・・


 「ねぇ?…説明してくれる?…これって、いったい何なのさ?」


 アスタは出来るだけ険悪なムードが伝わるように誇張して、キャラクター設定レイヤ担当のソウジと思われる黒服ノッポを詰問する。


 「…お気の毒でした。巧くいけば、キャラクター設定が完了する前に、GOTOSをご提供さしあげられると思ったのですが…。自業自得とは言え、あの女性ユーザーとは、ゲーム内で再会した時に、さぞ気まずいことになるでしょうなぁ…」


 GOTOSとは、『Guide of the opposite sex.(異性のガイド)』です。そのまんまだね。英語で格好良く表現しようとしたら長すぎちゃったんで頭文字並べました的な、安直な用語だね。でも、2206年時点でのMMORPGでは、そういう言い方が流行ってるんです。多分。


 しかし、GOTOSの用語は流行りだとしても、実際の女性ユーザーをGOTOSに割り当てようなんていうシステムのMMORPGを、アスタは知らない。

 あの超人気タイトルの「リフュージョン」だって、GOTOSはプログラムが生み出したNPC(非プレイヤーキャラクター)だ。だから、どの子も主人であるユーザーに献身的に尽くすし、外見もユーザーの理想そのまんまの超美少女ばかりだ。


 …で…?……………今のは一体何の冗談だい?


・・・


 「ちょっと待ってよ!…何でGOTOSが、リアルのユーザーなのさ?おかしいよね?意見とか趣味とか合わなかったら喧嘩になっちゃうし…そもそもガイド役にならないじゃんよ。どっちも登録直後のユーザーだったらさ?」


 「ほう。そのような格好をなさっていても、なかなかの正論を仰いますね」

 「いや、ちょっと待った。今の質問の答えは後回しで良いから、やっぱり、これ説明して。何で、俺、こんな格好させられてるの?」


 ふっ。…と、片頬を歪めて呆れたように笑うソウジ。


 「何を仰ってるのですか。ご自分が、その格好でログインなさったんじゃないですか。私どもが、そのような格好をさせたワケではございませんよ?」

 「…意味分かんないんですけど…。あの、普通のゲームなら、なんかデフォルトは特徴の薄い直立不動のヒューマンタイプの状態で、それを好みに合わせてカスタマイズしていくんだよね?」

 「はぁ?」

 「はぁ?…じゃねぇよ!…仮想世界で自分とは違うキャラクターをロールして楽しむのがMMORPGの醍醐味じゃないかよ。どうして、リアルの自分の、それもログイン直前の姿がデフォルトにされてんだよ!?」


 …って言うか、早くこの格好から普通の格好に変わりたいというのが、アスタの本音。


・・・


 「普通というのは、何をもって普通と仰るのか理解いたしかねますが。

 このゲームを制作いたしました開発時のログを検索いたしましたところ、マーケティング担当が調査検討を重ねた結果、デフォルトはユーザーのリアルの容貌、衣服の種類、色彩及び装飾についてはログイン時に着用している着衣とすることが合理的だと判断したとの記述がございます。

 …詳細データを検索。マーケティング担当の作成した統計資料では、ほぼ8割のユーザーが長時間のカスタマイズの試行を繰り返した後に、結果的にリアルのご自身の容貌と衣服を選ばれている…となっております。

 この資料から、開発担当は、サーバーへの無駄な負荷を避け、ユーザーがより短時間でゲームのメイン・シナリオへ移行可能となるというメリットを認め…そのようなシステムを採用いたしました。私どもはユーザー目線に立った画期的な新システムをご提供できたと自負をいたしております」


 つらつらと長い説明を無表情でするソウジ。長い説明にアスタは少し後悔した。


 「お願いですから…早く、カスタマイズに移らせてください」


・・・


 「かしこまりました。…あ…少しお待ち下さい。…はい。はい。了解しました。ご本人の意向を確認いたしますので、そのままお待ち下さい」


 アスタのカスタマイズ早期実現の希望を遮り、ソウジが誰か別のユーザーと話しているようだ。なんで、それぞれに別々の担当を付けないの?とアスタは思う。


 「お客様。先ほどの女性ユーザーの方から、『早くメイン・シナリオを遊びたいので、やっぱりオムツの変態で妥協しても良い』とのご要望が入りました。お二人が合意されれば、ステータス情報として互いのGOTOS欄にそれぞれのユーザー情報を書きこみさせていただきますが………いかがなさいますか?」


 いやいやいやいやいや…無理無理無理無理無理無理。もう、主従関係がハッキリしちゃてるじゃん。絶対、尻に敷かれちゃうもん。アスタは心の中で悲鳴を上げる。


 「お願いですからGOTOSの選択は、自分のキャラクターのカスタマイズが終わってからにさせてください」


 アスタは泣きそうな気持ちで懇願する。


・・・


 「では、保留ということで。あ…あちら様からショートメッセージを承りました。お伝えいたします。『変態のくせに、勿体ぶってんじゃ無いわよ!』…だそうでございます。ご返信をなさいますか?」


 首をプルプル振って、アスタはノーの意思表示をする。すると…その直後、目の前に選択肢が表示される。


 ■アナタのキャラクターの基本種別その1を選択してください■

  【有機生物】 【有機非生物】 【無機生物】 【無機非生物】


 「・・・」


 悲しそうに沈黙するアスタ。「いかがなさいました?」とソウジ。


 「…極端すぎるだろ?…こんどは、そっからかよ?…ってか【無機非生物】ってなんだよ?」

 「あ、それは当作品では選択不可となっております。何せ、リアルに【死】について考えていただこうという趣旨の作品ですから、生命の無いキャラクターは不可です」

 「じゃぁ、選択肢に加えておくなよ!」

 「申し訳ございません。別のゲームの基本システムを一部流用したようでございますので。…ちなみに無機生物は故障を死とみなすロボットやアンドロイド系キャラクターですね。それから有機非生物は、ウィルス的なキャラクターですが、抗体により破壊されることをもって死とみなすというルールが適用されます」


・・・


 アスタは未だに見えないバスタブにオムツ一丁で横たわった姿勢のままだ。


 色々とゲームについて、ツッコミを入れたいところではあるが、それよりも現状を何とかしたいという欲求の方が勝った。


 ■選択>>【有機生物】


 選んだにも関わらず、アスタの状態に変化はない。

 デフォルトのキャラクターと同じカテゴリーを選んだので、何も変わらないのだ。


 ウンザリしながら、次々と選択の階層を深く掘り進んでいくアスタ。


 【有機生物】>【実在種】>【多細胞生物】>…(中略)…>【動物】


 かなりの選択を繰り返したのに、結果、まだデフォルトのオムツ姿のアスタ。


 だって、アスタは結局やっぱり【人間型】の範疇ではありたいので、なかなかデフォルトの設定と異なる選択をできないのだ。


・・・


 どれだけの選択を繰り返したか、もうアスタにも分からない。途中で、例の女性ユーザーから、『愚図』だの『のろま』だの『優柔不断』だの『甲斐性無し』だの…罵倒文句のカタログが作れそうなぐらいな数と種類のショートメッセージが届く。


 【2本足】>【6本の腕】…と選択したところで、やっと全裸オムツのアスタに変化が生じた。


 アスタの体が淡く光る。その光が収まると、腕が6本になり、より変態さ加減に磨きのかかった全裸オムツの姿になる。


 変化したもののアスタに喜ぶ余裕はない。

 他は全部リアルのアスタの体と同じなのに、そこから腕が6本も生えるというのは、体の構造的に思いっきり無理がある。アスタは激痛の中で自分の肩と脇の下から、脱臼した時のように関節がないため、ブランブランと揺れるだけで何らメリットがない。


 「これは神様の与えた試練なんだ…きっと…」。アスタはそう思い込むことにした。


・・・



 「こ…これで…いいです」



 結局、かなりの時間の後に、アスタは直立姿勢でサバイバルスーツを着た…外見的には、リアルのアスタにそっくりな男性キャラクターを完成させた。

 それでも、目に見えない所では、少しリアルとは違ったカスタマイズをしたし、能力的なカスタマイズや衣服や髪型などについても頑張ったとアスタは思った。


 特殊能力の選択や生命力の強さなど、ゲームを有利に進められるようなカスタマイズには、ソウジが出てきて、しっかりとウォレットからのCPの支払いを求められた。


 結局、疲れ果てたアスタのウォレットには、当初チャージした2万CPに対し、その半分以下の4千CPしか残っていない。


 この金額で武器や防具が買えるかな?…これだけ苦労しても、アカウント登録をしてしまった以上は、我慢してゲームを進めるしかないのだ。アスタは、気持ちを切り替えてゲーム内での自分を想像しながら、メイン・シナリオへ進んだ以降のライフプランを簡単にイメージしてみた。


・・・


 「ちょっと待てよ?…ウィルス的なキャラの設定やら、単細胞生物なんていう選択肢もあったけど…そういう多種多様なキャラクターになった複数キャラクターが、同じ世界設定の中で共存できるのかな?…MMORPGだよね?これ?…どんな世界やねん!?」


 どんなイベントがあって、どんな戦闘とかが繰り広げられちゃうわけなのか…アスタにはさっぱり想像が出来なかった。


 しかし、キャラクター設定レイヤの担当であるソウジは、その問題には答えない。



 「あの…GOTOSの件について、108通目のショートメッセージが届いておりますが、読み上げてよろしいでしょうか?」



 はぁ…これはアスタのため息です。

 ファーストコンタクトが最悪の印象から始まったハズなのに、何でこの女性ユーザーは、そんなに俺とGOTOS契約を結びたがるんだろうか?

 …ひょっとして、あれを目にしたインパクトで、徐々にそういう性癖に目覚めてしまったんだろうか?

 …だとすると、そういう趣味は全然持ち合わせていない自分は、コンビを組めないなぁ…。などなど…色々考えてみるアスタ。


・・・


 最初は「仕返しに今度はこっちが拒否してやろう!」…とか、「俺も彼女もガイド役がこなせそうに無いから意味がない」など…断る方向で検討をしていたアスタだが、途中から考えが変わってきた。


 なんとなく執念深そうな気がするから、このまま断ると敵意をもたれて、メイン・シナリオへ移行した直後に、襲撃されてしまうような予感がしてならない。


 それから別の女性ユーザーが登録してくるのを待つことにした場合に、どのぐらいの頻度でGOTOS契約のチャンスが巡ってくるか予測がつかない。下手をすると、この激しく催促してくる女性ユーザーと同じように、GOTOSの設定を終えられずに、いつまで経ってもメイン・シナリオに出られないということがあるかもしれない。


 「ねぇ。このゲームってさ…今、どのぐらいのユーザーが登録してるの?…それと、どのぐらいの間隔で新規の登録があるの?…男女比は?」


 気になった質問を立て続けにしてみるアスタ。

 それに対するソウジの答えはとてもシンプル。


 「現在、メイン・シナリオをプレイ中のユーザー数は72。お客様以前に最後にアカウント登録があったのは、GOTOS契約を希望されている女性ユーザー様で49時間前でございます」


・・・



 うへぇ。もう2日間ぐらいGOTOS待ちなのか…と、少しだけ同情するアスタ。




 「その女性より前は、1週間ほど登録者はありませんでした。男女比につきましては、約15:13となります」


 その答えを聴いて、アスタの気持ちは固まった。仕方ない。早くゲームを遊ぶためだ。GOTOSを受けよう。…でも、その前にひとつだけ…


 「念のため聴くんだけどさ…そのGOTOS契約を受諾すると、さっきとは逆で、俺の方がCPを貰うか、その他のアイテムを無料で貰えたりするのかな?」


 これについては、ソウジは逡巡せずに即答する。


・・・


 「いいえ。相手方は、既にチュートリアルを10回以上繰り返して終了しております。お客様のGOTOSとなれば、あちらの女性の方が、お客様に提供できる情報や経験を多く保有しているということでございますので、システムの方で、その価値比較を行いまして、最終的に女性側に一定の報酬を与えてバランスをとることになっているのです」


 …そうか、自分もチュートリアルを終えて、次に来る女性ユーザーを待てば、お金貰えたり、アイテムを貰えたりするのか…


 アスタが「どうしようかな?」と迷ったのは一瞬。だって、1週間も次のユーザーの登録を待ち続けた彼女の気持ちに、やっぱり同情してしまう。自分だって、ひょっとしたら1ヵ月待つとか、あるのかもしれないのだ。


 …しかしこのゲーム、やっぱり不人気なんだな。ユーザー数が少な過ぎだよ。


 アスタは、目を一度瞑って、それから開くと、ソウジにGOTOS契約を受諾すると宣言した。


 ソウジは、にっこりと笑って、このレイヤでの最後の質問と説明を始めた。


・・・


 「GOTOS設定の書きこみを完了いたしました。それでは最後に、お客様のキャラクター名称を設定してください。…因みに、GOTOSパートナーとられました女性の名称は【イシュタ・ルー】だそうでございます。【イシュタ・ルー】様には、次のチュートリアル・レイヤで待機をしていただいております」


  ■アナタのキャラクターネームを設定してください■

   【■                】


 ソウジの説明が終わると、最後の入力欄にカーソルが点滅する。


 アスタは、GOTOSの彼女の名称に少しだけビックリした。そして、何か運命のようなものを感じてワクワクする。


 アスタのキャラクター名称は、既に決めてある。デスシムにログインした結果として休止状態になってしまう人気MMORPG「リフュージョン」のアカウントと同じだ。

 実は、デスゲームとなってしまった「ほのぼの系MMORPG」でも、アスタはその名称を名乗ろうとしていた。単純なネーミングだけど、アスタのお気に入りだ。


・・・


 アスタは、アイ・モーション・セレクターを使って、ゆっくりとキャラクター名称の一文字ひともじを入力していく。




    【アスタロト■          】




 これが、アスタのキャラクター名称だ。



 さぁ。自分と同じ…おそらくは…偉大な神であり、そのため後に貶められて悪魔となった神聖なる名を持つパートナーが、チュートリアル・レイヤで待っている。


 冒険が始まる予感がして、アスタは…もとい…アスタロトは、仮想の肉体に鳥肌を立て…身震いした。


・・・

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