エルディア戦記 ～王国編～

一つの時代の終わりは、いつも血の匂いを纏って訪れる。

暴君アラリールが毒杯を煽って死んだ夜、大陸の歴史は新たな時代へと突入した。
父の罪という重い十字架を背負い、玉座に就いたのは心優しき王子アラン。
彼は民のための正義を誓い、荒廃した王国の再興にその身を捧げる。
だが、運命の皮肉か、彼の行く手を阻むのはかつて同じ学び舎で未来を語り合った二人の旧友だった。

北では、力による大陸統一を掲げる冷徹な皇帝アリストロスが軍靴の音を響かせ、
南西では、父の遺志を継ぎ、平和と自治を理想とする聡明な女盟主サーシャが諸侯を束ねる。

正義、覇道、理想。相容れぬ信念を掲げた三人の若き指導者たち。
彼らの友情は過去の幻となり、今、大陸の覇権を賭けた、血で血を洗う宿命の物語が静かに幕を開けた。


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ここまでの閲覧、誠にありがとうございます。

序章の先、本編以降は各指導者の目線で描かれた王国編、帝国編、連合編と同時進行の3部作にて物語が展開していきます。

全て追いかけるのは大変かと思いますので、序章をお読みいただき気に入った指導者がいれば見ていただけますと幸いです。